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Gmailのスパムフィルターがニューラルネットワークで強化、大量送信者向け新ツールも公開

By Will Lion

Gmailのスパムフィルターは、受信トレイにスパムメールが入り込む割合を平均0.1%以下、読みたいメールが迷惑メールフォルダに分類されてしまう確率を0.05%以下まで落とすことに成功しています。そんな高精度な分類機能を既に有しているGmailのスパムフィルターが、Google検索やGoogle Nowと同じニューラルネットワークを応用することでさらに精度の高い分類を行えるようになり、さらに月次計算書や領収書などのスパムメールに分類されやすいメールを迷惑メールに分類されないようにするための送信者向けツール「Postmaster Tools」も新たに公開されました。

Postmaster Tools – Google
https://gmail.com/postmaster/


Official Gmail Blog: The mail you want, not the spam you don’t
http://gmailblog.blogspot.jp/2015/07/the-mail-you-want-not-spam-you-dont.html


Gmailブログによると、Gmailのスパムフィルターは現状でも高い精度を実現しているものの、人によっては読みたいニュースレターや、あるサービスに登録したときに届く確認コードのメールなどがスパムとして分類されることがあるとのこと。もし読みたいメールが迷惑メールフォルダに分類されてしまうと、ユーザーは大量の不要なメールの中から必要なメールを探すことになってしまうので、Gmailチームはこのような誤差を限りなく低くするための新しいツールを公開しました。

送信者向けツール「Postmaster Tools」は、ビジネスなどで大量にメールを送信する人向けのダッシュボードで、利用するドメインを登録して送信メールを分析することができ、自分のドメインの評判や、送信メールがスパム報告されている割合、デリバリーエラーの状況などを診断することができます。送信者はこれらの診断結果をもとに、送信するメールがスパムと思われないように改良できるというわけです。


また、人によってはスパム扱いとなるニュースレターのようなメールは分類が難しいものですが、Google検索やGoogle Nowと同じニューラルネットワークをスパムフィルターに搭載したことで、「迷惑メールを報告」「迷惑メールを解除」というユーザーの挙動を機械学習して、個々のユーザーにとって必要なメールが受信トレイに分類できるようになります。機械学習によって偽装メールやフィッシングメールなどの検出機能も改良される予定です。

Gmailチームは最終的にGmailからスパムメールを完全にゼロにすることを目指しており、今後も必要なメールは受信トレイに分類しつつ、スパムメールを排除していくとのことです。

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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