4K/60fpsの超絶クオリティ宇宙映像をNASAがYouTubeで公開開始へ

YouTubeは2014年10月から60fps映像の対応をスタートしていますが、これまでにも数々の写真や映像を公開しているNASA(アメリカ航空宇宙局)が新たに4K/60fpsという現時点では最高といえる画質での宇宙映像の提供をYouTube上で開始することが明らかになりました。

NASA is starting to upload 4K, 60fps videos to YouTube | The Verge
http://www.theverge.com/2015/6/12/8773611/nasa-4k-videos-60fps-youtube

公開に先立ち、NASAが公開していた予告編ムービーがコチラ。実際に4K/60fpsの映像を見ることができます。

Ultra High Definition Video from the International Space Station - YouTube


なお、4K/60fps画質を実際に体験するためには、スクリーン右下の歯車アイコンをクリックして一番上にある「2160p60 4K」を選択しておく必要があります。また、この画質の映像を再生するにはそれなりのマシンパワーと4K/60fpsに対応したディスプレイが必要なのに注意が必要です。

漆黒の宇宙に浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)の姿。まるで映画のワンシーンのようですが、ちゃんと実物を撮影したものだと思われます。

宇宙の夜明けシーンも高画質で。

ISS内をフワリと移動する宇宙飛行士の楽しげな姿

やはり高画質が最も活かされるのは、地球の様子を捉えた映像

この予告ムービーが公開されたすぐ後に、NASAは同じ映像のロングバージョンを公開しました。予告編はわずか20秒という短いものでしたが、こちらのムービーはたっぷり3分55秒という長いものになっています。

Ultra High Definition Video from the International Space Station (Reel 1) - YouTube


予告編と同じように、実際に4K画質での映像を見るためには事前に画質を設定しておく必要があります。しかし、このムービーで選べるのは「2160p 4K」のみで、60fpsは選べなくなっていました。

実際に映像のプロパティを確認してみても、横幅が3840ピクセルの4Kサイズであることは確認できましたが、フレームレートは23.976fpsとなっており、60fpsではないことがわかります。実際の4K/60fps映像は今後提供されることになるようです。

・おまけ
NASAでは開発中のロケットのテスト映像などもYouTubeで公開しています。以下のムービーは2015年5月29日にミシシッピ州・ステニス宇宙センターで実施された次世代大型ロケット「スペース・ローンチ・システム（SLS）」に使われる第1段ロケットエンジン「RS-25」のテスト風景。450秒にわたって爆音をとどろかせ、白煙を上げる姿が収められています。

Steamy Summer Begins for SLS with RS-25 Test - YouTube


また、その様子はNASAのサイトでも発表されていました。

Steamy Summer Begins for SLS with RS-25 Test | NASA

・おまけ2
ISSに滞在していた3名の宇宙飛行士が199日間の宇宙生活を終え、ロシア製の宇宙船「ソユーズ」に乗って地球へと帰還した映像も公開されています。

Watch 3 Astronauts Return Home from the Space Station | TIME
http://time.com/3916105/space-station-astronauts-soyuz-kazakhstan/

3名が乗ったソユーズ宇宙船は6月11日にカザフスタンに着陸。以下のムービーでは、地上近くでエンジンを噴射するカプセルの様子や、地上に降り立つ3名の宇宙飛行士の様子などを見ることができます。