試食

から揚げをラム肉で作った「ラム唐」に「ラムバーグ」など羊づくしのレストランバー「羊肉酒場0,19」に行ってきました


鶏肉をカラッとジューシーに揚げた「から揚げ」といえば老若男女を問わず広く親しまれる心の食べ物ですが、一風変わったラム肉(羊肉)をから揚げにしてしまったというお店「羊肉酒場0,19」があるということだったので、「これは食べてみねばならぬ」と妙な使命感に襲われて食べてくることにしました。

羊肉酒場0,19 チカマチラウンジ店|チカマチラウンジ 名古屋クロスコートタワー
http://www.chikamachi.com/floorguide/lam-meat-bar019/

というわけでお店に到着。店名は「羊肉酒場0,19」と書いて「ラムミートバル ゼロコンマイチキュー」と読むようになっています。店内はダウンライトに照らされ、落ち着いた雰囲気の漂う空間になっていました。


今回訪れた「チカマチラウンジ店」は、各線「名古屋駅」から地下街を抜け、ミッドランドタワーを超えた先にある「名古屋クロスコートタワー」の地下1F飲食店街にあります。名古屋駅からは徒歩10分以内で、地下街づたいに行けるので雨の日でもぬれずに済むので安心です。


席に着き、さっそくメニューをあけると「ラムとろ煮」や「ローストラムのカルパッチョ」、「ラムぺい」そして「ラム唐」など、まさにラム料理メニューのオンパレード。「ラムひとつでこんなにメニューがあるのか!」と驚かされる瞬間。


なぜかテーブルの上には、茶わんとサイコロがおかれていました。まるで、いけないゲーム「チンチロ」のような組み合わせですが、なぜこれが置かれているのかというと……


サイコロを振って出た「目」でいろんな特典をゲットできるサイコロチャレンジゲームに使うため。2つのサイコロの目がそろう「ゾロ目」が出たらハイボールメニューが一杯無料になるほか、偶数が出たら通常料金のままBIGジョッキに入ったハイボールをゲットできます。しかし、奇数が出たらなんとBIGジョッキが勝手に運んでこられ、価格が1.5倍になってしまうという「ハズレ」をお見舞いされることになる模様。とはいえ、容量アップでお値段1.5倍なので、ダメージはなさそう。


メニューに目を通していると、お通しが運ばれてきました。この日のお通しメニューは「ラム肉のたたきと野菜盛り合わせ」。


珍しいラム肉のたたきをパクリ。確かにラム肉の風味は感じるのですが臭みはまったくなく、酸味のあるソースと相まって爽やかでサッパリとした仕上がり。食感はローストビーフによく似ており、まったりとした舌触りとラム肉の風味で、ラム好きの人なら思わずうならされてしまいそうな一品でした。


付け合わせの野菜は、テーブルに置かれたピリリと辛い「肉味噌」と食べるとOKです。


そうこうしていると、注文していたメニューが続々と届き始めました。最初は何といってもインパクト抜群の「ラム唐」(税込690円)です。


見た目はから揚げそのものですが、よく見ると少し色が黒っぽい感じ。ラム肉を使っているためか、持つお箸にズシリとした重みを感じます。何はともあれガブリといくことに。


少し固めの食感を予想していたのですが、結果は完全にハズレ。じゅわっとくるジューシー感あふれる風味で、なんとなくラム肉に抱いていた「固い」というイメージを完全に覆されることに。歯触りは柔らかいにもかかわらず、食べ応え・ボリューム感が満載で、「俺、いま肉を食ってるんだ!」という実感を存分に味わえるから揚げとなっているのでした。


添えられているレモンを搾ってもグッド。サッパリ感がアップして、どんどん食べ進めることができました。この食べやすさは、ラム肉の質とともに絶妙な揚げ具合によるところも大きいのかも。


ラム唐に舌鼓を打っていると、次には「鉄板ラムバーグ」(880円)が運ばれてきました。読んで字のごとく、ハンバーグをラム肉で作ったもので、別皿に添えられた塩とレモンで食べるようになっています。


鉄板には、チンチンに熱せられた「焼き石」がついていました。その理由はというと……


ラムバーグの中は赤みの残るレア状態になっているため。小さく切り分けたバーグを焼き石に乗せ、自分好みの焼き具合に仕上げるというわけです。


さっそくジューッ。


ラム肉のハンバーグなど、なかなかお目にかかったことがありません。どんな味かと期待してパクリと食べてみると、思わず「……!!!」と心の中でビックリ。ラム肉のドシッとした食感に、3種のハーブをミックスしたという風味づけ、塩コショウ加減が絶妙にブレンドされて、牛のハンバーグとは全く別次元の味わい。特にハーブの風味がとてもよくラムにマッチしており、思わず「おぉ、おおおおお……」と口走ってしまいました。正直に言うと、今回は「ラム唐」を目当てに来店したのですが、鉄板ラムバーグはそれを上回るインパクトを与えてくれました。


ラムバーグの余韻にひたっていると、「ラム肩ロース串揚」(250円)と「ラムもも串揚げ」(250円)が運ばれてきました。横にはソースとからしが添えられています。


串カツの流儀に沿って、ソースに串カツをつけて食べてみます。


ラム肩ロース串揚は、ロースらしくジューシー感のあふれる食べ応えで、かむほどに肉汁があふれてくる状態。ラムらしく締まった身と甘みのあるアブラがミックスされてボリューム満点でした。


一方のラムもも串揚ですが、こちらはラム感満点のしっかりした歯ごたえ。脂が少なくサッパリとした味わいで、ラムらしい肉を堪能したい人はこっちがオススメ。かめばかむほどラム肉本来の風味があふれ出てきます。


からしをチョイとのせて食べるのもグッド。なお、前述の「串カツの流儀」が通用するのは実は一口めだけで、それ以降は串がジャマをしてソースにつけられないので、上からタラリと回しかけることになります。


続いては「ラムとろ煮」(680円)。とろっとしたソースが絡まったラム肉と、その横にはマッシュポテトが添えられています。後述しますが、このマッシュポテトがなかなかの名脇役となります。


ラム肉には、コチュジャンをベースにしたという「秘伝のソース」がたっぷりとついており、見るからに食欲がそそられます。


まずはラム肉だけでパクリ。おいしくできたビーフシチューのようにまったりとした味わいで、ソースとラム肉の相性もバッチリ。コチュジャンベースのためか、ピリリとした辛さを感じますが、適度な刺激感にとどまっているので辛いものが苦手な人でもおそらく大丈夫です。


そして、マッシュポテトとラム肉をスプーンですくってパクリ。ピリッとしたソースと、ぽってりとしたマッシュポテトの甘い風味、そしてラム肉のボリューム感とポテトのまったり感が全て絡みあって「混然一体」とはこのことかと思い知らされるような瞬間。もちろんラム肉そのものでもおいしいのですが、このメニューはマッシュポテトが合わさることでさらに完成度が高められる料理なのだろうと感じました。


どんどんラム料理が続きます。次は薄く切ったラム肉にレモンソースをあえる「鉄板ラムレモン」(880円)。鉄板にのせられてジュージューした状態でテーブルに運んでこられ、最後に店員さんがレモンソースをかけて仕上げを行ってくれます。


ラム肉の脂身とサッパリとしたレモンソースの相性がこれ以上なく抜群で、口の中にジューシーさとさっぱりさの両方が一気に襲ってきて何とも言えないウマウマ状態。ほのかに感じられるカレーのような風味もまたグッドでした。


付け合わせのもやしと一緒に食べるとボリューム感が増してこれまたグッド。とにかく食べやすいメニューに仕上がっているので、ラム肉初心者でも抵抗なく食べられそうな仕上がりとなっていました。


次なるラム料理は「ラムとまメンチ」(500円)。文字どおり、ラム肉を使ったメンチカツにトマトソースをかけた一品です。


付け合わせのソースをかけると、メンチカツ感がアップ。


バカッと開くと、中はラム肉が一杯に詰まったメンチカツになっていました。


ひと口食べてわかったのは、メンチカツは先ほど食べた「ラムバーグ」そのもの。ここでまたあの味に再会することになろうとは。同じ味でもメンチカツでは中までしっかりと火が通され、さらに周りの衣がサクッとしており、ラムバーグとはまた違った仕上がりになっています。


もちろんマッシュポテトとの相性もグッド。ラムとろ煮ほどの完成度とはいえないかもしれませんが、それでも抜群の好相性であることに違いはないといえます。


次のメニューは、アツアツの鉄鍋がグツグツとしている「ラムカツ煮」(680円)。カツレツを和風の玉子とじにしたというメニューで、こんな料理、おいしくないわけがありません。


カツレツ、とき玉子、和風ダシのほのかな香り、ネギ。一体となって食欲を刺激してきます。


期待を裏切らない完成度の高い仕上がりでした。カツレツの衣にしょうゆベースの和風ダシが染みこみ、かむごとに「じゅわっ」と口の中に幸せが広がります。玉子のプルプル感、ねぎのシャキシャキ感も、とってもグッド。牛肉のカツレツとはまた違う、ラムの風味も非常によく周囲の味に溶けこんでいました。そういえば、ここまで食べたどのメニューも全体としてのまとまり感が非常に高く仕上がっていることを思い出しました。


ガッツリとラムを堪能しておなか一杯になったところで、シメとして別のラム料理を注文。シメの第一弾は、ラム肉を串焼きにした「ラムもも串」(230円)と「ラム肩ロース串」(230円)の2種。タレはなく、塩で味付けされたメニューとなっています。


まずはもも串をパクリ。もも肉らしい、ラムの肉感にあふれたガッツリとした味わいです。やはりラムの風味を味わうには、もも肉がベストチョイスといえます。


一方の肩ロース串は、こちらもロース感を感じさせるジューシーな食べ応えが印象的な一品。シンプルに味付けされ、肉そのもののうまみを味わうことができました。


そしてシメの大トリは、ラム串をアンチョビバターソースで仕上げた「ラムもも串 アンチョビバターソース」(250円)と「ラム肩ロース串 アンチョビバターソース」(250円)の2本。少しわかりにくいですが、お肉の上に黄色がかったアンチョビバターソースがかかっています。


まずはもも串をパクリ。アンチョビらしい塩味とバターソースの芳醇な味わいがラム肉に非常によくマッチし、先述の串からわずか20円アップとは思えないほど魅力を増した仕上がりになっています。バターソースというからには、カロリーもそれなりであることが考えられますが、おいしいものはだいたいカロリーが高いと決まっている?ので、もうこれは仕方がありません。じつに風味豊かでグッド。


肩ロース串になると、ジューシーさ、芳醇さがさらにパワーアップ。とろけるようなソースの風味とジューシーな肩ロースの相性は見事でした。シメのつもりで注文したのに、最後の最後でダメ押しの一品に遭遇してしまう事態となったのでした。


というわけで、物珍しさにひかれて訪れたお店でしたが、帰る頃にはしっかり完成度の高さを味わい尽くすことに。実際にお店を訪れた記者はあまりラム肉に興味がなかったのですが、今回の来店をきっかけにラム肉の魅力に気づきつつ、お店を後にしたのでした。


羊肉酒場0,19(ラムミートバル ゼロコンマイチキュー)は、記事作成時点では東京・お茶の水と今回訪れた名古屋の2店舗を展開中とのこと。ラム肉好きの人はもちろんラム未経験や、ひょっとしてラム肉が苦手な人でも1度訪れてみる価値はありそうです。

羊肉酒場0,19 チカマチラウンジ店
https://www.facebook.com/019chikamachi

羊肉酒場 0,19 御茶ノ水ワテラス店
https://www.facebook.com/019LambMeatBar

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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