取材

夫婦で世界一周した僕がよく聞かれる10個の質問


「ケンカした?」「夫婦で旅をして悪かったことは?」「旅の資金はいくら?」など、ちょっと答えにくいことも全部答えてみました。

世界新聞特命記者の松田隆太です。僕達は2014年6月19日に世界一周の旅に出発して、無事に先月帰国しました。台湾から始まり、西にぐるっとアジア、ヨーロッパ、アフリカ、南米、北米と計27ヶ国旅してきました。


◆旅に出た理由
8ヶ月というのは長いようで短く、あっという間に過ぎ去ってしまいました。それも今回の旅がとても充実していたからだと思います。いやー、本当に楽しかった。

そもそも何故僕達夫婦は世界一周の旅に出ようと思ったのか?それは「日本よりももっと住みやすい国があるのではないか?実際に探しにいこう!」というのが理由でした。もちろん異文化を楽しみたいとか、綺麗な景色を実際に見たいとかも理由になるのですが、心の奥には上記の理由がありました。まぁ結果から言うと、治安や文化水準や仕事などを考慮したら日本、オーストラリア、マレーシアの3つが定住候補ですね。また次は長期で行ってみたいです。


帰国してからは、旅で出会った人や中々会えなかった友達とも会う機会があり、毎回質問攻めにあっています。なので今回は特に質問の多かった、夫婦で旅して良かったことや悪かったこと、荷物やケンカ事情などを振り返りながら紹介したいと思います。

Q1:旅の荷物はどうしていた?
A:お互い大きなバックパックが1つと小さなバックが1つの計4つ

僕は以前から愛用していたkarrimor(カリマー) クーガー 70-95をメインにして、サブを[グレゴリー] GREGORY デイアンドハーフパックにしました。奥さんはメインにOSPREY(オスプレー) ソージョン28 80L、サブにコロンビアの20Lバッグです。奥さんがメインにしていたオスプレーは基本転がして、イザというときは背負えるタイプなのですが……。この旅で背負ったことはありませんでした。世界中どこでも、ある程度は道の舗装ができているので背負う必要がありませんでした。なので、今後旅に出ようと考えている人がいれば、男女関係なくオスプレーをオススメします。なんせホイールの部分が大きく丈夫なので、どこでも転がせますよ。写真は出発の日に撮影。


Q2:夫婦で旅をして良かったことは?
A:1、とにかく楽しい!
やっぱり何よりも楽しいという事が一番!同じ場所を見ても同じアトラクションでも、一人よりも二人の方が楽しさ数倍!毎日笑っていました。写真はタイのアユタヤで撮影。

世界遺産アユタヤをモーターバイクで駆け抜けたい4つの理由
http://sekaishinbun.net/2014/09/06/ayutthaya-bike/


2、価値観の共有

同じ景色や、同じ状況になっても感じることは人それぞれだと思います。それをお互いに共有して価値観の確認をできた事は、夫婦としてとても良かったと思いました。特にカンボジアやフィリピン、インドではストリートチルドレンやカースト制度などのカルチャーショックも沢山ありましたから。写真はフィリピンの子供達と遊んだ時に撮影。


3、安心安全!
特に女性に言える事かもしれませんが、一人よりも二人の方が安全です。治安の悪い場所にも行きましたが、僕達は殆どトラブルにも巻き込まれず無事に旅を続けられました。一つのトラブルで旅を中断しないといけなくなった旅人さんも何人かいました。何事も安全第一ですね。あと地味に便利だったのは、トイレに行く時に交代で荷物を管理しておけることですね。写真はボリビアのラパスという首絞め強盗が多発している地域で夜景を見た時に撮影(二人でも危ないと言われたので他の旅人を誘って四人で行きました)。


Q3:夫婦で旅をして悪かったことは?
A:1、自分の行きたい場所に行けない、行きたくない場所に行かないといけない

これは夫婦旅あるあるだと思いますが、僕が行きたい場所が必ずしも奥さんが行きたい場所では無いということ。逆もまた然りです。今回の旅では「インド」で少し揉めました。僕は絶対行きたい派だったのですが、奥さんは絶対に行きたくない派。色々話し合って結局行くことになりましたが、現地でアクシデントもあり、奥さんはインドが大嫌いになったみたいです。僕は大好きですが......。写真はインドのデリーでアクシデントの元になったヘナタトゥ―をした時に撮影。

インドのヘナタトゥー(メハンディ)のお話 - matsuda-cho
http://matsuda-cho.com/2014/10/15/india-mehandi/


2、英語の上達がイマイチ
これは人それぞれだと思いますが、僕達は結構二人で喋っていたので英語を話す機会がそんなに多くありませんでした。勿論、必要最低限は喋れるようにはなるのですが、それ以上のコミュニケーションイングリッシュを習得したいのなら一人旅の方が向いていると思います。一人旅は嫌でも自分から話さないといけないですからね。写真はドイツのミュンヘンで仲良くなったブラジル人夫妻と撮影。お酒の力は偉大ですね。


Q4:二人とも絶賛した場所は?
A:1、ウユニ塩湖

ここは本当に感激しました。行く前に見ていた写真と現実の景色が寸分の狂いもなく、むしろ想像以上でした。そして朝から夜中までどの時間帯でも今まで見た事が無いような景色を見せてくれる場所です。日本で人気になるのも納得できました。南米ボリビアは遠いですが、皆さんも是非行ってほしいですね。

【ウユニ塩湖2015】朝、昼、夕、夜4つの顔
http://sekaishinbun.net/2015/02/01/uyuni-2015/


2、オクトーバーフェスト
人生で一度は行ってみたかったドイツのオクトーバーフェスト。世界中からビール好きが集まって、狂ったように飲んで楽しむイベントです。ドイツの伝統衣装を着て行きましたが、色んな人から褒められました。

約600万Lのビールが消費される!本場ドイツのオクトーバーフェストがスゴい5つの理由
http://sekaishinbun.net/2014/10/05/oktoberfest-2014/


Q5:二人ともガッカリした場所は?
A:1、モン・サン=ミシェル
これは上記のウユニ塩湖と違って行く前に見ていた写真と現実の景色が全く違っていて、二人で「えぇ~こんなんやったっけ?」とぼやきました。日本でよく見るモンサンミシェルは綺麗すぎるので期待し過ぎましたね。天気が悪かったのもあるかと思いますが……。


2、工事中のトレヴィの泉
イタリアのローマにあるトレビの泉が大規模な工事中で、泉の水は抜かれていて殆ど鉄骨に覆われていました。ある意味貴重な体験だったのは、その泉の上に遊歩道ができていて歩くことが出来たという事でしょうか。また工事が完成してから行ってみたいですね。


Q6:ケンカはしなかった?
A:全くしなかったけど……

お互いが我慢したという事もなく、言いたいことはしっかり言い合っていましたが、全くケンカはしませんでした。しかし、男性は気を付ける点が一つあります。月に一回訪れる女性の日。しんどい事を理解し、その時はいつもより優しく接してあげましょう。それだけで円滑に旅が進められ、理解のある男として評価が上がりますよ。同じ世界新聞の記者であるMiaさんが旅の女性の日の事に関して書いた記事があるので、是非読んで勉強してください。

旅行中に女の子の日になったらどうしてる? 10人に聞いてみた
http://sekaishinbun.net/2015/03/10/period-travel/


Q7:ご飯はしっかり食べれたか?お腹の調子は大丈夫だった?
A:僕は全く大丈夫!嫁は……

特にヨーロッパなどは外食が高いので、自炊のできる宿では自炊していました。外食する時は、勿論その国の食べ物を食べるようにしていました。写真は僕の十八番料理卵かけパスタ。


奥さんは何回かお腹を壊していましたが、僕は全く大丈夫でした。お腹を壊した時は、正露丸がオススメ。持ち歩くのには匂いが気になりますが……。写真はインドのアーグラで食べた屋台メシ。


コストパフォーマンスが良かったのはネパール!モモと呼ばれる餃子みたいなものがとても美味しかったです。でもそれよりもネパールの日本食屋さんのレベルが高く値段は安いので、かなり通っていました。写真はネパールで食べたラーメン定食。


Q8:旅の資金はどうしてたの?いくらぐらい使ったのか?
A:貯金でざっくり400万円

お金の話は鉄板ネタですね。仕事しながらとか、ファームステイしながらとか、色んな旅のスタイルがあると思いますが、僕達は普通に貯金を切り崩して旅をしていました。旅に出る前に一生懸命2年ぐらい貯金しましたからね。写真はネパールのお金。裏にヒマラヤが印刷されています。


そして、一応この旅はハネムーンも兼ねていたので、極貧旅ではなくすこーしだけ贅沢したりもしました。それに、日本を出るときの住民税のまとめ払いや海外旅行保険などを含めてざっくり400万円ほど使いました。写真はアメリカのフロリダ州にある超リゾートテーマパークのディスカバリー・コーブに行った時に撮影。1人3万6000円もしました!

世界で人気があるテーマパーク1位の「ディスカバリー・コーブ」はどれほどなのか?
http://sekaishinbun.net/2015/03/07/discovery-cove/


Q9:予定とかはどうやって立ててたの?夫婦の役割分担はあるの?
A:ほとんど僕がやっていました

交通手段、ビザ、宿泊先、今後の予定などなど。奥さんの役割というと……僕が色々決めて、奥さんに確認した時に元気に「オッケー!」という役でした。あ、でもアメリカで行ったディズニーワールドやユニバーサルスタジオなどの予定は、乗るアトラクションの順番まで全部完璧に立ててくれましたね。これは各々の性格があるので、ストレスにならないように振り分ければいいと思います。写真はアメリカのフロリダ州のディズニーワールドでミッキーと会った時に撮影。

「こんにちは」と喋るミッキーや、野生の動物etc…アメリカのディズニーワールドに「本場」を見せつけられた
http://sekaishinbun.net/2015/03/03/disney-world/


Q10:夫婦で世界一周をして得たものは?
A:「二人なら何でもできる」と心から思えた事

それがこの旅で一番の得た事です。勿論日本でもそう思っていましたが、それは言葉もわかる、文化もわかる、国民性もわかるという自分に有利な状況の中での事。でも実際に旅に出て言葉も理解できない、文化も違う、国民性も全く違う中で、お互いの事を助け合い一緒に乗り越えてきた。そんなパートナーとだからこそ本当に「二人なら何でもできる」と思えました。これから先も、奥さんと一緒に波乱万丈に生きたいと思っています。だって何でもできるからね。写真は南米ボリビアのウユニの近くにある列車の墓場に行った時に撮影。二人が写っている写真で一番のお気に入りです。どこまでも行けそうな写真です。


今回の世界一周の旅はお互い初心者、初体験だらけ、分からない事だらけでした。なので二人で相談し、悩み、考え、決断し、反省する。それも良い経験でした。片方が経験者だと、もう片方は甘える事になりますから。

そして僕達はまだ、たった27ヶ国しか一緒に行っていません。世界中には日本の承認国家で195ヶ国もあります。ということはまだ世界の約7分の1しか見ていない事になります。残りの7分の6にどんな世界が広がっているのか、想像しただけでワクワクしますよね!いつか二人で、いや家族も連れて世界中を旅する事を目標に、これからも頑張っていきたいと思います。

短い間でしたが、GIGAZINEや世界新聞で記事を読んでくださった方に心からお礼申し上げます。皆様がいたので、僕もなんとか書いてこれました。僕の書いた記事を見て、少しでも海外や、旅に興味を持ってくれる人がいれば幸いです。どうも、ありがとうございました。

文・取材:松田隆太 http://matsuda-cho.com

監修:世界新聞 sekaishinbun.net


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in 取材, Posted by logc_nt

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