取材

スパイス香るグリューワインを片手に世界一有名なニュルンベルクのクリスマスマーケットを回ってみた


クリスマスマーケットはドイツのドレスデンが発祥と言われていますが、世界一有名と言われるニュルンベルクのクリスマスマーケットで本場を体感してきました。

グーテンターグ!世界新聞特命記者の松田隆太です。皆さんはクリスマスマーケットに行ったことはありますか?最近は日本でも行われているようですが、本場はやはりドイツ。ドイツには3大クリスマスマーケットがあり、それぞれ「世界最大のシトゥットガルュト」「世界最古のドレスデン」「世界一有名なニュルンベルク」となっています。今回、僕はその中の一つ、世界一有名なニュルンベルクのクリスマスマーケット「クリストキンドレスマルクト」に行ってきました。

◆クリスマスマーケットの歴史
ドイツ連邦共和国大使館・総領事館の公式サイトには、クリスマスマーケットの歴史が以下のように書かれています。

ドイツ大使館 ドイツ総領事館 - クリスマス・マーケット
http://www.japan.diplo.de/Vertretung/japan/ja/08-kultur-und-bildung/feste-traditionen/Weihnachten-D/Weihnachtsmaerkte__D.html

ドイツ最初のクリスマスマーケットとして歴史的に証明されているのは、現在恐らく最も有名なニュルンベルクのものではなく、1393年に行われたフランクフルト・アム・マインのクリスマスマーケットです。但し当時のクリスマスマーケットは、今日のようなものではありませんでした。それは、主に厳しい冬の来る前に日用品を売買する最期の機会でした。


◆「クリストキンドレスマルクト」がある街、ニュルンベルク
ニュルンベルクはドイツ南部にある小さな街です。FCバイエルンミュンヘンというサッカーチームで有名なミュンヘンから特急列車で1時間と、アクセスも良好。そのためか、このクリスマスマーケットを目指してドイツ国内だけでなく世界中から200万を越える人が訪れているそうです。大人気ですね。


今年のクリスマスマーケットの看板です。見ているだけでワクワクしますね。一般的にクリスマスマーケットは12月の初旬から12月24日まで行われています。


サンタの格好をした人がクリスマスミュージックを奏でていました。雰囲気が出て、聴いているこちらも楽しくなります。


このような赤い屋根に茶色の壁でできた屋台が並びます。統一されていてかわいいです。


◆かわいいクリスマス雑貨から食べ物、飲み物まで何でもある!
マーケットには沢山のお店やモノがあります。いくつか抜粋してみると……

1:雑貨の定番クリスマスオーナメントのお店
木製、金属製、大きめ、小さめと多種多様なオーナメントがお店全体を飾り付けています。価格は5ユーロ(約700円)から20ユーロ(約3000円)。


こちらは木製のオーナメントで花などをモチーフにしたもの。


2:星の形をしたライト
クリスマスの夜をロマンチックに過ごしたい方にオススメ。真っ暗な部屋から吊るされた星が優しく照らしてくれます。価格は12ユーロ(約1700円)から。


3:オシャレなロウソク屋さん
見た目はビールだけど、実はロウソクという面白い商品もあります。価格は6ユーロ(約850円)から12ユーロ(約1700円)。


4:ニュルンベルクソーセージ
ドイツといえば大きいソーセージを思い浮かべる人が少なくないと思いますが、ここニュルンベルクのソーセージは小ぶりなのが特徴。それをパンに3本挟んで食べるのがドライ・イム・ヴェックラと呼ばれる食べ物でクリストキンドレスマルクトの定番です。1つ3.5ユーロ(約500円)。


焼いている姿を見ているだけでも楽しい!でもいい匂いがするので食べてしまう……。


5:一人用ピザ屋さん
お店の隣に窯を併設して、焼きたてのピザが食べられるオススメのお店。クリームチーズとベーコンと葱のバランスが抜群!3.5ユーロ(約500円)。


これが併設されている窯です。薪が良い雰囲気を作っていますね。


6:スパイスが入っているクッキー、レープクーヘン
ジンジャーなどが入っていて香ばしい伝統的なクッキー。アーモンドが入ったノーマルタイプとチョコをコーティングしたバージョンがありました。それぞれ1.8ユーロ(約260円)。


お店はクッキーに囲まれて見た目もかわいい!


◆クリスマスマーケットといえばグリューワイン
日本では和製英語の「ホットワイン」という呼び方もありますが、ドイツ語ではグリューワインといいます。寒い夜などには必需品ですね。お店ごとに漬け込んでいるスパイスが違うので、飲み比べると味が違って面白いですよ。レッド、ホワイト、ハーフ&ハーフから選べます。時々サービスでクッキーを貰えたりします。デポジット含め、5ユーロ(約700円)から6ユーロ(約850円)。


みんな歩きながら、おしゃべりしながら飲んでいます。身体も温まるし手軽なお値段なのでオススメです。


◆グリューワインのかわいいグラス 勝手にBest5
グリューワインを注いでくれるグラスが各お店や、街ごとに違っていたりして、種類も多くあるので独断と偏見で勝手にランキングしました!

第5位:濃い青色をベースにしたミュンヘンのグラス
子どもたちが雪で遊んでいる様子がペイントされていて微笑ましくなりますが、手抜き感が否めないので5位。


第4位:シンプル・イズ・ベストを体現したようなニュルンベルクのグラス
半透明の細長いグラスに、必要最小限のペイント、それでいて金色を使うことで高級感を醸し出す。しかし可愛さという点から考えると4位です。


第3位:白をベースに定番のサンタさんのペイントを施したミュンヘンのグラス
個人的にサンタさんの表情がすこーしだけ気に食わなかったので3位になりました。


第2位:白いグラスに聖母教会やツリーが細やかにペイントされているニュルンベルクのグラス
オシャレ度が高く、街中でもカワイイ女子が持っている確率が高かったので堂々の2位です。


第1位:クリスマスには欠かせない赤い靴下の形をしたニュルンベルクのグラス
クリスマスツリーとスノーマン、そして小さくプレゼントボックスがペイントされています。このグラスでグリューワインを飲むと、サンタさんからプレゼントを貰った気分になるのは僕だけではないはず。


グリューワインは注文時に2.5ユーロ(約350円)のグラスのデポジットを支払います。もちろん飲み終わった後にグラスを返還すればデポジットは戻ってきます。気に入ったグラスはそのまま持って帰ることもできるので、いいお土産になりますよ。

◆クリスマスマーケットはやっぱり夜
クリスマスマーケットはお昼前からお店が開きますので食べ歩きなどを楽しめます。しかし、やっぱりオススメは夜。ライトアップされたツリーや、教会などを見ながら飲むグリューワインはたまりません。


マーケットの正面にある聖母教会。とても迫力がありながらも、ライトアップされた姿は美しいです。


そして最後に、ニュルンベルクのクリスマスピラミッドを紹介します。ドイツのクリスマスマーケットには大きなツリーと共にクリスマスピラミッドというものが設置されていて、ニュルンベルクのピラミッドは有名らしく、金色の輪を回しながらお願いごとをすると叶うらしいです。ライトアップされてとても綺麗でした。


これが金色の輪です。僕もお願い事をしましたが、言ってしまうと効果が無くなるらしいので秘密です……。


ドイツは各地でクリスマスマーケットがあり、ニュルンベルク以外にも楽しめる街は沢山あります。是非来年のクリスマスはドイツで過ごしてみてはいかがでしょうか?グリューワインのグラスが可愛いかったので、嫁と持って帰るかどうかで話し合いをしましたが、旅の荷物になってしまうので断念しました……次に来た時は何個か持って帰ろうかと思います。



文・取材:松田隆太 http://matsuda-cho.com

監修:世界新聞 sekaishinbun.net


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in 取材,   , Posted by logc_nt

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