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無料で使える100枚以上のロケット写真を「SpaceX」がFlickrで公開中

By SpaceX Photos

民間による宇宙開発の最先端を進むSpaceXがこれまで撮影してきた膨大な量のロケット写真の一部をFlickrで誰でも使えるように公開し始めました。記事作成時点では100枚を超える画像が公開されており、いずれも商用を含めて誰でも自由に画像を活用できるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスですが、今後はパブリックドメインへ明示的に変更され、より自由度が高まることになっています。

Flickr: Official SpaceX Photos' Photostream
https://www.flickr.com/photos/spacexphotos/

Flickrのページを開くと、以下のように多くの写真がズラリと並んでおり、打ち上げの様子やロケットの機体そのもの、そしてSpaceXのファルコン9ロケットならではの「着陸用プラットフォーム」の様子などを見ることができます。


Flickrでの説明によると、これは2014年4月18日に打ち上げられたファルコン9と、その先頭に載せられた宇宙船「ドラゴン」の発射の様子。


こちらは、2015年1月10日に打ち上げられる前のファルコン9の機体。


上記の機体は、洋上に設置された帰還用プラットフォームに激突してニュースにもなった機体そのもの。「墜落」を思わせる衝撃の映像ですが、パラシュートを使わずにロケットを噴射させて地上へ帰還させた技術力は高く評価されています。

ファルコン9が帰還する予定だった洋上プラットフォーム。


ファルコン9が作られる工場の様子。100万平方フィート・いわゆる東京ドーム2つ分という広大な工場では今後、年間40機のファルコン9が製造されることになる予定。


そんな工場でのファルコン9ロケット製造風景をタイムラプス撮影した映像がこちら。まるで生産ラインに乗るように、左から右へとロケットが作られる様子がわかります。

SpaceX Rocket Tank Production | Timelapse - YouTube


こちらの画像は、香港に拠点を置くアジアサット社の通信衛星「アジアサット8」を2014年8月に打ち上げたファルコン9ロケット。SpaceXではすでに商用のロケット打ち上げ業務を開始しています。


胴体に格納式の脚を取り付けられたファルコン9。この機体は、2014年4月18日に初めて脚を取り付けた状態で打ち上げられた機体とのこと。


ファルコン9を見上げるような角度で収めた1枚。機体名にもなっているように、ファルコン9には比較的小型のロケットエンジンが9基搭載されています。


そんなファルコン9のてっぺんに載せられる宇宙船「ドラゴン」。NASAとの契約により作成されている宇宙船で、国際宇宙ステーションへの補給業務などに用いられる予定。


ドラゴンの内部には、最大7名のクルーが乗り込んで宇宙へ向かうことが可能。近未来感あふれるコクピットの様子です。


ドラゴンの姿勢・軌道制御に用いられるエンジン「スーパードラコ」。すでに燃焼実験を完了しており、惑星への軟着陸にも用いられることになっています。


ドラゴンはすでに宇宙空間からの帰還実験も成功済み。パラシュートを使って降下し、海上に着水した時の様子。


このようなロケット開発・製造に携わるスタッフの集合写真。ところどころで腕を十字にクロスさせる「スペースXポーズ」をキメるスタッフの姿もちらほら。


SpaceXのFlickrフォトストリームではこのような写真が100枚以上も公開されており、特にロケット好きならおなかいっぱいになる画像をたくさん見ることができるようになっていました。

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