スマートフォンのカメラで落とし物までの距離が表示できる追跡タグ「Pixie」
専用の追跡タグを貼り付けることで、「iPhoneを探す」「Androidデバイスマネージャー」のように位置情報検出機能でなくし物を探す製品はいくつも存在しますが、どれも位置情報をマップ上に表示できるものの、例えば「ベッドの下にあるのか」「寝室のカーテンの陰に隠れているのか」という正確な場所までは分かりません。そんな忘れ物追跡タグをつけたアイテムの場所をカメラで視覚的に表示したり、数十cm単位の精度で正確に距離まで表示したりできる「Pixie」が登場しました。
Pixie Home - Pixie
https://www.getpixie.com/
Pixieを実際に使っている様子は以下のムービーを見るとよく分かります。
Get Pixie - Accurately Locate. Protect. Organize. - YouTube
リモコンの裏に現在地を示すピンのような形をしたプレートの「Pixie Points」が貼り付けられました。
その後専用アプリを起動して、「Adding」と表示されている部分をタップすると……
「Remote Control」と表示され、リモコンがアプリから追跡できるようになりました。
アイテムを探すにはカメラを起動。プレートが映った位置周辺に「×」マークが浮かんで表示され、登録しているアイテムの場所が分かる仕組み。
これはIoT(Internet of Things)を位置情報技術に応用したPixieの独自技術「LoT(Location of Things)」を用いたもの。ユーザーからアイテムまでの距離をフィートで測定して表示することができ、壁を挟んでも正確に距離を表示します。また、Pixie Points同士で相互通信することで、お互いの距離情報を測定しているほか、セキュアで強力な自己管理ネットワークを形成するとのこと。
周辺に探しているアイテムがない時は、リストからアイテムをタップします。
すると、目的地まで距離情報付きで誘導してくれるため、すぐに車の中にiPadを置き忘れていたことがわかりました。
「カバンの中に入れておくモノ」を登録しておくことも可能で、出かける前に登録したアイテムを入れ忘れていると、アプリから通知が届きます。アプリはiOSとAndroidに対応しています。
自宅でサイフなどの小物を見失ってしまい、「どこに置いたっけ?」と部屋をドタバタ探し回った経験は誰にでもあるはず。そこでPixieを起動すれば、ブランケットの下にサイフが隠れていたことが瞬時にわかるわけです。
Pixie Pointsの寸法は47mm×35mm×3.2mmとかなり薄くてコンパクト。GIGAZINE編集部でも使っているChipoloの直径は35mm、厚み5mmなので、サイフなどに貼り付けるのは無理があるサイズですが、Pixie Pointsならストレスなくさまざまなモノに貼り付けて管理できそうです。
最大通信距離は150フィート(45.72メートル)、壁のある室内でも、30フィート~50フィート(9.14メートル~15.24メートル)程度のパフォーマンスを発揮するとのこと。位置情報の精度は誤差1フィート(30.48cm)以内で、バッテリー寿命は18カ月となっています。
これまでにも、なくし物を発見するタグとしては「Chipolo」「PebbleBee」「XY」などが登場していますが、位置情報をcm単位の精度で表示できるのはPixieが初めて。タグもコンパクトで、バッテリーはChipoloの6カ月よりはるかに長寿命なので、しっかりと既成製品と差別化が図られています。
Pixie Pointsは1キットずつの販売となっており、キットにはPixie Points4枚とキーチェーン・ペット用首輪アダプターが付属しています。
なお、Pixie Pointsは先行予約を受付中で、価格は1パック(4枚)が39.95ドル(約4700円)、2パック(8枚)が74.90ドル(約8800円)、3パック(12枚)が110.85ドル(約1万3000円)となっています。日本への発送は別途10ドル(約1100円)が必要です。
What you get - Pixie
https://www.getpixie.com/what-you-get/
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