元Googleの中の人がSurfaceにしか見えないタブレットPCを作成

Googleの元エンジニアが創業したJide Technologyが作った2 in 1方式のタブレットPC「Remix Ultra Tablet」がCES 2015の会場で展示されていましたが、このタブレットPCの外観がMicrosoftのSurfaceシリーズに酷似していると話題になっています。

Ultra Tablet
http://www.jide.com/en/desktop/ultra_tablet.html

Ex-Googler’s Android “ultra-tablet” looks like a Surface clone | Ars Technica
http://arstechnica.com/gadgets/2015/01/ex-googlers-android-ultra-tablet-looks-like-a-surface-clone/

First look at the Remix Ultra Tablet | Android Central
http://www.androidcentral.com/first-look-remix-ultra-tablet

これが問題のタブレットPC「Remix Ultra Tablet」

キックスタンドの形状は、まんまSurfaceです。

さらに脱着式のキーボードのコネクタ形状もSurfaceに似ています。

Remix Ultra Tabletは、元Googleエンジニアのジェレミー・シュウ氏、デビッド・タオ氏、ベン・ルック氏の3人が設立したJide Technologyの新作タブレットPCで、CES 2015の会場に展示されていました。もちろん、誰もがその外観に驚いたことは言うまでもありません。

これはRemix Ultra Tabletのコンセプトムービー。Remix Ultra Tabletは、PC・タブレット端末・スマートフォンなどを1つにまとめられる2 in 1デバイスで、そのコンセプト自体は目新しいものではありません。

Remix ultra-tablet by Jide. See you at CES 2015! - YouTube


しかし、問題はその外観。事前情報がなければSurfaceの新バージョンが出たとしか思えない外観は、「デザインを突き詰めるとSurfaceっぽいものになる」ということなのでしょうか……。

なお、Remix Ultra Tabletは、11.6インチのフルHD液晶を搭載し、横295mm×縦195mm×厚さ9.5mmで重さは860g。SoCはTegra 4で、2GBメモリ、64GBのストレージ、8100mAhの大容量バッテリーを搭載しているとのこと。

アダプタを使ってUSBタイプのマウスやポータブルストレージを接続可能。

OSにはAndroid 4.4.2(KitKat)ベースの独自OS「Remix OS」を採用。なんと「Modern UI」に近いモードデザインを採用しています。

ファイルマネージャーアプリでWindowsのようなフォルダー型のデータ管理が可能。

メールアプリはこんな感じ。

デフォルト検索にはGoogleを使用。

カレンダーアプリ

ソフトウェアキーボード

「Remix Ultra Tablet」はJide Technologyによると「最高のタブレットPC」とのこと。これはSurfaceが「究極のモバイル端末の形」とお墨付きを得たようなものですが、今のところ、Microsoftから「Remix Ultra Tablet」に対してのコメントやアクションはありません。

なお、Remix Ultra Tabletは2015年1月中に、中国のネット通販サイトJD.comで16GBストレージモデルを販売予定とのことで、その後、2月には世界展開を視野に入れてKickstarterでプロジェクトをスタートさせ、2015年Q2からQ3の間(4月から9月)に、アメリカとイギリスで、16GBモデルを349ドル(約4万1000円)、64GBモデルを449ドル(約5万4000円)で販売開始する計画だとのこと。

CES 2015の会場では、酷似したデザインのスマートフォン「Polaroid Selfie」を展示したPolaroidにOppoが異議を申し立て、翌日には会場から姿を消すというトラブルが起きました。MicrosoftはCES 2015ではRemix Ultra Tabletに対してクレームをつけなかったようです。しかし、中国だけではなくアメリカやイギリスでも発売を予定しているRemix Ultra Tabletを、Microsoftは黙って見過ごすのでしょうか……。