オーケストラの演奏に合わせて自動で変化しまくるプロジェクションマッピングがものすごいクオリティ
オーケストラの演奏は耳で楽しむものですが、この演奏に合わせて変化するプロジェクションマッピングをオーケストラが演奏するホールに投影する、という新しい試みがウォルト・ディズニー・コンサートホールで行われています。
Visions of America: Amériques - Walt Disney Concert Hall
http://www.creativeapplications.net/vvvv/visions-of-america-ameriques-walt-disney-concert-hall/
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の学生であるRefik Anadolさんは、音楽にリアルタイムで反応するソフトウェアを、vvvvというツールキットを使って開発しました。このソフトウェアは、最初は音に合わせて投影する映像を変化させるというものだったのですが、Kinectで指揮者の動きをトラッキングすることで音だけでなく動きにも反応できるように改良が施されました。
Anadolさんの開発したソフトウェアは、現在アメリカ・ロサンゼルスにあるウォルト・ディズニー・コンサートホールにてエドガー・ヴァレーズ作曲の「Ameriques」の演奏の際に使用されており、このソフトウェアが映し出すプロジェクションマッピングがどんなものなのかは以下のムービーから見ることができます。
Visions of America: Amériques / Video Artist Cut on Vimeo
プロジェクションマッピングが投影されていない状態のホールはこんな感じ。
ウォルト・ディズニー・コンサートホールでは、毎週金曜日夕方に公演される「Ameriques」でのみ、プロジェクションマッピングがホールに投影されます。
音楽に合わせて徐々に光が大きくなっていき……
細かい光の点々が建物に変形。
そしてめまぐるしく映像が変化していきます。
円形エフェクト
星空っぽい映像
流れ星のようなエフェクトがホールを埋め尽くします。
光の線がドバー
高層ビルの間をすり抜けていくかのような映像
ピカッ
「プラズマ」チックな感じ
格子状の柄
謎の黒色の線
突如現れる無数の人型
「Ameriques」を演奏するのは、ウォルト・ディズニー・コンサートホールを本拠地として活動するロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団です。
指揮者はエサ=ペッカ・サロネン氏で、指揮者の動きをKinectでトラッキングして映像を変化させるので、同じ曲を演奏していても演奏の度にプロジェクションマッピングの映像が変化します。
静かなパートでは映像が小さくなり……
曲調がガラリと変われば映像も一瞬で変化します。
ぐるぐる
ぐるぐるぐる
真っ赤っか
ホール中央にある特徴的な形のオブジェを活かした映像もあります。
以下のムービーでは、プロジェクションマッピングの核となるソフトウェアを開発したAnadolさんがプロジェクトについて語っています。
Projecting a new immersive experience inside L.A.'s Disney Hall - YouTube
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