取材

「理想を抱いて溺死しろ」ドリンクも出た「Fate/stay night[UBW]」第2回リアルタイム視聴会レポート


10月31日に開催されて大好評だった「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」リアルタイム視聴会の第2回が、11月22日(土)深夜にufotable Cafe(東京)とufotable CINEMA(徳島)で開催されました。アーチャーと士郎が凛抜きで一緒に行動する回であり、カフェでは作中のアーチャーのセリフに由来する特製ドリンク「理想を抱いて溺死しろ」の販売も行われました。

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
http://www.fate-sn.com/

会場となったのは東京都中野区にあるufotable cafe。


今回も会場にはみっしりと60名のお客さんが集結。第1回のリアルタイム視聴会は応募が約200件だったそうですが、今回は応募数が増えて倍率は約4倍近くになりました。なお、グループ参加の人もいましたが、多くはお一人様。また、お店の位置が中野ということもあって、都内や関東からの参加者がほとんどでしたが、中には福島県・京都府・兵庫県からやってきたという人も。さらには、仕事帰りに立ち寄ったという人までいました。


会場には近藤光プロデューサーと、今回のリアルタイム視聴の対象となる#07「死闘の報酬」で演出を担当した栖原隆史さんが登場。栖原さんは綺礼が聖杯戦争のことを士郎に説明しながら教会内をぐるぐると歩き回った#02でも演出を担当しました。今回は質疑応答に備えてコンテを持参。


まずは参加者が揃ったということで乾杯から。


視聴会の後に行われる抽選会のために、またも作監修正のコピーを持ってきてくれた近藤プロデューサー。


視聴会の対象は#07「死闘の報酬(こたえ)」で、その1話前の#06「蜃気楼」のラストはアーチャーでした。今回、栖原さんはお客さんと一緒に視聴することに。


柳洞寺を舞台に、キャスターがアーチャー&士郎と対峙。


山門ではセイバーとアサシンが激しく戦闘。


無力な士郎をアーチャーが嫌々助けて口論になるシーンでは笑いが起きていました。


さらなるキャスターの攻撃をかわしつつ士郎を地べたに蹴り出すアーチャー。ひどい扱いです。アーチャーと士郎はお互いが相容れない意見を持っているつもりですが、キャスターははたから見れば似たもの同士だと指摘。2人の息の合った反応に、また一笑い。


コミカルな雰囲気になる瞬間はあるものの、場を支配するのは張り詰めた空気。境内での戦いは、アーチャーがキャスターを撤退させることで落ち着きますが……


アーチャーと士郎の理念の対立はいよいよ決定的に。


そして、アーチャーは行動に出ることに……。このあと、士郎に放たれるのが「理想を抱いて溺死しろ」という名ゼリフです。


先ほどまでセイバーと戦っていたアサシンがアーチャーとの間に割って入り、この機にセイバーは士郎を連れて撤退。


これまでも鍛錬のために剣の稽古をしていた士郎ですが、Cパートで、いよいよ「戦うために剣を学ぶ」と決意することに。


……という次回につながる締めだったのですが、次回予告が「サーヴァントってのはこうじゃなくっちゃ」と自慢げな慎二の声で、さらに提供絵も慎二だったので、一段と大きな笑いが起きることに。ちょっと姿を見せるだけですべて持って行ってしまうとは……。


上映会後は、#07を見終えた人向けのイベント限定ドリンク「理想を抱いて溺死しろ」の販売が行われました。オレンジが溺死している士郎、底のシロップは士郎の血をイメージしたものだそうですが、ぷかぷか浮かぶオレンジを見て「沈みそうでも沈まないのが士郎のいいところ」と語るファンも。


ここからは徳島の会場とSkypeで繋いで、質疑応答タイム。


Q1:
アーチャーがキャスターの攻撃から士郎を助けるところ。首根っこを掴んで屋根の上に飛び上がっていたが、なぜこの形になったんですか?てっきり「俵担ぎ」(肩に担ぐ形)かと思っていました。

栖原:
その方が、屋根の上でキャスターと対峙したときに形としていいし、その後のアーチャーの「蹴り」にもつながりやすいからです。

Q2:
アサシンの「燕返し」について。刀の軌道が原作だと縦+円+左右と表現されていますが、アニメであの形になった理由は?


栖原:
「燕返し」は映像として成立させるために、色々と試行錯誤して、小次郎自身を映さないことにしました。セイバーさんが「刀が3本」と言いましたが、3つの軌跡は「全く同時に放たれる」ため、真面目にやると小次郎が分身してしまいます。でも、それは求められていないだろうと考えて、あの形になりました。


Q3:
士郎の服装について。今回、Cパートでいつもの服から着替えていましたよね。あの服装は【今後のネタバレに繋がるので一部伏せ】?

近藤:
みんなは服はどれぐらい持ってますか?

お客さん:
30着ぐらい……?

近藤:
だったら、きっと士郎も30着ぐらい持っているんです。

栖原:
その中で、いつものシャツが15着ぐらいあるかもしれません。そういうことです。

Q4:
アニメでは原作から変更されている点がいろいろとありますが、どのように考えて進めているのですか?

近藤:
こうした方がいいんじゃないかなということは打ち合わせで、奈須さんとも相談しつつやっています。シナリオの打ち合わせには演出・絵コンテの担当者も参加していて、密接に取り組んでいます。

Q4:
原作ゲームをプレイしましたが、アニメを見て、正直、どこが変更点なのかわからないぐらいに自分のイメージと合致していて、すごく楽しんでいます。

近藤:
僕らもアニメ化するにあたってはいろいろと考えて作っているので、こういう意見をもらえるとすごく嬉しいです。ありがとうございます。

最後に行われた抽選会では、近藤プロデューサーが持ってきた作監修正のコピー4枚(士郎、アサシン、セイバー、アーチャー)のほか、ufotable DININGのくじ引きポストカードやポスター、缶バッジセット、BD-BOXの販促ポスターなど、容易には手に入らない品が抽選でプレゼントされていました。


次は、12月13日(土)に#10のリアルタイム視聴会が開催される予定。これは東京のみでの実施ですが、その代わり、徳島ではちょうど第1期最終回の放送とufotableの忘年会の日程が重なることから、CINEMA2階のエントランスで食べたり飲んだりしつつ、シアターでは最終回のリアルタイム視聴会を行うという豪華イベントが予定されています。この日は東京でも忘年会が行われているので、会場同士がSkypeで繋がれるとのこと。

徳島でのイベントは前回・今回ともカフェごはんが出ていておいしそうですが、次回はこれに加えて、ufotable徳島のスタッフの方々とおしゃべりしたりする機会があるのかも。


リアルタイム視聴会は、最後にスタッフの方々からメッセージをもらって終了。ひとまずの区切りとなる12月末の最終回はどんな盛り上がりになるのか、今から楽しみです。

栖原:
士郎とアーチャーがケンカをしているシーンで笑いが起きていて良かったです。


白井俊行(#05演出):
今、大変な話数を作業中です。楽しんでもらえるものを作れればと思っています。

近藤:
こうしてみんなが視聴会に集まってくれたことは、上で現在作業中のスタッフにも伝わっていると思います。これからも応援、よろしくお願いします。


©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC ©TYPE-MOON

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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