インタビュー

「祝1000号のはずが… 週刊アスキー、号数誤る」の舞台裏を週アスPLUS編集長代理にいろいろ語ってもらいました


GIGAZINEシークレットクラブ第1回オフ会ではまず「編集長がアレコレとGIGAZINEの記事作成の基準やどういうことを心がけているか」ということ、さらに「作り手」ではなく「読み手」の視点を重視しているということを話したわけです。

これですね


で、ここからは単純に編集長がこれまで取材などで会ってきた中で「読み手」として、話した内容を記事として読みたいなーと感じた人をゲストとして迎え、事前にメンバーから集めた質問も交え、語ってもらうという感じで進めました。


山崎恵人(以下、山崎):
1人目のゲストは、週刊アスキーPLUSの編集長代理である、矢崎飛鳥さんです。


矢崎飛鳥(以下、矢崎):
はい、よろしくお願いします。週刊アスキーというのは、基本的には全力で紙とウェブを両方作っているんですが、私は週刊アスキーPLUSというサイトの編集長代理をやっているんですけれども、同時に、週刊アスキーという雑誌そのものの副編集長もやっております。それで、今スライドにあるんですけど、さっきの山崎さんの講演でGoogle Analyticsのデータを見て、ぼくはGIGAZINEさんの読者層と週刊アスキーPLUSの読者層が、わりと近いつもりでいたんですけど、やっぱり年齢層がすごく若いんですね。


山崎:
ああ、そうでしたか。

矢崎:
うちの方がちょっと年齢層が高いということがさっき発覚してしまって、ここにいるみなさんが紙の雑誌というものが世の中にあるということを存じているのかどうか、今少し不安になっているんですけど、世の中には紙の雑誌というものがありまして、「1000号記念サイト」というサイトを今からお見せしたいと思うんですけど、週刊アスキーは今年の10月に1000号になりました。この中で週刊アスキーを一度ぐらい買ったことある方はいらっしゃいますか……あぁ、ありがとうございます。


山崎:
結構いますね。

矢崎:
今日はシークレットクラブということなので、他では会社から絶対に言ってはいけないと言われている黒歴史があるんですけど、それを今日は話します。


山崎:
おおっ。

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一体何の話をしたのかということ自体が「秘密」にせざるを得ないような内容なのですが、聞いてみると確かに「なるほど!そういうことだったのか!」ということで、いろいろと今まで不思議に思っていたアレコレが次々とわかるような感じでした。


実際に目の前で週刊アスキー1000号記念のサイトを見ながらの説明だったので、「知られざるある事実」の中身が非常に理解しやすかったのも印象的。


これがやばい


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山崎:
たぶん大炎上しますよね(笑)

矢崎:
炎上じゃ済まないですよ、消されます(笑)「クビ!」みたいな感じですね。もう本当、紙に書いていいことと、ウェブに書いていいことというのは全然、完全に違いますね。


ただやっぱり、ネットにあるものというのは自分自身で信憑性とかをチョイス、判断出来ないとダメだと思うんですよ。ちょっと虚構新聞さんのサイトを出していただいていいですかね、「祝1000号のはずが… 週刊アスキー、号数誤る」というこの記事もすごくバズったんですけど、これ出来レースなんですよ。


ぼくがUKさんに頼んで書いていただいたんです。虚構新聞さんなんてすごい有名だと思っていたんですけど、本気で信じてる人すごく多くて、いまだによく見ますよね。これもまたその典型的な例で、真面目な人から「週アス1000号ってありましたけどあれは1000号じゃなかったんですか。そういう情報をインターネットで見ました」みたいなハガキが来るんですよ。虚構新聞さんは週刊アスキーで連載をされていて、ぼくが「1000号記念なので何か1個ネタでからんでいただけないですか」と言って書いていただいたんです。それで、ページをスクロールするとそのこともちゃんと書いてあります。

「これは頼まれてやったんですよ」とちゃんと書いてあるんですけど、みんな読まないんですよね、記事をスクロールしない。


山崎:
記事本文で止まっちゃうんですね。

矢崎:
結局、問い合わせから「恥ずかしいですね」みたいなことが来るんです。

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先ほどの書いてある内容からもしかすると大体推測できるかもしれないのですが、こういうようにして「ネットでは書けないが、シークレットクラブなら言える」みたいなことを、GIGAZINEを支援してくれるGIGAZINEシークレットクラブのメンバーと共有できるようなものを今後も展開していく予定です。

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ところで、週刊アスキーでは、この3年ぐらい、付録を付けるようにしているんです。なぜ付録なんて付けているのかというと、


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このあたりも、身もふたもない話が展開されました。


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山崎:
おおー。

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ここは付録についてのいろいろなこと。そして、雑誌が付録を付ける「真の理由」について。


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この「A」の形をしたこちらの付録なんですけれども、「5in1超スマホアダプター」という名前で、名前の通り5つの機能があります。


週刊アスキーの創刊1000号記念付録「5in1超スマホアダプター」レビュー - GIGAZINE


それを1つずつご紹介していく前にこのデザインなんですけど、これなぜ「A」の形をしているかというと、「ASCII(アスキー)」の「A」なんです。ご存じの通りアスキーという会社はもうなくて、アスキーは本当に雑誌をたくさん出していたんですけど、週刊アスキー以外はもう先月「MacPeople」が休刊してしまったので、ついに週刊アスキーだけになってしまい、最後の、まさに風前のともしびのような雑誌なんですけど、とはいえアスキーのマインドは、うちがもう週刊アスキーで築いていくしかないので、アスキーのロゴというのがあるんですけど、これはなんとなく「A」の形になっているんじゃなくて、「ASCII」の「A」のフォントと全く同じ角度で、アスキーの由緒正しきロゴの角度で作ってあるんです。


それを冒涜してはいけないと思って、裏に週刊アスキーのロゴを入れたんですけど、それなのに、みんなロゴが入っている方を表だと思うんですよね(笑)紹介記事とかを見ているとみんなこっちを表にして撮るんですよ。わざわざ気を使ってロゴを裏に入れたのに、みんなこっちが表だと思っちゃってる。ロゴが入ってない方が表なんですよ。そこはちょっと誤算でしたね。


それで、まずここがカラビナになっていて、どこにでも引っかけて持ち歩けるようになっています。5つの機能を紹介すると、ちょっと取り出し方に順番があるんですけど、ここからこう取り出すと、USBケーブルになります。


これ、必ず右下の方を取り出してから、頭の方を取り出してください、つながっているのでこの順番を間違えられると壊れちゃうので気を付けてください。しまうときは逆で、頭からしまっていただいて、右下の方をしまってください。要するにスマートフォンとパソコンをつないで充電と同期が出来るというものなんですけれども、これで機能はまだ2個だけですね。


もう一つが、ここに切り替えスイッチが付いているんですよ。「CHARGER」と「OTG/SD」というのがあって、「OTG/SD」の方にしていただくと、ここにmicroSDカードが入るんです。microSDカードを入れて、パソコンにこれをさすと、microSDカードの内容をパソコンで読み書きが出来るんです、この機能が3つ目ですね。


もう一つは、実はこっち側も使えるんですね、なので、Windows8のタブレットとかAndroidタブレットとかAndroidスマートフォンとか、iPhoneはちょっとダメなんですけれども、USBホスト機能に対応したものだと、ここに入れたSDカードのデータを、パソコンを起動しなくても読み書きが出来るので、わざわざデジカメで撮った写真とかを、今時はDropboxとかで共有するのかもしれないですけど、何GBもある場合あるじゃないですか。そういう場合に、いちいちパソコンを起動しなくても、タブレットに入れればSDカード間でコピーが出来たりするので、結構これはカバンの奥底に入っていると便利かなと思います。


それで、5つ目の機能なんですけれども、ここにポケットがありまして、何枚かmicroSDカードが入ります。それだけではなくて、Appleの純正の白いLightningアダプタがきれいに入るように設計したので、iPhoneをお使いの方はそれをここに入れていただいて、ここに付けていただくと、iPhoneの充電・同期も出来ます。


こういった付録になっているんですけれども、よく考えたらこのカラビナも1機能に入れれば良かったなと思っているのと、これは読者の方に指摘されて気づいたんですけど、こういう風にスマホを置くと、スマホのスタンドになるんですよね。だからこれ、「5in1」じゃなくて、「7in1」でしたということが後で分かったというオチがあるんですけれども、こういう付録を付けて、販売させていただきました。


今日は、これをみなさんに1つずつお土産で持って帰っていただきますので、ぜひご活用ください。そしてもしよかったら、まだ買えるので、お知り合いや、Twitterとかで宣伝にご協力いただければ嬉しいです。ちなみに、これも私が中国まで行って、4か月、5か月ぐらいかかっているのかな。

山崎:
そんなにかかったんですか。

矢崎:
はい、これはそれぐらいかかっていますね。これはまた開発秘話みたいな自問自答ですね、炎上しないように書きましたけれども(笑)開発秘話みたいなものも、週刊アスキーPLUSの方に載っていますのでぜひご覧ください。この黒いバージョンは実は山崎さんにこっそり渡した非売品なんですけど(笑)


山崎:
これですね、非売品って書いてあるやつ。


矢崎:
はい、こういう付録を付けましたので、まぁ次の付録がいつになるか分からないですけれども……。

山崎:
あと、これはプラチナメンバーから募集したQ&Aなんですけれども、「紙とネットで変えるべき点はどこか。また、変えてはいけないところはあるか」というのが来ているんですけれども、どうですかね。


<ここから先はGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです……って、しつこいですが、ご理解をお願いいたします

ウェブ版を作るようになったときの話やどういう方針で運営されているのかという話。

ここまでがGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです

山崎:
はい、次の質問は、「このようなオフ会をどう思われますか」というものですが、いかがでしょう。


<ここから先はまたしても、GIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです>

ここでは「タブー」についての話をしていました。

<ここまでがGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです>

山崎:
なるほど、それが言えて良かったという感じですね(笑)

次の質問はこちらです。「週刊アスキー1000号突破おめでとうございます。週アスを今後も続けていくために矢崎さんが一番に意識をしていることはなんですか」とのことですが、どうでしょう。


<ここから先はGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです、実際にはここまでの限定されている内容はかなりの分量があるので、支援して頂けると非常に助かります

かなりメディア運営についての核心に迫る回答でした。

<ここまでがGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです>

山崎:
なるほど(笑)

次の質問で、「週アスCOMICの連載がどんどんなくなっていますが、新連載のご予定はございますか」というものですけれども。


<ここから先はGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです、やはりこういった表に出せない話、むしろネットには出せない話というのをGIGAZINEを支援してくれる人たちと共有したい、と思っています>

これは確かに秘密。

<ここまでがGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです>

山崎:
そういう事情があったんですね(笑)

<ここから先はGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです!いや、本当にこういうのは逆に今までの「無料で読めるよー」状態ではできなかったわけで、やるからにはやはりこういった「価値」のあるものを今後は作り出していくというのが、やはり支援してくれているからこそ必要だよね、という考えをやっとこさ何とかカタチにしてきているわけです>

そして知られざるある事情。


ここまでがGIGAZINEシークレットクラブのメンバー向けです

山崎:
あっ、ちょうどいい時間ですね。それでは、どうもありがとうございました!

矢崎:
ありがとうございました!

そして、会場では休憩に入りました。


全部読めるフルバージョンは以下からどうぞ。

週刊アスキーの知られざるいろいろな事実を週アスPLUS編集長代理「矢崎 飛鳥」氏にいろいろ語りまくってもらいました「ほぼ」完全版 - GIGAZINE


次のゲストは今をときめく「SmartNews」からあの人が登場!

・つづき
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in 取材,   インタビュー,   ピックアップ,   コラム, Posted by darkhorse

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