「Fate/stay night [UBW] トークイベント」は予想外過ぎる展開でファン総立ち
2014年10月11日・12日に徳島で開催された「マチ★アソビ vol.13」で、アニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」のキャラクターデザイン、監督、出演者が放送後初めて一同に介してトークイベントを開催しました。イベント終盤には、誰しもが予想だにしていなかったサプライズが飛び出し、集まったお客さんが大いに盛り上がっていたイベントの全貌をレポートでお伝えします。
マチ★アソビ vol.13 Fate/stay night[UBW]トークイベント -Holy Grail's talk-
http://www.machiasobi.com/events/staynight.html
司会を務めるアニプレックスの高橋祐馬さんに続いて、遠坂凛役の植田佳奈さん・アーチャー役の諏訪部順一さん・衛宮士郎役の杉山紀彰さん・セイバー役の川澄綾子さん、そして監督の三浦貴博さんとキャラクターデザインの田畑壽之さん、最後にufotableの近藤光プデューサーが登壇しました。
高橋さん(以下、高):
まずはお一方ずつ簡単にあいさつをお願いします。
植田さん(以下、植):
「Fate/stay night」で遠坂凛役を演じております、植田佳奈です。今日は楽しんでいってください。よろしくお願いします。
諏訪部さん(以下、諏):
(アーチャーの声色で)「別に、眉山山頂でなくとも構わんのだろう?」。「Fate/stay night」、アーチャー役の諏訪部順一です。よろしくお願いします。
杉山さん(以下、杉):
衛宮士郎役をやらせていただいております、杉山紀彰です。台風が近づく中、来てくださって本当にありがとうございます。今日はみなさんと一緒に楽しめたらと思っております。よろしくお願いします。
川澄さん(以下、川):
(セイバーの声色で)「問おう、貴方が私のマスターか」。みなさんこんにちは、川澄綾子です。マチ★アソビでこのセリフを再び言えて、とてもうれしいです。今日は皆さんと楽しい時間を過ごせたらと思います。よろしくお願いします。
三浦さん(以下、三):
「Fate/stay night」の監督をやらせていただいております、三浦貴博です。こんなに多くの人に集まっていただいて、今日は少し緊張しています。よろしくお願いいたします。
田畑さん(以下、田):
キャラクターデザインを担当させていただいています、田畑壽之です。色んな場所から徳島まで来ていただいてありがとうございます。今日はよろしくお願いします。
近藤さん(以下、近):
本当に、急だったにも関わらずこんなに素晴らしい会場を押さえられて、感慨にふけっております。対応したのは2日前で、よく何とかなったなと……。業者の方とか関係者の方とか、全員の力で叶えられたと思っています。今日は90分よろしくお願いします。
高:
今日は無事開催できて本当によかったですね。
近:
中田譲治さんが令呪を使ったといううわさを聞きました。
高:
すごいですね(笑) 壮大すぎますよ。今日は本当に来られてよかったと思います。昨晩「#01 冬の日、運命の夜」の放送があったわけですけれど、「#00 プロローグ」を含めてみなさんお楽しみいただけたでしょうか?
会場:
拍手
高:
すごい拍手ですね。ありがとうございます。約1200人のお客さんから大きな拍手をいただいたわけですが、監督としてはいかがでしょうか?
三:
こんなに大きな拍手は初めてですね。
近:
マチ★アソビじゃないみたいだね。
高:
そうですね。今日はこういったイベントホール的な場所ということで、いつもとは違った雰囲気でお送りします。実はですね、放送に関して何ですが、昨日の放送中に原作の奈須さんが「Fate/stay night」の公式Twitterで実況されてたんですよ。
なんという不審者!(笑)
[奈須] #fate00 pic.twitter.com/GTZNH80Cvi
— Fate/stay night (@Fate_SN_Anime) 2014, 10月 4
近:
ああ、あなたが奈須さんに実況するよう無理強いしたという……。
高:
いえ!違いますよ!
近:
昨日の奈須さんの実況は超おもしろかったですね。僕、1時間くらい仕事しないで見ちゃったもん。
高:
おもしろかったですねー。で、今日は、せっかく出演者を含めたみなさんにお集まりいただいたんで、我々もやろうじゃないかと。「#00 プロローグ」と「#01 冬の日、運命の夜」を見ながら、コメンタリー的に語っていこうじゃないかと思っております。ということでジャジャン!「Fate/stay night [Unlimited Commentary Works]」のスタートです!
諏:
今、高橋さん自身でジャジャン!っておっしゃられましたよね?(笑)
高:
さすが諏訪部さんお気づきになられましたね。我々、アナログで今進めております。
諏:
後ですね、油断するとキャスト陣は全然しゃべらない可能性があるので、ガンガン振ってくださいね!
高:
大丈夫です!(笑) 早速始めようと思うんですが、エピソードを全部見ると時間がなくなってしまうので、マスターとサーバントが出会うシーンとバトルのシーンを抜粋して、みなさんに語り合ってもらおうかな、と思っております。
近:
今、話しながらDVDを入れてるんですね?
高:
そうですよ。なぜなら、アナログだからです。
諏:
不謹慎な動画とか出てこないですか?プライベートなものが流出しないよう気を付けて下さいね(笑)
近:
ちょっと心配ですね。再生チェックはしてるのかとか。
高:
今上映準備してる最中なんで待ってください。ちょっとトークでつなぎましょう。近藤さん、今日はマチ★アソビ最終日でたくさんの人にお集まりいただいたんですけども、総合プロデューサーとしてどうですか?
近:
台風で来られなくなった人が相当いたんじゃないかと思ってたんですけど、たくさんの人に来ていただいて本当にうれしいです。僕は先ほど「Fate/stay nightをつくる」という講演に参加してきたんですが、とっても濃い講演だったんですよ。集まっていただいたお客さんの全員が原作のゲームをプレイした経験をお持ちで。とっても濃い方ばっかり集まって、質問攻めにあって僕らが少し困ったという。
高:
どんな質問をされたのですか?
近:
アーチャーの記憶はうんたらかんたらとか、です。
一同・会場:
大爆笑。
近:
今笑った人は分かってるんだ。
諏:
アニメの作り方うんぬんじゃないんですね。
植:
あの、会場で「Fate/stay night」をご覧になっていない方ってどれくらいいるんでしょうか?
植:
すごい少ない!
高:
おかげさまで多くの方にご覧頂いているということで、大変ありがたいことです。それでは、準備が整いました。まずは「#00 プロローグ」から見ていきたいと思います。
近:
記憶の話はナシでいきましょう。
高:
「#00 プロローグ」の凛とアーチャーの出会いから見ていきます。
高:
まずは植田さんにお伺いします。Fateの映像作品をはじめ、ゲームとかいろいろやっていらしゃってきたと思うんですが、今回はある意味ゼロから物語がスタートする中で、凛というキャラクターを演じるにあたって、どのような気持ちで収録に挑まれたのですか?
植:
ちょうど「Fate/stay night」の収録が始まったときに、「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」の凛の収録も行っていまして。プリズマ☆イリヤに登場する凛に関しては、完成された魔術師という視点で演じていたのですが、stay nightの凛を演じるにあたっては「完成された魔術師であってはいけない」というのを第一に考えていました。最初にテストをしたときに、『今の凛は完全な魔術師になっちゃっているから、今までのはいったん全部忘れてもらって、まだ実戦経験はないけれど魔術師としての基本はマスターしているというような新鮮みを出して欲しい』と言われたので、今回の凛は、今までの凛とは全く違う新しい凛なんだなって感じました。
高:
なるほど。では、諏訪部さんはどうですか?今まで色んなアーチャーを演じてこられたと思いますけど、今回のアーチャーを演じるにあたって、どのような気持ちで収録に望まれましたか?
諏:
本作を「リメイク」ととおっしゃる方がいらっしゃいますが、自分の中では全くの新作と思って取り組ませていただいてます。新鮮な気持ちでアーチャーと向き合いながら演じています。
高:
次は三浦監督にお伺いします。「#00」は1時間スペシャルでじっくりとお届けしましたが、凛とアーチャーの距離感や関係性を、監督はどのように描いていこうと思っていましたか?
三:
凛とアーチャーは会った瞬間から完成されているような人間関係にあるので、特にこちらから仕込もうとか、そういうことは一切しなかったですね。
高:
田畑さんは凛のキャラクターデザインを担当なさっていますが、最初の凛は強い表情があったり、かわいい表情があったりしましたけども、凛の表情をどんな風にデザインを進めようと思っていたのですか?
田:
うーん、やはり女の子なので、かわいく描こうと心がけていました。
高:
「#00」と「#01」は2話とも1時間という放送時間だったわけで、ものすごく大変だったと思うんですけど、いざ完成し終えて近藤さんはプロデュ-サーとしていかがでしょうか?
近:
現場は本当に大変でした。そのおかげもあって、「#00」と「#01」に対して、とてもいい反応をいただけました。三浦くんと田畑くんはインターネット断ちをしてるみたいなんですね。Fateって文字がインターネットで出てきたら、目を背けちゃうらしいです。それでも反応は入ってくると思うんですよ。だから、作業は本当に大変だったけど、やっぱりやったかいはあったんじゃないかと僕は思います。凛のしぐさ1つを見ても、とてもかわいくて、表情もよく変わるし。それは、三浦くんが芝居をつけて、田畑くんが一個一個描き上げていったおかげなんですよ。
高:
杉山さんと川澄さんは第2話にあたる「#01」を主に担当していただきましたが、お二人が収録しているのが、実は放送2話目だということは事前に知らされていたのでしょうか?
杉:
最初の2話が1時間スペシャルになるという話は聞いておりました。それが凛視点の「#00」と士郎視点の「#01」になると聞いた時は、制作者やいろんな方の原作に対する熱意や尊敬の念を感じました。
近:
エンドロールで流れるキャストの順番にも実は気を遣いました。「#00」と「#01」は両方とも士郎が一番上に出てくるんだけど、「#00」は凛が上にくるほうがいいのかな、って思ったり。
高:
川澄さんはどうでしょうか?セイバーを演じるにあたって収録にどういう気持ちで挑まれましたか?
川:
「Fate/Zero」の初回放送のときに、最後のシーンで「あのセリフ」を言うにあたってものすごく緊張したんですね。みなさんが1時間積み上げたエピソードが、自分の一言で終わるっていうことにプレッシャーを感じて。今回の「#01」のときも、「あのセリフ」で終わるのかと最初は思っていました。私は「#00」と「#01」が両方とも1時間だっていうことを知らなくて、自分が出る「#01」が放送第1話だと思っていたんです。それから「#00」と「#01」が1時間スペシャルで、しかも凛と士郎の視点でやるっていうことを聞いて、「これほどまでに丁寧にやるのか!」と大変驚きました。
高:
そうですよね。近藤さんもいろいろなインタビューで「原作に対するリスペクト」っていうのをおっしゃられています。
近:
アニメは凛が主役なんだけども、原作のゲームは士郎が主役じゃないですか。凛と士郎を最大限に表現出来る方法は何か、って考えた結果「#00」と「#01」にたどり着いたんです。
高:
今ちょうど、凛がアーチャーを召喚するところが映し出されていますけど、凛ってツンツンしていたり強気なところがあったり、いろんな顔を持っていますよね。植田さんはいろいろな顔を持つ凛を演じる際にどんなことをお考えになりながら収録に挑まれたのでしょうか?
植:
「#00」では、最初から最後までずーっとしゃべってたんで、今まで培ってきた経験をフルに生かすつもりで収録に望みました。さっき「今までの凛を忘れる」と言いましたが、今までやってきた凛の集大成を「#00」で見せられたかな、と思います。
高:
今映し出されてるシーンでは、ちょうどアーチャーがお掃除をする場面になりますが、ちょっと時間の関係上割愛させていただいて……
諏:
一番の見どころですよ!(笑)
一同:
爆笑
近:
せめてホウキを投げる場面までは見ない?
高:
そうですね。そこまで見ましょう。
諏:
アーチャーがキャッチするところがいいんですよね。
会場:
拍手
近:
アーチャーがホウキを受けるだけで、こんなに拍手が起きるとは。
高:
このシーンだけでも「絵がかなり動いてるな」と感じますよね。三浦さんにお聞きしますが、キャラクターの動きに関しては、制限なくドンドン動かしていこうって感じで進められたのでしょうか?
三:
アーチャーがホウキを受け取る場面に関して言えば、最低限の動きだと思っていて、無理をして動きをつけたということはありません。これは裏話になるんですが、スタッフの中にアーチャーのファンがいまして、その方が「アーチャーの『地獄に落ちろ』というセリフを外すのはとんでもない」って言われたので、このシーンを入れたんです。
諏:
自分は、凛とアーチャーの関係性をよく表現しているシーンだと思いました。最初、キャッチするアドリブを大仰に入れてみたんですが、いらないって言われて(笑)
一同:
笑
高:
アーチャーが左手にちりとりを持っているのがかわいらしいですね。で、この後いよいよアーチャーのバトルのシーンです。「#00」と「#01」は「バトルのシーンが本当にすごい」と多くの方に言われるんですけど、三浦さんはバトルシーンをどんな風に見せようと考えてらっしゃったんでしょうか?
三:
やっぱり、今までに作ってきたものを超えていかないといけないなって思っていました。
高:
なるほど。監督としては思い描いていた形にフィルムはできあがっていますか?
三:
はい。スタッフが優秀なので、思い描いた通りにできあがっています。
近:
フィルムが上がってきたときに、三浦くんは必ず「抑えました。抑えました」って言うんですよ。で、いざ見てみるとものすごいモノになっているわけです。これで抑えたの?っていうくらい。
高:
田畑さんは、監督とか演出の人からかなり激しく動く絵コンテを受け取ったときは、どう思われましたか?
田:
最初は引きましたよね(笑) その後は、どうやってやるかを考えるっていう。
近:
三浦くんから上がってきた絵コンテを「これはもっとやらなきゃだめだよ」っていう逆のパターンもあったよね。「#00」と「#01」はアクションがすごいよね、っていう言葉をもらうんだけど、三浦くんがフルスロットルで取り組んだエピソードはまだ他にあるんですよ。
高:
えーと、ufotableのスタッフさんは大丈夫ですか?お元気に過ごされていますか?(笑)
近:
あんまり元気じゃないんですよね。先週か先々週くらいだったと思うけど、ufotableで季節外れのインフルエンザがはやったんですよ。それは大変でした。社内中にマスクを配りました。
高:
諏訪部さんにお伺いしますが、ものすごいアクションの映像を見せられて、演者としてどう思われましたか?
諏:
非常にかっこいいと思いました。アーチャーが消えたと思ったら、次の瞬間、至近距離からランサーに斬り込む……あそこはゾクッとしましたね。映像に合わせてアクションの息をアドリブで入れていくんですが、あれだけ早く動かれるとついていくのが本当にしんどくて。
高:
あのスピードに合わせて声を入れるのはすごい大変なんだな、というのがよく伝わってきます。では、次は「#01」を見ながらトークを進めたいと思います。DVDを入れ替えるので少々お待ち下さい。
近:
「#01」は三浦が士郎の服装にかなりこだわったんだよね。
田:
そうなんですよ!最初イラストをもらった時は変わってるな、っていう感想だったんですけど、もともとの士郎の服装をいい感じに生かしたデザインになっていて、すごくかっこいいと思いました。他のキャラクターがかっこいいだけでなくて、オシャレだったりするんで、士郎の最初の格好はちょっと……(笑)
近:
半笑いはよくないぞ(笑)
高:
映像の準備ができました。実はですね、近藤さん・田畑さんは別会場で行われるチャリティオークションに行かないといけないので、残念ながらここまでなんです。
田:
途中で抜けることになってすいません。今日は本当にありがとうございました。「Fate/stay night」をこれからもよろしくお願いします。
近:
みなさん、今日はたくさん集まっていただいて、本当にありがとうございました。
高:
お二方が帰られたところで「#01」を見ていきましょう。まずは、杉山さんが演じた士郎について。杉山さんは「#01」の収録にどんなお気持ちで臨んだのでしょうか?
杉:
収録に関しては、奈須さんから直接ディレクションを頂いて、サイドストーリーとかを含めて明るくなりすぎていた士郎を、もう一度元に戻すというか、もともとの設定を見直して、それに近づける感じで取り組みました。
高:
「#01」では士郎とセイバーが運命の出会いを果たします。川澄さんは今までにいろいろなセイバーを演じてきましたけど、今回の収録において気をつけたことを教えて下さい。
川:
「Fate/Zero」を見ていただいていた人にはわかると思うんですが、自分自身が「Fate/Zero」におけるセイバーのラストシーンの感情を思っていた以上に引きずっていたんだな、今回の収録で思い知りました。「#01」のセイバー登場シーンの「問おう…」の時に、重々しく、決意を込めて言ってしまったんです。そしたら、「違う。これは『Fate/zero』のセイバーじゃないんだから」って言われて。「華麗な美少女きた!みたいな感じでやってください」ってディレクションを受けました。それからは、ちょっと声を高めにするように意識しています。
高:
華麗な美少女ですかー(笑) 三浦さんとしてはセイバーをどんな風に描いていこうと考えていたんですか?
三:
マスターとサーバントの関係が「Fate/Zero」とは真逆になっているので、そういった心情を描くのには特に気をつけました。「Fate/stay night」を見ていくと、その辺りが分かると思うので、今後楽しみにしていただきたいです。
高:
先ほどの「#00」のときにも話してたことで、バトルシーンが本当にすごいですよね。川澄さんはバトルシーンの収録はどうでしたか?
川:
実は、台本をもらうまで「きっと私は『問おう……』って言うだけなんだろうな」って思ってまして(笑) 台本に目を通した後にバトルシーンを見て「私まだ準備できていない!」っていう感じでした。それくらいのスピードのバトルシーンでした。本当に最初は目で追いきれなかったのですが、それでも要所要所、がんばって声を入れたんですけど、あの動きを人間の目で追うのは無理なんじゃないかって思いました。
諏:
(アーチャーの声色で)「セイバーには無理かも知れないが、アーチャーにはできるぞ」。
川:
(セイバーの声)「セイバーだってできるもん!できるけどやらないだけだもん! 」……って言いますけど、バトルシーンのアフレコは本当に大変でした。
高:
三浦さんは監督として、バトルシーンの映像を見てどうですか?
三:
いやあ、本当にスタッフはがんばってくれたな、としか言いようがないです。本当にがんばってくれました。
高:
「Fate/stay night」は12月末まで1クール目で、スタッフのみなさんはとてもがんばって作業しています。今日のトークでみなさんが「ああ、そうなんだ」と思っていただければ、うれしいと思っております。これにて「Fate/stay night [Unlimited Commentary Works]」を終わりたいと思います。次は、お客さんや関係者の方から「Fate/stay night」に関する質問を預かっていまして、次は「Fate Twinterview 七問七答」を行いたいと思います。
高:
一番多かった質問は先ほどもちょっと出ちゃったんですけど「『Fate/stay night』のスタッフさんは大丈夫?」というものです。バトルシーンがあれだけ動くから、みなさん心配しているみたいですね。藤ねえもすごく動いてましたよね。
三:
藤ねえの暴走は完全にスタッフの仕業ですから。
高:
あれは三浦さんの指示ではないんですか!?
三:
コンテも多いんですが、あれはスタッフがこだわりまくってがんばったからですね。
高:
みなさん、いろいろな思いを持って望んでいるということですね。次の質問はキャストのみなさんに向けてです。アフレコされる際に、緊張したことや楽しみだったことを教えて下さい。
植:
凛に関してはドイツ語です。ランサーに追われるシーンで足の筋肉を強化するところはドイツ語になっていて、ドイツ語のテープを参考にしてがんばりました。
高:
諏訪部さんはどうでしょうか?
諏:
決めゼリフよりも日常会話がなにげに大変ですね。アーチャーの話し方はあまり口語っぽくなく、言い回しが難しいので、凛との何気ない会話などは、できるだけ自然に聞こえるよう特に意識しています。
杉:
僕はいろいろあるんですけど、士郎というキャラクターを演じる中で、なんで士郎がそういう判断をくだしたり、そういう考え方をするのか、ということに気を付けていました。「ため込んではじける」という士郎らしさと、それに対して「答えはこうだ!」っていう部分にメリハリをつけるところが緊張する部分であり、楽しんだ部分でもあります。
川:
「Fate/stay night」ってバトルのシーンが本当にかっこいいんですけど、それ以外の日常パートもとっても楽しいんです。凛と士郎とセイバーの3人で話すシーンがこれから出てくるんですけど、そういったシーンの収録ではスタジオもほっこりするんです。何気ない普通の会話のシーンは演じていてとても楽しめます。
高:
次は、士郎・セイバー組と凛・アーチャー組、それぞれのこれからの見どころを教えていただきたいと思います。これは三浦さんに伺いましょう。
三:
凛とアーチャーは完成されている技術や能力を持っている人たちなので、これからはかっこいいアクションに注目してほしいです。士郎とセイバーに関しては、セイバーが優秀なサーヴァントであるのに対して士郎は力の弱いマスターなんですが、その中でも一生懸命何とかしようとがんばるんですね。そこが士郎・セイバー組の見どころだと思います。
高:
最後の質問で、近々放送のエピソードで楽しみしてほしかったり期待してほしかったりするシーンを聞きたいんですけど、どうせだったら見てもらったほうが早いと思うので、今回は「#02」と「#03」に関する先行映像を用意させていただきました。ちょっと短めなんですけど、お楽しみください。
会場:
拍手
諏:
あれ?先行映像ってこれだけですか?(笑)
高:
18秒です(笑) 今の映像の中で少しだけバーサーカーが暴れているシーンが映りました。あのシーンはとても大変だとお伺いしましたが、三浦さんはいかがでしょうか?
三:
バーサーカーは描ける人が限られていて、筋肉担当の人がいるので、その方に頑張っていただいております。
高:
筋肉専門の方がいらっしゃるわけですね。そういった方を含めて、本当にいろいろな人たちが総力をあげて取り組んでいるのが「Fate/stay night」という作品なので、みなさんこれからもよろしくお願いします。ということで「Fate Twinterview 七問七答」は終了です。
高:
では、みなさんマイクを持ったまま前の方へ出てきてもらってよろしいでしょうか?ちょっとさっきから気になっているんですけど、座席の横にある階段のところにですね、女性が立っているんですけど、僕の間違いでなければ、「Fate/stay night」のOPテーマ曲「ideal white」を歌っていただいている綾野ましろさんじゃないかと。綾野さん、せっかくなので壇上へどうですか?
ということでイベントの終盤にサプライズで綾野ましろさんが登壇し、「ideal white」を披露しました。
かなり急だったにも関わらず、素晴らしい歌声を披露する綾野さん。
お客さんも立ち上がって大興奮。緊急ライブの後は、出演者のみなさんが壇上に戻ってきて、最後のあいさつで締め。「Fate/stay night [UBW]トークイベント」は大盛況で幕を閉じました。
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