Gmailをさらに強化して山ほど届くメールを全自動管理できる「Inbox」をGoogleが提供開始

GoogleがGmailでの実績をもとに、よりメールや予定管理をしやすく改良した新たなサービス「Inbox」を発表しました。すでに一部のGmailユーザーには招待状が届いていて、使えるようになっているとのこと。

Official Google Blog: An inbox that works for you
http://googleblog.blogspot.jp/2014/10/an-inbox-that-works-for-you.html

Inboxがどんなサービスで、どのような使用を想定しているのかは以下のムービーを見るとわかります。

The Inbox that works for you - YouTube


Gmailでメールの新規作成をしているところからスタート

メールはGmail開発チームから「全員」宛。

件名は「メールについてのメールです」と、ちょっとスパムっぽい感じ。

多くの人が生活の中でメールをかなり使用しているはず

使用環境や使用方法もまた様々

忙しい中を縫ってメールしているという人もいるかも

そこに現れるのが、この「Inbox」です。

ぱっと見た感じはGmailのUI違いのようであり、同時にGoogle Nowのようでもあります。

たとえばメールでYouTubeのURLが送られてきていたら、このリストから再生しに行けるようです。

読み終えたメールや終わったタスクは横へスワイプ

初期状態は「Today」「Yesterday」と日別の予定やメールが並んでいますが……

種類別の分類もできるようで、たとえば「Travel」にすると搭乗予定のフライト情報や宿泊先からの予約確認メールがまとめて表示されます。

このリスト画面からリマインダが設定できるので……

「これは後回しでも大丈夫」という連絡やタスクであれば次に通知するべき時期を「明日」「来週」など設定することで、今は目の前の用事に集中できます。

……と「こんな機能を搭載したInboxをぜひ試してね」という招待状がGmailチームから送られている、というわけです。

公式ブログによると「GmailっぽいけれどGmailではありません」とのことで、「実際のところ何が重要なのか？」に注目してデザインされたものだそうです。

特徴の1つは「バンドル」というメールを束ねる機能。Gmailには2013年に受信メールを自動的に「ソーシャル」「プロモーション」などのタブに振り分ける機能が追加されましたが、バンドルはこれを強化したもの。たとえば先ほどのムービーに出てきたように、航空券購入やホテルの予約などのメールが届いた時には「旅行関係」だと判断して自動的にまとめてくれるので、すぐに確認可能。ユーザーが「このメールとこっちのメールは同じ案件なのでまとめること」とInboxに学習させることもできます。

また、近々の旅行関連の情報だったり友人・家族から届いた大事な写真だったり、うっかり見落とすといけないものを強調する「ハイライト」機能もあります。このバンドルとハイライトによって、必要とする情報が一目でわかるようになります。

便利な機能としては「リマインダ」「アシスト」「スヌーズ」があります。これらは連携して動き、たとえばリマインダに「家電量販店に行くこと」と予定を登録しておくと、アシスト機能によって自動的に近くの家電量販店の電話番号や営業時間が追加されたり、フライトを予約するとInboxにチェックインへのリンクが現れたりします。予定を後回しにするときにはスヌーズ機能によって、指定した日時に改めて予定を通知することができます。

ニュースサイトのThe Vergeはさっそく招待状が届いたそうで、使用した感想を「とても使いやすく、あらゆるプラットフォームで快適に使用できます。GmailにGoogle Nowの能力を加えたのはいい考えで、もう未読メールの山に悩まされることはなさそう」と絶賛。

Using Google Inbox: this feels like the future of email | The Verge
http://www.theverge.com/2014/10/22/7041227/google-inbox-hands-on-this-feels-like-the-future-of-email

機能としてはGmailと重複する部分もありますが、Googleは当面はGmailと平行してInboxを提供していく予定だとのこと。

・つづき
Googleの新メールアプリ「Inbox」をさっそく使ってみました - GIGAZINE