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Googleが180個の人工衛星を使って全世界のどこでもネットを可能に

By NASA's Marshall Space Flight Center

Googleは以前に買収した長時間高空滞在可能なドローン開発会社の技術を使って世界中のどんな地域にでもインターネットを届ける試みを進めていますが、新たに人工衛星による宇宙からのインターネット環境の整備のために10億ドル(約1000億円)以上の投資を行ってネット通信衛星を投入する計画を持っていることが明らかになりました。

Google to spend more than $1bn on satellite internet, reports indicate | Technology | theguardian.com
http://www.theguardian.com/technology/2014/jun/02/google-to-spend-more-than-1bn-on-satellite-internet-reports-indicate

The Guardianによると、Googleは180基以上の人工衛星を地球周回軌道上に投入して、遠隔地や政府などによってインターネットから隔離された地域に住む人びとにもネット環境を提供する計画であるとのこと。用いられる人工衛星は小型・大容量通信容量を備えたもので、地表に近い低周回軌道を周回するものになるとみられています。

Googleは気球を使って世界中でWi-Fiによるネット接続を可能にする「プロジェクト・ルーン(Project Loon)」を2013年に発表しており、今回の人工衛星による計画はこれを拡張するものとなっています。

Googleが気球を使ってどこでもWi-Fiによるネット接続を可能にする「Loon」の受信アンテナ公開、壮大な計画の一端が明らかに - GIGAZINE


先進国を中心として今や当たり前のようになったインターネット環境ですが、実際にインターネットを自由に利用できているのは世界人口の3分の1にあたる27億人だけで、残る3分の2の人びとは依然としてインターネットから隔離された状態となっています。

空からのインターネット環境の提供に関しては、Facebookも開発競争に突入の姿勢を見せています。Googleが買収を発表済みの長時間高空滞在可能なドローン「大気圏衛星」を開発する企業「Titan Aerospace」社は、実はそれ以前にはFacebookがGoogleに対抗するべく買収交渉を進めていた企業。最終的にFacebookはTitan Aerospaceの競合とされるイギリスの企業「Ascenta」を買収して開発を行っています。

Googleはこの件について「インターネットは人びとの生活を一変させる力を持っていますが、まだ世界の3分の2の人はそのような環境におかれていません。そのためGoogleはプロジェクト・ルーンおよびTitan Aerospaceの『大気圏衛星』の技術に注力することで、数年の間に残りの何十億人という人びとをインターネットに接続させる計画を進めています」とスポークスマンの声明をGuardian紙に回答しましたが、計画の詳細についてはコメントを控えています。

By rytc

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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