ハードウェア

GoogleGlassやSiriが登場するはるか昔から同じようなシステムをダイソンが開発していたことが明らかに


掃除機で有名なダイソンは21周年記念として、これまで何かしらの事情でやむなくプロジェクトを延期したり中断したりしてきたものに関する情報を公開しています。それらのプロジェクトの中にはGoogle Glassのようなスマートグラスも存在し、何とダイソンはGoogle Glassが登場する10年以上も前からスマートグラスの試作機を開発しており、さらにこのスマートグラスはSiriのような音声認識アシスタント機能も搭載していたことが明らかになっています。

Dyson Invented Versions of Google Glass, iWatch and Siri Over a Decade Ago
http://www.ibtimes.co.uk/dyson-invented-versions-google-glass-iwatch-siri-over-decade-ago-1450906


Dyson Almost Made Google Glass More Than a Decade Ago | Design | WIRED
http://www.wired.com/2014/06/dyson-almost-made-google-glass-more-than-a-decade-ago/#slide-id-978861

公開された文章によると、ダイソンはGoogle Glassのようなスマートグラスのプロトタイプを2001年に既に発明していたことが判明しています。このプロジェクトは「Dyson Halo」と呼ばれるスマートグラスを開発しようというもので、操作は腕につけたスマートウォッチ型のコントローラーで行い、Siri・Google Now・Cortanaのような音声認識アシスタント機能も搭載していたとのこと。

ダイソンが開発していたスマートグラスのコンセプトデザイン。


このスマートグラスはフルカラーの3Dイメージを投影可能で、スマートフォンサイズのコンピューターが本体となり動作します。なお、ユーザーはこの本体をポケットか何かにしまって持ち歩く必要があったとのこと。


ディスプレイは着用者の顔の1メートル前に投影され、サイズは10インチと大きめのサイズ。そして、スマートグラスはスマートウォッチと接続して使用すればOKで、スマートウォッチはグラス側のディスプレイやカメラなどを操作するためのコントローラーのような役割を与えられていました。

既にプロトタイプのスマートグラスは完成していたようで、実物の写真も公開されています。


プロトタイプを着用するジェームズ・ダイソン氏。


複数のコンセプトデザインが公開されており、こちらのものはバッテリーが搭載されているスマートフォンサイズの本体部分にトラックパッドがついています。


さらに、このスマートグラスはバーチャルアシスタント機能も搭載しており、スマートグラスに搭載されているマイクを使って指示を出せば「メールを読む」などの簡単なタスクを自動で行うことも可能。このディスプレイとスマートウォッチ型のコントローラーを駆使して「現在のスマートフォンで使用できるようなアプリケーション」を使用可能になるよう開発されていたそうです。


このダイソンのスマートグラス開発プロジェクトは、3年間の開発の後中断される形となっていましたが、ダイソンの21周年記念の一環として公表されました。また、ダイソンが21周年記念に公開した文章の中には、これまでに何かしらの事情でやむなく延期したり中断したりしてきた開発プロジェクトに関する情報が掲載されており、水素燃料細胞プロジェクトや燃料ろ過システムベースのサイクロン技術プロジェクトなどに関する情報が公開されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ダイソンが人間と同じように考え見ることのできるロボット製造を目指すことが判明 - GIGAZINE

掃除機のダイソンが河川のゴミを取り除く巨大サイクロンボート構想を公表 - GIGAZINE

温風を1.5m先まで余裕で届けるダイソン「Hot+Cool ファンヒーター」レビュー - GIGAZINE

ダイソンの掃除機で火は消せるのか実際に炎を吸わせて実験するムービー - GIGAZINE

ダイソンの「エアマルチプライヤー」でピタゴラスイッチ的かつ涼しげな風船の動きを楽しむ動画 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.