GoogleがAndroidを拡張する「Android Wear」でウェアラブル端末市場をも制圧する構え

今、世界中で最も注目を集めるデバイスが、スマートウォッチを始めとする「身につける情報端末」であるウェアラブルデバイスで、Appleもスマートウォッチで参戦することが噂されています。ウェアラブル端末の開発にGoogle Glassで先行するGoogleは、ウェアラブル端末市場を完全支配するべく、新たにAndroid OSをウェアラブル端末へ拡張できるプラットフォーム「Android Wear」を発表しました。Android Wear対応端末の第一弾は、スマートウォッチです。
Official Google Blog: Sharing what’s up our sleeve: Android coming to wearables
http://googleblog.blogspot.jp/2014/03/sharing-whats-up-our-sleeve-android.html
Google Developers Blog: Android Wear Developer Preview Now Available
http://googledevelopers.blogspot.jp/2014/03/android-wear-developer-preview-now.html
Android Wear対応のスマートウォッチで何ができるのかは、以下のムービーを見れば一発で分かります。
Android Wear: Information that moves with you - YouTube
退屈な順番待ち。

突如としてノリノリに。

それはAndroid Wear対応スマートウォッチで音楽を聴いているから。

曲の変更など各種操作は声で操作可能。

バスに乗る男性。目的地までのバス停の数がスマートウォッチに表示されました。

友人からGoogleハングアウトでメッセージが到着。

スマートウォッチに向かって「あと2分で着くよ」と音声で入力して送信完了。

タクシーを待つ男性。「4分以内の距離にタクシーが走っています」という情報をゲット。

スマートウォッチでタクシーを手配しました。

サーフィンをしにビーチに来た人たち。スマートウォッチには「クラゲに注意」というアラートが表示されました。

さっそく近くの他のビーチを検索。

コーヒーを注ぎながらスマートウォッチを見る男性。「仕事開始まであと35分」

急いで走っている女性。フライトが迫っている模様。

ぎりぎり間に合ったようです。スマートウォッチには「53kcalが燃焼されました」

搭乗する飛行機を検索して……

QRコードを表示させれば、タッチ&ゴーで搭乗手続きが完了。

子どもと遊んでいる男性に、友人から「サイコーの試合だったぜ!」とのメッセージがきました。

男性がスマートウォッチに「試合のスコアは?」と話しかけると……

試合結果が表示されました。お気に入りのチームが僅差で試合を制した模様。

Android Wear搭載スマートウォッチは音声だけでなくタッチ操作ももちろんOK。以下のムービーでどんな情報をゲットできるのかよく分かります。
Introducing Android Wear Developer Preview - YouTube
Android WearはAndroid OSの拡張プラットフォームなので……

端末メーカーは、このプラットフォームを使って、オリジナルのスマートウォッチを容易に開発することが可能です。

時刻はもちろん……

気象情報や……


予定に……

アラート機能もあり。

「20分遅れそう」というメッセージを送ることもできます。

飛行機の時間を調べたり……

スポーツの試合結果を調べたり……

Googleハングアウトでメッセージのやりとりも可能。

入力方法は、Google Glassでおなじみの「OK,Google」というフレーズで始まる音声入力。

音声を正確に認識してくれます。

「近くにおもちゃ屋さんはない?」

すぐに調べて教えてくれます。

Android Wearを搭載したスマートウォッチの第一弾は、Motorolaの「Moto 360」とLGの「G Watch」で2014年夏に発売が予定されているとのこと。
丸い形が特徴のスマートウォッチMoto 360のデザインについては以下のムービーで確認できます。
Moto 360: It's Time - YouTube
Googleは、すでにAndroid Wear搭載デバイスの開発者に向けてプレビュー版SDKを公開。発表によると、Android Wear搭載端末はそれ自体でネット検索などの各種機能を利用できるだけでなく、Androidスマートフォンと連携して情報をやりとりができるとのこと。なお、開発用のエミュレータは、ディスプレイとして長方形型と丸形の2種類があります。

Android Wearには、Motorola・LGだけでなく、Intel・サムスン・ASUS・クアルコムなどのIT企業が参加を発表しており、2014年中にスマートウォッチを中心に各種Android Wear準拠のウェアラブルデバイスが続々と登場する予定となっています。スマートフォン市場で大きなシェアを奪ったGoogleは、ウェアラブル市場でも主導権を握る構え。これに対して、AppleやSONYなどがどのように対抗していくのか注目です。
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