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クラウドファンディングでお金を集めやすい出資金の金額はいくらなのか?

By amytrippmyers

過去に10万ドル(約1020万円)以上の資金を集めることに成功した1万3695件の「Kickstarter」プロジェクトのデータを、ソフトウェア開発会社Airbriteが分析した結果、「お金を集めやすい出資金メニュー」とはどのようなものかが浮かび上がっています。

Deconstructing Kickstarter: Sell Your Product for $10,000(or $99)
http://blog.airbriteinc.com/post/69735534018/deconstructing-kickstarter-sell-your-product-for


これは、プロジェクトが採用する出資メニューの金額のうち人気トップ10を表すグラフです。最も多く採用されているのは出資金額100ドル(約1万円)のメニューで、その他の人気メニューもたいていキリのいい金額がプロジェクト発案者に選ばれていることが確認できます。


しかし、出資する人が選択しやすいメニューはプロジェクト発案者が選ぶものとは少し様子が違います。例えば、99ドル(約1万円)というメニューは10位以内に入っていませんが非常に出資してもらいやすい金額とのこと。

驚くべきことに、金額別の内訳を見た場合、99ドルのメニューが資金調達に成功している実態が判明しています。これは、調達資金を出資金額別に見たときの内訳のうち、上位10の出資金額をグラフにしたもの。100ドル(約1万円)、50ドル(約5100円)に次いで、99ドル(約1万円)のメニューが高額の出資金を集めることに成功していることが分かります。


99ドルはそれほど多くのプロジェクトに採用されていないメニューにもかかわらず多くの資金を集めているというデータから、Airbriteは99ドルという金額のメニューを取り入れることを推奨しています。なお、Airbriteによれば、上のグラフのトップ10に選ばれた出資金額を採用することが、出資者をいたずらに混乱させることなく多くのお金を集めるのに有効であるとのことです。

また、最も多くの出資者に選ばれたメニューすなわち人気のある出資金額が、常に最大の資金を集めているというわけではなく、最も高額の出資メニューが多くの資金を集めることもあるとのこと。もしも、プロジェクトが比較的、裕福な人をターゲットにしている場合には、1万ドル(約102万円)のような高額なメニューを用意することが大切になってきます。ただし、この場合には、単に商品を売るだけでなく適切にデータを提示しプロジェクトの将来性を明らかにしたりプロジェクトの公共性を訴えたりといった戦略がより重要になってきます。


さらに、多くの出資者は商品をゲットできるメニューの中でも「最も金額の低いメニュー」を選択しているとのこと。例えば、大成功したスマートウォッチ「Pebble」プロジェクトでは、6万8929人の出資者のうち約4万1000人がPebbleをゲットできる最も安い115ドル(1万2000円)のメニューを選択しています。このため、プロジェクト立案者は商品をゲットできる最小金額の設定にはより大きな注意を払うべきであり、その金額設定はプロジェクトが集める資金調達合計額に大きな影響を与えるということです。

下のグラフは、出資者によく出資されたメニューの人気トップ10を表すもの。最も出資してもらいやすかったのは25ドル(約2600円)で、15ドル(約1500円)がこれに続きます。出資してもらいやすい金額は50ドル(約5100円)以下のメニューが上位を占めており、この範囲の金額に魅力的なメニューを用意できるかどうかがプロジェクトの成否にとって重要になりそうです。


また、出資を募集するメニューの数をいくつにするべきかという点についてもAirbriteは調査しています。これは、出資者の数・調達資金合計額をメニュー数ごとに調べたデータ。メニュー数は、9から11のプロジェクトが多くの資金を調達することに成功していることが分かります。


このデータから最良のメニュー数を決定することは困難ですが、あまりメニュー数を多くしないことが成功への近道であると言えそうです。この点について、Airbriteは、あまりにも多くのメニューが用意されていると、どれを選択するするべきかについて出資者に時間と労力を要求するので得策とは言えず、よりメニュー数を絞ってシンプルにすることがより多くの出資者に支持されるのではないかと推測しています。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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