槍を持って威嚇しているようにしか見えないチリの道路工事の標識

シャベルのつもりでしょうが、槍にしか見えなくなりました。南米チリの道路工事の標識は、なんだか頼りなくてもどかしい。力仕事をしているはずなのに、足元がしっかりとしていません。なんというか、全体的にチリの道路標識はユーモアにあふれています。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。国土が長い長いチリを、パタゴニア目指してひたすら南に進んでいます。自転車で走っているからこそ道路標識は変哲のない日常はず。それなのに、チリの標識には心を奪われてしまいました。
◆道路工事の標識
槍を持ったかのような標識。

「Trabajos(ワーク中)」と、これがチリにおける道路工事の標識です。

シャベルのはずですが、足元に力が入ってない姿は滑稽で、片足が浮いている意味が分かりません。チリに入って町並みが先進国に近づくと同時に標識も増えたので、このシャベルのような、槍のようなものを持った標識をひたすら写真に収めていました。ちなみに福岡出身の自分は「小さいのがスコップ、大きいのがシャベル」という認識です。
この浮いた足が、悪いような気がします。

足元がしっかりしないと、見ている方が心配。

一転してこちらでは、かなりの前傾姿勢で突いています。

勢いありすぎて中の人まで右寄りに。

標識によって微妙に突く角度が違っているから面白いのです。

先が尖ってない方が、シャベルっぽいですよね。

肩が外れてしまった謎の仕様。

こうなると出刃包丁で脅されているような雰囲気に。

仕事をしてない標識の作業員にモヤっとさせられる毎日でした。

中の人がミニサイズになると、かなり可愛くなります。

この愛らしさといったら。

たまに攻撃を受けたようなのも出てきますが、これは工事区間終了の意味です。

工事標識の大半が槍を持ったような人になっていますが、たまにまともな標識も出てきます。
スコップに土を入れたのはいいですが、後ろに倒れそうですよ!

これは悪くありません。

ここまでやってくれると分かりやすいですね。

◆他の国では
北欧スウェーデンの道路工事の標識は分かりやすくて素敵。

トルコでは腕まくりまで忠実に再現しているというのに。

ボスニア・ヘルツェゴビナでは除雪車と一緒でした。

ペルーの中の人は汗を流して仕事をしています。

たいてい、まじめに仕事をしているのですが……ボリビアはチリと同様に浮足立っていました。「太平洋戦争」以来に仲がよくない両国だというのに、こんなところに共通点があるなんて。

ちなみに日本の道路工事標識はこちらのようです。

◆チリの他の標識
街を歩いていると民家の壁がアートだったり芸術的なチリに驚くのですが、その才能は標識には生かされているようには見えません。チリの標識はゆるやかで可愛らしくなっていました。
道路工事の標識とセットで出てくる交通誘導員の標識。こいつも可愛いのです。

歩行者に注意。

コスタリカでも見かけたお顔がまんまるの通学児童。

更に適当にするとこんな感じに。

チリは地震国なので、沿岸部には「津波に注意」の標識が立っています。

可愛らしいブルドーザー。

アームを上げた状態の標識もあります。

かなり珍しい消防車の標識。この先には消防署です。

北部の荒野では飛行機もみつけました。近くが滑走路となっていました。

下り坂に注意の標識。

下り坂に注意には珍しいトラックの形。

追い越し禁止。

ガソリンスタンドではなく、料金所の案内です。

稲妻ではなく、道路の上を高圧線が通っているので注意が必要ということでした。

トルコの実物に忠実な道路標識と並んで、チリのユーモア溢れる道路標識には感動しました。チリを旅される方は、道路標識にも目を向けてみて下さい。はまりますよ。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
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in 取材, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article Sign of road construction of Chile which….