標識の常識をくつがえす「やって下さい」標識のデザインあれこれ
標識と言えば危険を知らせたり、「やらないで欲しいこと」を知らせるもので、オーストラリアでは高さ制限オーバーのトラックに対して水のカーテンに投影した巨大標識で警告するという試みも行われていますが、それとは逆に「触って」「撮影して」「ここに入って」など、訪れた人に楽しみを伝えるための標識が作られました。
National Trust – Nature's Playground » The Click Design Consultants
http://theclickdesign.com/projects/national-trust-natures-playground/
「芝生に入らないで!」ではなく、「芝生に入って!」という標識。
一瞬、「撮影禁止か?」と思ってしまいますが、これは「ここからすばらしい写真が撮影できます」ということを知らせています。
「喫煙厳禁」などに使われる「STRICTLY」という文字が書かれていますが、これは小道に入るだけではなく探検もして下さい!という標識。「すばらしい1日を」というメッセージ付きです。
「注意!」とあるので一瞬ドキッとしますが、「このエリアでたくさんの野生動物を見つけるには注意が必要です」という親切な標識でした。
「警告」に続く文章は「森の中を歩いていると美しい野花が咲いています。写真を撮り、匂いを嗅ぎ、そして1日を楽しんで」というもの。
ビックリマークで注目を集めている「どうぞここに座って下さい」という標識はベンチの前に置かれました。
「携帯電話を使わないで」ではなく、「携帯電話を使って」という標識。
「楽しみやゲームのために取っておきました」
「どうぞ触って下さい」という標識が立てられた木は抱きしめてもOKです。
これは歴史的建築物の保護を目的としたイギリスのボランティア団体ナショナル・トラストによる「Nature’s Playground(自然の遊び場)」というキャンペーン。訪れた人に何かを触ってもらったり、鑑賞してもらったりして楽しんでもらうことを目的としています。標識は実際に作成され、ナショナル・トラストの所有地内でしばらくの間使用されたとのことです。
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