メモ

ナノ技術で汚れをはじきまくって寄せ付けず臭いもつきにくいシャツ「Silic」


赤ワインやカレーなど、色が濃い飲み物や食べ物は衣服にとって大敵です。そんな汚れには「はっ水スプレー」が一定の効果を持つと言われていますが、服を着るたびに毎回使用するのも面倒くさいもの。そんな悩みを根本的に解決して、汚れを生地に付着させないシャツが「Silic」です。

Silic : A shirt that cleans itself. by Aamir Patel — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/741186545/a-shirt-that-cleans-itself

Silicがどのようにして汚れを弾くのかは、以下のムービーを見るとわかります。


液体をシャツにこぼしてしまった場合、通常のシャツだと左の写真のように汚れが染み込んで付着してしまうのに対し、右側のSilicは高いはっ水性を発揮して水分を弾いてしまいます。


「Silic」は、市販の汚れ防止スプレーとは異なる方法で、高いはっ水性を実現している商品です。


「汚れ防止スプレーはよくない」と語る開発者のAamir Patelさん。


「なぜよくないのか?」と言うと、多くの汚れ防水スプレーには発がん性があったり、胎児の出生異常を引き起こす可能性を持つ物質が含まれているため。


Silicが汚れを弾く秘密は、生地に極小のシリカの粒を無数にコーティングし、生地の表面に微細な凹凸を作り出しているところにあります。


微細な凹凸により、水の分子が生地に接触する角度は超撥水性を発する150度以上になります。そのために、水分は繊維に染み込むことができずに表面に浮いた状態になります。


このような高い疎水性を持つ生地を使用しているため、水分や汚れが弾きとばされてしまう、というわけです。


素材はポリエステルを使用し、柔らかな肌触りになっています。耐久性も考慮されており、80回の洗濯テスト後においてもはっ水性能は低下しなかったとのこと。


体から出た汗も吸収せず、すぐに蒸発させるために汚れやニオイも気にならないそうです。


生地の色は白と黒の2色が選択可能で、サイズはS/M/L/XL/2XLの5サイズが用意されています。アメリカ式サイズ表記のため、表に記載されているシャツの長さ(Body Length)を参考にしてください。インチ表記なので、数値に2.54を掛けるとセンチ表記に変換できます。


手入れする際の注意点としては、柔軟剤・漂白剤は使用不可、乾燥機は使わずに自然乾燥が必要、アイロンとドライクリーニングも不可となっています。また、撥水性を保つためには、3回洗濯するたびに1回は回転式の乾燥機で低温で乾燥させることが重要です。

この汚れないシャツ「Silic」は、クラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募集中で、希望額の2万ドル(約210万円)を大きく上回る約11万9000ドル(約1250万円)の出資が集まっています。48ドル(約5000円)の出資でSilicを1枚ゲット可能となっており、88ドル(約9200円)では2枚、138ドル(約1万4400円)で3枚、そして199ドル(約2万1000円)では5枚、10枚セットだと380ドル(約4万円)という価格設定となっています。アメリカ国外への発送には、枚数に応じて15ドル(約1579円)から40ドル(約4200円)の送料が別途必要です。

なお、出資の締め切りは日本時間で2014年1月27日(日)の午前8時52分となっています。

Silic : A shirt that cleans itself. by Aamir Patel — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/741186545/a-shirt-that-cleans-itself

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse_log

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