レビュー

インク補充や鉛筆削りなしで書き続けることができるペン「beta,pen」


鉛筆が発明される前は細い線を引くために銀が使用されていた、というアイデアを現代に復活させ、特殊合金を使って天候や紙の種類を問わずインクの補充や鉛筆削りなしで書き続けることができるのが「beta,pen」です。「これが本当ならbeta,penが1本あるだけで、もうペンを購入する必要がないのでは?」ということで、実際に購入して書き心地を確かめてみました。

axel weinbrecht design
http://www.axelweinbrecht.de/en/Produkte/Schreiben_mit_Metall.html

「beta,pen」は全部で3種類。ペンはサクラ材製のもの、アノダイズコーティングされたアルミニウム製のものがあり、アルミニウム製のbeta,penはシルバーとブラックの2種類があります。


2008年にはグッドデザイン賞を受賞。


パッケージは白×オレンジのシンプルな仕様。


横から見るとこんな感じ。


アルミニウム製・シルバーのbeta,penを開封してみると、中にはペンの他、取扱説明書が入っていました。


ペンの先端は衝撃に敏感なので、落下には注意。また、原理としてはペン先の合金の粉が紙につくことで文字を書いていくため、ペン先が丸くなった時はきめの細かいサンドペーパーで先端をとがらせる必要があります。


ペンは長さ165mm、直径は8mmです。


iPhone 5sよりはやや長め。


シルバーのアルミニウムで作ってあるbeta,penは重さ22g。


ペン先は特殊合金でできています。


軸はアノダイズコーティングされたアルミニウムで、マットな質感。


さっそくbeta,penを使って文字を書いてみます。


比較のため、beta,penで書いた文字の下にシャーペンで文字を書き書き。


さらにユニボール シグノ 極細 0.38mmを使用して書いた文字も並べるとこんな感じ。beta,pen、シャーペン、ユニボール シグノの順に色が濃くなっています。


書き味はHBなど芯が硬めの鉛筆に似ているのですが、消しゴムで書いたものをこすってみたところ、もともとの書き味にむらがあるものの、beta,penで書いた文字は消えませんでした。


紙いっぱいに曲線を線を引くと、時折色が薄くなることはありましたが、線が途切れることはありませんでした。


再生紙を使ったノートに文字を書いてみても、書き味は同じ。発色もコピー用紙と変わりませんでした。


さらに、サクラ材を使用したbeta,penとアルミニウム製・ブラックのbeta,penも使ってみます。


3本を比較してみると以下のような感じです。


ペン先にはbeta,penを販売するaxel weinbrecht designのロゴが入っています。


末端の様子。


サクラ材のbeta,penはアルミニウム製のものより軽く、わずか8g。


アルミニウム製・ブラックはシルバーと同じく22gです。


3本ともかき味は同じ。右端のシルバーで描いたネコが薄く見えますが、いずれのペンも時折薄くなる時はありました。


書き味はアルミニウム製・シルバーのbeta,penと同じで、書いた線はやや薄め。


ということでボールペンやシャーペンのように滑らかな線がしっかり書ける、とまではいきませんでしたが、硬度のある鉛筆のような線を書くことができ、見た目にインパクトがあるだけではなく「ペンケースに入れてきたのはいいものの、インク切れだった」という事態はまず起こらないので、こだわりの1本として持っていても損はありません。


なお、価格は15ユーロ(約2100円)で、日本ではAmazonや楽天から購入できるようになっています。

beta,pen-beta,pen
http://axelweinbrecht-shop.de/de/betapen


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in レビュー, Posted by darkhorse_log

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