ハードウェア

次世代の据え置き型ゲーム機「Steam Box」とは何かがわかるまとめ


コアなゲーム愛好家(ゲーマー)に人気のゲームプラットフォームである「Steam(スチーム)」は、これまでインターネットでゲームを配信してきましたが、ついにスチーム専用ゲーム機「Steam Box」を発表し、据置型ゲーム機市場に参入することになりました。

We play with the Steam Machine, Valve's game console of the future | The Verge
http://www.theverge.com/2013/11/4/5063760/we-try-the-steam-machine-valves-video-game-console-of-the-future

これが「Steam Box」のハード本体。サイズは、幅12インチ(約30.5センチ)×高さ2.9インチ(約7.4センチ)。


Steam Boxには2つのタッチパッドを備えるユニークなコントローラーが採用されています。


実際に、Steam Boxでゲームをプレイする様子は、こちらのムービーから。

Steam Controller Demonstration - YouTube


Steam Boxは、アメリカのゲーム開発会社でスチームを運営する「Valve Corporation(バルブ社)」によって開発されました。バルブ社は、Steam Boxによって、コンシューマーゲーム機市場への進出をいよいよ開始。全世界6500万人のスチームユーザーだけでなく、ライトな層にもスチームプラットフォームの魅力を訴える考えです。

◆ハード機
Steam Boxのハードウェアの構造は、専用設計のパーツではなく市販のPCパーツを組み合わせたもので特筆すべき点はありません。ただし、巨大なグラフィックボードも搭載できるアルミ製の筐体は、Xbox 360などの据置型ゲーム機に比べると少々大きめですが、汎用パーツが使用できるおかげで、極めて短い時間での開発が実現できたとのこと。


こちらはSteam Boxの内部を背面から撮影した写真。Nvidia製「GeForce GTX Titan」などの巨大なフルサイズグラフィックボード(GPU)も搭載できるレイアウトが採られています。


◆コントローラー
Steam Boxの最も特徴的なものは、専用コントローラー「Steam Controller」です。これまでスチームでは、より正確な操作が要求されるゲーム入力デバイスとしてマウスやキーボードを想定してゲームを作成してきました。しかし、バルブ社は、家庭用ゲーム機、ひいては将来のバーチャルゲーム機での使用に耐えうる新しいコントローラーの開発が必要であると考え、2つのタッチパッドをもつ独特なスタイルのSteam Controllerにたどり着きました。

こちらはSteam Controllerのプロトタイプ。


開発チームは、PCゲームの世界でフェードアウトしつつあったトラックボールの操作性の良さを認識しており、トラックボールのような感覚を再現することを目標にしていました。そして、早い段階から、キーボードの104個のキーに変わるコマンド入力を実現するには、タッチパッドデバイスが最適であると確信していました。

これらの開発チームの要求を取り入れた結果、最終的に完成したSteam Controllerは、すり鉢状にへこみを持たせた形状の2つのタッチパッドを採用し、ジャイロセンサーも完備し、ソレノイドアクチュエータを搭載することで力感のフィードバックを実現しています。


ちなみに開発段階では数多くのコントローラーの試作機が作成されたとのこと。


また、プロトタイプはUSBケーブルによる有線タイプで中央に4つのボタンが配置されていましたが、市販バージョンのSteam Controllerは無線コントローラーとなり、中央にタッチスクリーンも装備する予定です。なお、Steam Controllerは他のゲーム機での利用も考慮されており、単体での発売も予定されています。


Steam Boxは2014年半ばでのリリースが予定されており、より小さなサイズのOEMモデルの販売も計画されています。また、バルブ社は近くゲーム開発者向けにAPIを公開する予定であり、さまざまなゲームタイトルのリリースが期待されています。「PS4」や「Xbox One」の強力なライバルとなりそうなSteam Boxの登場により、次世代ゲーム機の覇権争いはますますヒートアップしそうです。

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in ハードウェア,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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