世界初の4Kディスプレイを3枚も搭載する化け物ゲーミングノートPC「Project Valerie」
世の中には「ノートPCで本格的な3Dゲームを楽しみたい」という一定の需要があり、中にはフルスペックの高性能グラフィックボードを外付けしたり、水冷化してまでGPU性能にこだわったりというキワモノなゲーミングノートPCが存在します。そんなキワモノの中に加わるべく、4K解像度の17インチディスプレイを3枚も搭載する世界初のノートPC「Project Valerie」がゲーミングPCで有名なRazerから発表されました。
Razer Project Valerie - Triple Display Laptop
http://www.razerzone.com/project-valerie
First look: Razer Project Valerie | TechRadar
http://www.techradar.com/news/first-look-razer-project-valerie
ValerieがどんなノートPCなのかは以下のムービーを見れば一発で理解できます。
Project Valerie | Razer @ CES 2017 - YouTube
暗がりで光るノートPC。キーボードやタッチパッドがLEDで怪しく光っています。
ディスプレイの端からゆっくりとディスプレイが飛び出してきました。
ヒンジはこんな構造。
両サイドから飛び出した2つのディスプレイがセンターモニターと合体し完成。
ベゼルを感じさせない3ディスプレイで、ド迫力でゲームを楽しめるというわけです。
ノートPCに3つのディスプレイを持たせるというコンセプトの「Project Valerie」は、試作機がすでに完成しています。発表されているValerieは、ノートPC部分についてはすでに発売済みのGeForce GTX 1080内蔵ゲーミングPC「Blade Pro」がベースとなっており、なんと17.3インチのディスプレイは3枚とも4K(3840×2160)サイズのIGZOパネルを採用。3枚合わせて12K(11520×2160)というぶっ飛んだ構成となっています。
ディスプレイ内からディスプレイを出すというぶっ飛んだアイデアを実現する独自のヒンジ。
背面はRazerカラーのライムグリーンに光る模様。
重さは12ポンド以下(約5.4キログラム)で、モニターを収納した状態で閉じた厚さは約38mm。
一般的なゲーミングPCよりも薄いことをアピールしています。
CES 2017の会場で、Valerieの試作機を動かす様子は、TechRadarのムービーで確認できます。
Razer Project Valerie revealed - 11520 x 2160 Laptop: CES 2017 - YouTube
TechRadarによるとデモ機はモバイル版のGTX 1080で動いていたそうですが、トリプル4Kディスプレイ状態でも「Battlefield 1」を快適にプレイできたとのこと。ただし、背面から出るファンの音は大きく、ヘッドホンを使わないゲーマーは煩わしく感じそうだと指摘しています。また、Razerによると、市販化されるときには2つのモニターは物理ボタンないしソフトウェア操作で自動的に飛び出してくる仕組みを取り入れる予定だとのこと。すでに快適に4Kゲームを楽しめる性能とデモ機の質感の高さから、TechRadarは「市販の時期は近いのではないか」との期待を寄せています。
Project Valerieはあくまでコンセプトモデルとのことですが、すでに高い完成度を誇っており、Razerは広く意見を求める姿勢であることから、市販化が期待できそうです。
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