ソフトウェア

手書きのイラストからオリジナルのゲームを作ることができる「Pixel Press」


世の中にゲーム好きな人は多くても、実際に自分で作ってみるという人は少ないはず。ゲームを作るためには、プログラムを勉強しなければいけなかったり高価な開発ソフトなどが必要になってきて、ハードルは高いものでしたが、難しいプログラムの知識や費用をかけなくても、紙とエンピツ、そしてiPhoneで写真を撮るだけで自作のゲームを作れてしまうアプリが「Pixel Press」です。

Pixel Press - Draw Your Own Video Game
http://www.projectpixelpress.com/


プロジェクトを率いるRobin Rathさんは、このアプリについて「1980年代に子供時代を送った人なら、スーパーマリオブラザーズメトロイドゼルダの伝説などのゲームに夢中になった人も多いはず。当時は『自分でゲームを作りたい!』と思ってもそんなツールは身近にありませんでしたが、30年を経てやっとそれが可能になる時代がやってきました」と語ります。


Pixel PressはクラウドファンディングサイトのKickstarterで出資を募ったプロジェクトで、最終的に2256名の出資者から10万8950ドル(約1060万円)の資金を集めて商品化が決定したもの。

Pixel Press: Draw Your Own Video Game by Robin @ Roundthird — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/robinrath/pixel-press-draw-your-own-video-game


そんなPixel Pressでのゲームの作り方が下記のムービーで紹介されています。

Pixel Press: Draw Your Own Video Game on Vimeo


ゲーム作成に必要なのは、次の6つです。

◆1:ノートパソコン


◆2:プリンター


◆3:エンピツ


◆4:消しゴム


◆5:想像力


◆6:iPadもしくはiPhone


このように、方眼用紙にエンピツで書き入れたステージの設計図をiPadのカメラで撮影すると……


アプリが自動で解析して、ゲームのデータに変換してくれます。


データ化したステージはこんな感じ。


次に、画面を操作して各パーツのデザインを行います。


一気にゲームらしくなってきました。


また、パソコンを使えばオリジナルパーツの設計ができ……


BGMや効果音をオリジナルのものにすることも可能です。


そうやって完成したゲームのステージがこんな感じ。


実際には複数フロアとなっており、白い矢印のようにゲームは進みます。


ステージが完成すると、タッチ画面で操作してゲームをプレイすることができるようになります。


ウェブサイトでは、ステージの設計に必要な方眼用紙と記入方法が書かれたPDFファイルをダウンロードすることも可能です。

floors_sketchsheet.pdf(PDFファイル)
http://projectpixelpress.com/site/wp-content/uploads/2013/10/floors_sketchsheet.pdf


ファイルには、記入の際に使う記号などが解説されています。


この方眼用紙に記入した例がこちら。このシートをアプリに読み込ませることで、ステージの設計を行うことができます。


なお、自分で横スクロール型のゲームを作れるPixel Pressは、ウェブサイトにて予約受付中です。リリース開始日はiOS版が2013年12月となっており、Android版も2014年中ごろに追加される予定となっています。

「お試し版」のアプリが無料もしくは1.99ドル(約200円)でリリースされる予定で、正規版となる「Pixel Press Floors」が9.99ドル(約1000円)以下での販売が予定されています。2014年中には、マップをつなげてステージを広げられる「Pixel Press Quest」がリリースされる予定です。


構想ではさらに、サーバにログインすることで作成したステージをアップロードして共有することができる機能も実現予定となっています。いわば、「ソーシャル版 Pixel Press」とも呼べるもので、ステージの作成がめんどくさい人はもちろん、より難しいステージを追い求めるという楽しみも得ることが可能になってくる予定です。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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