Googleストリートビューに「CERN」が登場、素粒子物理学の最先端が公開されることに
Googleマップの「ストリートビュー」は世界中のいろいろな場所を360度パノラマで表示させることができ、お手軽な"バーチャルトラベル"が楽しめる機能で表示できる地域がどんどん拡大していますが、ついに「CERN」にまで進出したようです。
CERN - ストリートビュー - Google マップ
https://www.google.com/maps/views/streetview/cern?gl=us
Google Europe Blog: Street View arrives at CERN
http://googlepolicyeurope.blogspot.co.uk/2013/09/street-view-arrives-at-cern.html
欧州原子核研究機構(CERN)は、スイスのジュネーブにある世界最大規模の素粒子物理研究施設で、ヒッグス粒子の存在を強く裏付ける研究成果をあげたことでも有名です。CERNは全周27キロメートルの粒子加速器「LHC」や全長44メートル・重さ7000トンの巨大検出器「ATLAS」などから構成される巨大施設ですが、ついにその内部にGoogleストリートビューが進出し、内部を公開することになりました。
今回ストリートビューでCERN内部を公開したことについてGoogleは、Google Europe Blog内で「CERNが研究所、コントロールセンター、無数の地下トンネルにストリートビューのカメラを受け入れてくれたことを大変喜んでいます」と謝辞を述べた上で、「ストリートビューによって、地球の裏側にいる科学者でも研究施設を見ることができるようになります」と記載しています。
ストリートビューで公開されているCERN内部の様子は以下のような感じです。
こちらはLHC加速器。
全長27キロメートルのLHCトンネル。
こちらはATLAS検知器。地下100メートルに設置されています。
こちらはCMS検出器。ヒッグス粒子の検出実験でも活用されています。
こちらは重イオン検出器「ALICE」。
ストリートビューでバーチャルトラベルを楽しむ際には、CERNの内部を見て回り素粒子研究の最先端に触れてみるのもいいかもしれません。
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