超多忙な起業家・社長・有名人と直接会って話をする機会を得るよい方法
By Trang Nguyen
スタートアップに挑戦する実業家や、次のステップアップのためには、その分野の成功者に助言をもらうことができれば力強い手助けとなります。しかし、概して成功者は日々の時間に追われているものですが、シリコンバレーの最先端技術分野で、いくつもの会社を起業し成功を納めているスティーブ・ブランクさんが、どのようにして多忙な人たちへミーティングを申し込めばよいかをまとめています。
How to get meetings with people too busy to see you | Steve Blank
http://steveblank.com/2013/08/12/how-to-get-meetings-with-people-too-busy-to-see-you/
◆「コーヒーをどうですか?」は最悪の誘い文句
By kina3
シリコンバレーで名の知れた実業家であるスティーブさんには1日に数百ものEメールが送られてきます。その中の大半が、「あなたの知恵を借りたい」もしくは「コーヒーを飲みながらあなたのアイデアを伺いたい」という内容です。あまりに多くのメールに対処するため、スティーブさんは自身の注意を引く内容のメールを選別するフィルターを設けていました。ただ、「コーヒーを飲みながらあなたの知恵をお借りできませんか?」と尋ねることは、恐らく多忙なスケジュールで動く人へミーティングを申し込む最悪の方法になってしまいます。ジェイソンというシリコンバレーで新事業を始めようとしている1人の男性は、ネットワーク事業において素晴らしい業績を残しており、スティーブさんにとって興味深い人物でした。そして彼がスティーブさんにミーティングを申し込んだ時にこう言いました。「あなたの知恵を借りるためコーヒーを……」そこでスティーブさんは多くの有能な起業家でも、多忙な人に対するミーティングの申し込み方を知らないことに思い当たりました。
◆知識のシェアを申し出る
By bengrey
シリコンバレーには、昔から「pay-it-forword」という、映画「ペイフォワード」のタイトルにもなっている文化があります。それは1960年代の半導体事業の間で出現した文化であり、競争者同士でお互いのバグを解決するために協力し始めたのがきっかけです。それは1970年代のホームブリュー・コンピュータ・クラブへ受け継がれ、本日までシリコンバレーで育まれてきました。お互いを助け合い、シェアして「次に渡していく」ことでシリコンバレー全体の発展を促し、自分自身にとっても利益が返ってくるという考え方です。そこでスティーブさんは、対処しきれない膨大なメールの選別に、貴重な時間を削るのに対して「対価」を記載しているものにフォーカスしました。
スティーブさんは金銭やストックの話ではなく、「あなたのアイデアを伺うためにコーヒーでもどうですか?」に続いて「代わりに○○を学ぶ方法を教えます」というようなことが書かれているものを優先的に分類しました。すると、今までの「一方通行ミーティング」は「双方向ミーティング」になり、お互いにとって有益な時間を過ごせるようになったとのこと。
◆恐れずに試すことで勝率は増加、生産的なミーティングにつながる
By Stuck in Customs
「双方向ミーティングの誘い」は、超多忙な人たちとのコネがなくても試すことができます。あなたの話す内容が興味深ければ、ミーティングは商談にもなり得ますし、お互いに内容をシェアすることで、技術や市場、産業が発展し、起業家にとっては顧客を増加させることにもつながる、というわけです。
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