油を一切使わず熱風で揚げ物を作る「ノンフライヤー」でいろいろ作ってみました
最高200度の熱風を上から下へ高速に対流循環させる技術で食材全体を一気に加熱し、油で揚げなくてもサクサクの揚げ物を作ることができるのが「ノンフライヤー」です。レンジでチンするから揚げ粉など油で揚げずに作るシリーズもありますが、やはり味が本物の唐揚げより劣ってしまうのも事実なわけで、その中で発売されたノンフライヤーの実力はいかほどのものか、実機を借りて使ってみました。
熱と空気で揚げる揚げ物調理器 ノンフライヤー | フィリップス
http://www.japan.philips.co.jp/kitchen/nonfryer/
こちらがノンフライヤー。先をちょん切ったタマゴ型のような、不思議な形ですが、この形が内部で熱と空気の対流を加速させ、食材のうまみを閉じ込めるそうです。
背面からはプラグが伸びています。
横から見るとこんな感じ。
取っ手を引くとバスケットパンは引き出しのように取り外せるようになっています。
バスケットパンから、さらに内側のバスケットが分離可能。
ノンフライヤーにはレシピ集がついており、唐揚げやとんかつといった定番メニューからさばのごま揚げといったアレンジメニューまで、さまざまな料理の作り方が載っています。レシピ集に従って調理を行えば失敗することなくノンフライヤーを使いこなせるというわけです。
ということで、大阪王将のから揚げの素を使って唐揚げを作っていきます。
まず、鶏肉に漬け込み醤油ダレを投入。
しっかりタレを全体に混ぜたら3分間漬け込みます。
3分後、サクサク衣の素をふりかけ、鶏肉全体にまぶしていきます。
バスケットに鶏肉を並べ……
バスケットパンを本体に戻します。
あとはレシピ集にあるとおり、温度を「180度」に、タイマーを「12分」に設定するだけでOK。「ブオー」という音と共に調理がスタート。音は内部で空気が動くためかエアコンのような音で、「騒音」というほどうるさくはありません。
予熱中はランプが赤く点灯します。
12分後、オーブントースターのような「チン」という音が調理終了を知らせてくれました。
中の唐揚げはジュワジュワと音を立てており、かなりジューシー。
バスケットパンはボタン一つで簡単に取り外せるので、お皿に盛りつける時に便利。
油が浮いていて、見た目は通常の唐揚げとそんなに違いがないようです。
食べてみると揚げていないとは思えないほどジューシーで、衣はむちゃくちゃサクサクしています。非常に完成度が高く、鶏肉自体の脂が染み出すことによって油で揚げた時と同じような仕上がりとなっているようです。逆にこれまでの唐揚げはどれだけ油を使っていたのだろう?と恐ろしくもなりますが……。
かぶりつくと、ジュワッと肉汁があふれました。レシピ集によれば通常の唐揚げは2人前582kcalのところ、ノンフライヤーを使えば味をほとんど変えずに92kcal少ない490kcalの唐揚げができるとのこと。部分によって少し粉っぽいところも残っていたのが少し残念ですが、全体的にはおいしく仕上がっていました。
唐揚げはかなりおいしくできることが分かったところで、冷凍食品を調理するとどうなるのか、えびフライで試してみます。
バスケットの中にエビを並べて……
本体にセット。取り扱い説明書には冷凍食品の調理時間なども書いてあるのですが、全ての食材について書いてあるわけではなく、また大きさによって調理条件が異なるため、様子を見つつ加熱していきます。
調理中、本体側面は少し温かくなりますが、ヤケドするほど熱くはならないので安全。
加熱後、えびフライはこんな感じに。
キツネ色です。
揚げたてのえびフライはサクッとした歯触りがありますが、ノンフライヤーで調理したものはむしろザクッとした歯触り。唐揚げのように中から油がにじみ出ないのでちょっと見た目にムラがありますが、これはこれでアリ。
中までちゃんと火が通っており、エビはぷりぷり。やはり油感がないため「えびフライ」と思って食べると「これじゃない……」となる人もいそうですが、油ものがキツくてあまり食べられない人や健康を気にする人はむしろサッパリしつつザクザクとした食感のあるこちらの方がよさそうです。
でもやっぱり物足りない!という時はタルタルソースをかけてもOK。
またレシピ集にフライドポテトも載っていたので、そちらにも挑戦。小さめのジャガイモ2個の皮を剥き、くし切りにしたあと冷水にさらしたものをしっかり水気を切って、バスケットに広げます。
あとは上記と同様にバスケットパンを本体にセットし、16分間加熱。
お皿に移し、熱いうちに塩をふりかけて完成。見た目はちょっとフライドポテトと違うような……
表面はサクっとしていないものの、中はホクホク。サクッとした食感がないのでフライドポテトっぽくはないのですが、かといって表面がふんわりと香ばしいため、ふかし芋になっているわけでもありません。バターを載せたらじゃがバターに変身しておいしく食べられそうな感じ。取り扱い説明書によれば揚げ物感をプラスしたい場合は大さじ2分の1程度のオイルを使うとおいしく食べられるそうです。
なお、加熱しすぎると謎の物体ができあがるので、調理をする際にはレシピ本通りに作り、時々バスケットの中身を確かめつつ作ると確実です。
ということで、冷凍食品や脂っ気のないものを調理すると、揚げ物とはちょっと違う感じの食べ物ができあがりますが、もともと油がしっかり付いている生肉などを使って調理すると揚げていないとは思えない、かなり高いレベルのものがカロリーオフで作ることができ、健康を気にしていたりダイエット中の人には最適です。
価格は3月27日における価格.comの最安値で2万9799円となっていました。
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