誰でも簡単に立体物をスキャンしてデータ化できる3Dスキャナ「Digitizer」

CADデータを立体物として出力できる3Dプリンタが続々と出てきていますが、その逆向きに、「立体物をデータ化」する3Dスキャナが、個人でも入手できる価格帯の3Dプリンター「Replicator2」を作っているMakerBotから登場することが明らかになりました。

MakerBot Digitizer: Scan To Print In No Time
http://www.makerbot.com/blog/2013/03/08/makerbot-digitizer-scan-to-print-in-no-time/

これはSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト) 2013で発表されたもの。The Vergeではその発表時の様子のムービーを公開しています。

発表会場

壇上には黒いヴェールに包まれたマシンがあって……

その場でBre Pettis CEOによってお披露目されました。

マシンには人形がセットされています

スタンドは回転するようになっているので、セットさえすればあとは勝手にスキャンされるというわけです。かかる時間はだいたい3分ほどで、3Dプリント用のデザインを得るための方法としては最速の手段となります。

見たとおり、これはMakerBotが作っている3Dプリンタ「Replicator2」と組み合わせて使えるものなので、社内でも開発が熱望されていた品だとのこと。今のところ、まだプロトタイプを発表した段階で発売時期や価格などは決まっていませんが、「Replicator2」が20万円台という3Dプリンターとしてはまだなんとか入手できるレベルの価格帯であったことから考えて、3Dスキャナーとしてはなんとか個人でもギリギリがんばれば手に入るあたりの値段にしてくるのではないか？と予想されています。

MakerBot Digitizer
http://store.makerbot.com/digitizer.html