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海洋調査の歴史を塗り替えるかもしれないオープンソース探索ロボット「OpenROV」


「我が家の近くにある水中洞窟にはお宝が沈んでいるという噂がある……何とかして調べられないものだろうか?」という考えから、本当に水中探検ができるロボットを作ってしまったというのがこの「OpenROV」です。DIYで誰でもカンタンに作れて、しかもオープンソースということで、誰もが海洋探険家になるという遠大な目標を掲げています。

OPENROV
http://openrov.com/

OpenROV - The Open Source Underwater Robot by OpenROV — Kickstarter

開発者のお二人が手にしているのがOpenROV


外観はこんな感じ


全長は30cm


高さは15cm、幅は20cm


背面に推進用プロペラを2基搭載


そして上部には潜水用プロペラが1基


動力は何と単2電池8本


きっちりとキャップを閉めます


本体前部のアームの間にオプションを取り付け可能


GoProの小型カメラ2台搭載


アームの間には5cm間隔で横にバーを入れることができます


組み立て式なので、本体カメラ自体の取り外しもカンタン


こちらがカメラ映像


雪の積もった山中へ……


ライトを点灯させて……


地底湖の探査へゴー


海中利用も問題なし


こちらが組み立て前のパーツの状態


自宅近くに水中洞窟があるというEric Stackpoleさんが、誰でもカンタンに水中を探索できるようになれば……ということで考え出したものです。本体の重さは約2.5kgで、水深100mまで潜ることが可能。


実際に水深20mの海中で動作テストが行われました。動力は前述の通り単2電池8本で、1時間~1時間30分ほど動きます。もっと長時間動かそうと思えば大容量バッテリーを搭載すれば可能でしたが、どこででも簡単に手に入れられるもので動かせるようにしたかったということで電池駆動となりました。


移動速度は秒速1m(時速3.6km)。より効率的に進むプロペラがあればと探しているそうです。


ちなみに操作方法はゲームと同じような感覚でキーボードで操作可能。また、USBゲームコントローラを使用するインターフェースも開発中です。

こちらのムービーでは、実際にOpenROVが水中に潜っていくところを搭載カメラ視点ではどう見えるのかを確かめることができます。

OpenROV Meets the OpenWATER on Vimeo



プロジェクトはKickstarter.comで投資を募って、すでに目標額を上回る7万ドル(約556万円)を集めています。まだ市販されていませんが、これは色々なところに潜らせてみたいですね……。ちなみに市販価格は不明ですが、Kicksterterで775ドル(約6万円)投資した人にはOpenROVキットが、1200ドル(約9万5000円)投資した人にはOpenROV(組み立て済み)が送られるとのことです。

◆2012/07/21 14:45追記
新たなムービーがアップされたので追加しました。

OpenROV Explores Aquarius - YouTube

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in ハードウェア,   動画, Posted by logc_nt

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