試食

クレープの中に何も具が入っていないが生地だけでいける「シャンデレール」


クレープといえばテイクアウトのお店が一般的ですが、レストランの料理のようにナイフとフォークを使うべきレベルのクレープが食べられる「Chandeleur(シャンデレール)」には、「中に何も具材が入っていない、生地の皮だけで勝負しているクレープがある」とのことなので、一体どれほどのものか確認しに行ってきました。

クレープリー・スタンド・シャンデレール | HOME | Creperie Stand Chandeleur
http://www.chandeleur-crepe.jp/

場所は「〒530-0014 大阪府大阪市北区鶴野町1-9 梅田ゲートタワー1F」です。

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とてつもない暴風・大雨になる前に無事到着。


店に入るとクレープの焼ける匂いが店内を覆っており、甘いもの好きにはきっとたまらない状況。


客層は当然ながら女性が中心ですが、男性+女性の組み合わせも時々いました。


これが中に何の具材も入っていない「シュクレ」(税込600円)。


トッピングはフランス産「エシレバター」という発酵バターと、砂糖のみ。


バターを生地になじませていきます。


とろとろと溶け出したバター。この時点で分かるように、普通のクレープ生地よりもかなり熱い印象。通常のクレープは生地をかなり薄くしてそこに冷たい具材を入れて巻いてしまうため温度があっという間に下がるのですが、このクレープは生地が厚め、それをそのまま折りたたむことで熱が中にこもり、結果的に上にバターと砂糖をのせるとその熱で溶けていき、味が全体になじんでいく、という仕組み。よくできてます。


では、いただきます。生地はナイフを入れるとスーッと切れるのですが、いざ食べてみると薄いながらもモチモチした食感が堪能できます。濃厚なバターのうま味、砂糖の甘みに加えて若干の塩味があるため、シンプルな見た目からは予想できないほどに深くコクのある味を感じることができます。例えるならできたてホカホカのワッフルやクッキーの甘みを柔らかい生地で包んだような感じ。


クレープセットメニューの写真を見ればわかりますが、よくある「クレープのイメージ写真」としてクレープの上に具材が置いてあるのではなく、本当にこのままの姿で提供されるというのがポイント。季節限定メニューもあり、季節ごとに新しいものと入れ替わります。


というわけで、先ほどの単体でも異様なほどの完成度を見せた生地を使ったのがこの「リンツのホワイトチョコと苺のドゥーブルモンブラン」(税別850円)


柔らかな生地にイチゴをのせ、モンブランのムースをつけていただきます。ムースの味が加わってもイチゴの酸味と甘みはしっかりと感じられます。しかし、具の味の個性が強いため、「シュクレ」を食べた後だと生地本来の味がしっかりと味わえないのが少し残念に感じてしまうレベル。


そうは言ってもイチゴとムースの組み合わせが秀逸でどちらもお互いの甘みがかき消されること無く、うまく一つの味としてまとまっているのはさすが。


モンブランの中身は、上がアイスクリーム、下がマカロンでした。クレープといってもボリューム満点でかなりの食べ応えがあり、スイーツというより「簡単な食事」という認識がピッタリきます。


また、クレープだけでなくガレットもあるため、11:00~17:00まではランチセットメニューを注文することが可能。


平日限定のビジネスメニューはクレープではなく「本日のガレット」がメインで、日替わりメニューもあります。


これは季節限定メニューの「ロゼ・クルール」(税込1300円)


具のメインとなるローストポーク。脂が乗っていて、食べ応えがあります。


野菜はブロッコリーやアスパラガス、そしてジャガイモ、トマト、エンドウ豆。


生地の表側はサクサクなのですが、内側はしっとりとしたもっちり感があります。ローストポークの味付けは見た目の割にはさっぱりとしており、野菜と合わせることで、適度な豚肉のうまみと塩味とがポテトの味と混ざり合い、しかも見た目の割にボリュームが意外にあります。ガレットがぺったんこに見えるものの、中にもちゃんと具材があり、しかも上にさらにどさどさといろいろのっているため、よくよく考えると結構な量になっている、というわけです。


こちらは「ガレットシャンデレール」(税込900円)


野菜を煮込んだ料理であるラタトュイユを生地で包み、その上に温泉卵が乗っています。


温泉卵にナイフを入れるとトロトロの黄身が流れ出します


この流れる黄身がうまい具合にからんでいくという次第。


こんな感じで温泉卵をトロリとつけて、いただきます。トマトの酸味の効いた具全体に卵の甘みが溶けこむことで味に深みが増しており、そこに生地のモチモチとした食感が加わり、食べ応えは十分です。また、具と生地をうまくまとめて食べるにはコツがいるため、結果的にかむ回数が増える+一度に口の中にたくさん入らないということになり、食べきるのに意外に時間がかかります。具とソースまみれのモスバーガーを皿の上に並べ直して食べると時間がかかるようなイメージです。


また、店の外観からはさっぱりわからないのですが、普通のクレープ屋さんのようにテイクアウトメニューもあるため、まずは300円の「バターとお砂糖」を注文し、「クレープの中に何も具が入っていないが生地だけでいける」ことを確認後、自分の興味の赴くままに注文すればOKです。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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