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医療費がまかなえず自分の腹部を包丁で切り開いた女性、病院に運ばれて治療費が無料に


中国・長慶で医療費をまかなえかった女性が、自分の腹部を包丁で切り開いて病院に担ぎ込まれました。

女性には腹部に水がたまる持病があったのですが、その手術には高額の手術費がかかるため実行に移せず、自分で自分のお腹を切り開くという行動に至ってしまったとのこと。


考えただけでも身の毛がよだちそうな行為を実行に移した女性については以下から。Woman cuts own belly in self-performed surgery

金払いのよい仕事を求め、家族を伴って1989年に中国・重慶に移住したWuさんは、胃の中に体液がたまってしまうバッド・キアリ症候群にずっと悩まされていました。2002年には、Wuさんとその家族は貯金をはたいて彼女のみぞおち部分にたまっていた25キロもの水を取り除きました。

しかし症状は改善を見せず、Wuさん家族が2度目の手術を受けるために必要な5万元(約63万円)を工面するのは、その貧しさからほぼ不可能でした。病気から来る腹部の圧迫感を解消するのはほぼ不可能だと悟ったWuさんは、2011年5月8日に自分の腹部を包丁で切り開きました。この時、彼女の夫は仕事に出かけていたため家には誰もおらず、Wuさんはベッドに横たわり、たった1人で苦痛を堪え忍んでいました。

その1~2日後、仕事から帰ってきた夫が確認したところ、Wuさんの胃には10センチの傷があり、黄色い液体が水たまりのように広がっていたとのこと。彼女はすぐに病院に担ぎ込まれ、一命を取り留めました。Wuさんは「もし私が死んだら、家族は少なくとも私の世話をする必要がなくなると思ったんです」と悲痛な動機を語っています。

入院しているWuさんと、彼女の治療にあたっている医療スタッフ。


北京大学の公衆衛生学部に所属するWu Ming教授は、「田舎の貧しい家族が、医療費が原因で破産するというのはかつてよくあった事例ではあります。しかし、国民健康保険の導入によってかなり状況は改善しています」と語っています。中国では2003年に導入された国民健康保険は、年間50元(約631円)以下の保険金を支払うと、医療費のほぼ70%が戻ってくるというものです。

保険料を支払うことができない人々を補助するため、「地方共同医療計画」と呼ばれる政策も施行されていて、貧しい人に200元(約2524円)の補助金を支払ってもいるそうです。Wuさん一家はこの補助を受けておらず、月収は3000元以下(約3万7830円)のため、Wuさんの医療費を全額負担するのはとても難しい状況があります。

夫は地方自治体に医療費の援助を依頼してみたのですが、政府は一定の手順にのっとった手続きでないと受付はできず、またWuさんの病気はその対象外だという対応だったそうです。地方自治体は彼らに「地方共同医療計画」への申し込みを勧めたそうですが、治療した病気が対象外なのに手続きを行うのはばかばかしいとして、夫は結局その手続きを行いませんでした。

中国の現地メディアがこのことを報じたところ、彼女は何らかの形で無料で治療を受けられることになったということです。医療費が無料になった経緯については書かれていませんでしたが、寄付金などで医療費をまかなうことができたということなのでしょうか……。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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