HTC製スマートフォンで一部にメールが送れなくなる事態が発生、KDDIとソフトバンクが注意喚起
KDDIのWiMAX対応スマートフォン「htc EVO WiMAX ISW11HT」やソフトバンクモバイルの「HTC Desire」「HTC Desire HD」など、HTC製スマートフォンが各社から発売されていますが、一部にメールを送信できなくなる事態が発生していることが明らかになり、注意喚起が行われています。
なお、ソフトウェアにバグがあるといったことが原因ではない模様です。
詳細は以下から。
「htc EVO WiMAX ISW11HT」における「メールアプリ」のご注意について | auからのお知らせ | au by KDDI
SoftBank X06HT/X06HTⅡ/001HTをご利用中のお客さまへ | SoftBank
KDDIおよびソフトバンクモバイルがHTC製スマートフォンを利用しているユーザーに対して発表した注意喚起によると、プリインストールされているメールアプリを利用してメールを送受信する場合、一部のアドレスに対してメールを送信できない事態が明らかになったそうです。
これはメールアドレス内に連続した「.(ドット)」が含まれるアドレス(例:○○○..△△△@×××.ne.jp)に送信した場合に発生するもので、ドットが1つだけ含まれるものや、その他のEメールアドレスについては通常通り送信することが可能とのこと。
また、プリセットされているメールアプリではなく、Gmailや新たにダウンロードしたメールアプリからはメールを送信することができるとしており、現在このような事象を解消するため、メールアプリの修正を進めており、ソフトウェア更新で対応する予定としています。
ちなみにこのような事態が発生した原因ですが、そもそもインターネットで利用される技術の標準化を策定する組織「IETF(Internet Engineering Task Force)」によって標準化された技術仕様「RFC(Request for Comments)」ではメールアドレスについて、ドットを2つ以上連続させることなどを禁じているものの、NTTドコモやKDDIがRFCの規定に沿わないメールアドレスの取得を認めていた時期があるため。
つまりHTC製スマートフォンのメールアプリが一部にメールを送信できないのは、RFCに準拠した仕様で作られているためで、決してソフトウェアのバグが原因などではない……ということになります。
・関連記事
auスマートフォン「IS01」にBCCの内容が受信者に開示される不具合、NTTドコモの「LYNX(SH-10B)」でも同様に発生 - GIGAZINE
iPhoneの3G通信機能、2段階制パケット定額プランの下限額を超える通信が自動発生することが明らかに - GIGAZINE
謎のスパムメール「Anti核放射線茶」の中身がいろいろな意味でカオス - GIGAZINE
・関連コンテンツ