望月三起也の名作コミック「ワイルド7」の実写映画化が決定
マンガや小説を実写映画化することはさほど珍しいことではありませんが、なんと1970年代に人気を博した望月三起也の名作コミック「ワイルド7」が40年の時を越えて初めて実写映画化されることが明らかになりました。
クランクインが3月ということで公開時期はまだ未定ですが、往年の名作を最新の映像技術によって一大バイクアクションエンターテイメント大作にするとのことです。
スタッフやキャスト情報など、詳細は以下から。
映画「ワイルド7」公式サイト
http://www.wild7-movie.com/
「ワイルド7」は1969年から1979年にかけて週刊少年キング(少年画報社)で連載されていたマンガです。犯罪者の中からスカウトされた超法規的存在の警察官7人(ワイルド7)が悪人を裁くというものすごい内容で、そのキャッチコピーは「バイクに乗った七人のアウトロー警視」というものでした。
作者の望月三起也は創設時には漫画プロダクションだったというタツノコプロダクションに所属。1964年から少年キングに「秘密探偵JA」を連載し、これがヒット作になりました。その後、本作でさらなる大ヒットを飛ばし、ワイルド7連載終了後も要望に応える形で続編を執筆。このシリーズ以外にも数多くの作品を送り出しています。
ワイルド7自体はマンガ連載中の1972年から73年にかけて実写ドラマ化されたほか、1994年にはOVA化。さらに、2002年には原作から十数年後を舞台としてテレビアニメ化されました。
今回の映画化は2年ほど前に企画が持ち上がったそうで、阿部秀司プロデューサーは40年前の人気コミックを現代を舞台に映画化するために、監督らが1年近くかかって脚本を作ったと苦労を語りました。しかし、それだけに往年のファンでも、原作を知らない若い人でも楽しめるような脚本になっているとのこと。
監督は「海猿」シリーズや「おっぱいバレー」などの羽住英一郎、脚本は現在放送中のドラマ「悪党~重犯罪捜査班」や「金田一少年の事件簿」「はみだし刑事情熱系」「相棒 Season 2」などで脚本を手がけた深沢正樹。
本作は派手なバイクアクションがあるということで、メンバー7人のキャスティングはまず免許を持っていることが条件になったそうです。そんな中、主人公の飛葉大陸役には瑛太を起用。阿部プロデューサーは「今までとはまったく違ったワイルドな『瑛太』をスクリーンに登場させたい」と意気込みを語っています。
主役を演じる瑛太。
これが瑛太が演じることになる飛葉大陸。
◆スタッフ
監督:羽住英一郎
プロデューサー:阿部秀司
脚本:深沢正樹
制作プロダクション:ROBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画
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