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Netflixが日本のアニメ制作会社との包括的業務提携を拡大、「攻殻機動隊 SAC_2045」「スプリガン」「ドラゴンズドグマ」などを制作


Netflixがアニメーション制作会社のアニマサブリメイションデイヴィッドプロダクションと、アニメ作品制作における包括的業務提携契約を締結すると発表しました。すでにProduction I.Gボンズとは2018年1月に包括的業務提携契約を締結済み。この一連の業務提携の第1弾作品として「攻殻機動隊SAC_2045」「スーパー・クルックス」「スプリガン」「ドラゴンズドグマ」「オルタード・カーボン: リスリーブド」「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」の6作品が送り出されることになります。

Netflix (ネットフリックス) 日本 - 大好きな映画やドラマを楽しもう!
https://www.netflix.com/jp/

「Netflix、日本の大手アニメプロダクションとの包括的業務提携によりアニメコンテンツの更なる拡充へ」と題されたニュースリリース


先に包括的業務提携契約を結んだProduction I.G・石川光久社長とボンズ・南雅彦社長には、2018年3月にインタビューを実施しています。

Production I.G・石川光久社長&ボンズ・南雅彦社長がNetflixと包括的業務提携しての作品作りを語る - GIGAZINE


Production I.Gは、SOLA DIGITAL ARTSとタッグを組んで「攻殻機動隊 SAC_2045」を制作し、2020年に全世界配信することを発表済み。監督は「STAND ALONE COMPLEX」の神山健治&「アップルシード」の荒牧伸志というダブル監督システムを採用しています。

Production I.G|新作アニメーション『攻殻機動隊 SAC_2045』Netflixにて、2020年全世界配信決定
https://www.production-ig.co.jp/hotnews/2018/120801.html


ボンズが制作するのは「ウォンテッド」「キック・アス」「キングスマン」の原作コミックを手がけたマーク・ミラー氏とアメコミアーティストであるレイニル・フランシス・ユー氏のコンビの作品「スーパー・クルックス」。

「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズや「サクラダリセット」「はたらく細胞」を制作したデイヴィッド・プロダクションは、週刊少年サンデーに連載された傑作SFバトルアクション漫画「スプリガン」をアニメ化します。「スプリガン」は大友克洋氏が総監修を務めて1998年に劇場アニメ化されており、20年以上を経ての再アニメ化となります。


「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」のCG制作を手がけたサブリメイションは、カプコン制作のオープンワールドアクションゲーム「ドラゴンズドグマ」をアニメ化。

アニメ「モンスターストライク」の制作などを手がけるアニマは、Netflixで2018年2月から配信されているオリジナルSFドラマシリーズ「オルタード・カーボン」のスピンオフアニメ「オルタード・カーボン: リスリーブド」を制作。

また、Production I.Gのグループ会社で「進撃の巨人」制作で知られるWIT STUDIOが完全オリジナル作品「ヴァンパイヤ・イン・ザ・ガーデン」を制作します。「少女モモが出会ったのは、人間の敵だと教えられてきたヴァンパイヤの少女だった。歌によってつながれた二人の運命が、いま大きく動き出していく」という内容だとのこと。

包括的業務提携契約の締結にあたっての、各制作会社からのコメントは以下の通りです。

プロダクション I.G社 代表取締役 石川光久氏:
Netflixと共同で一から企画を作ることで必要な制作期間を確保し、新しいものにチャレンジをしながら、完成度の高い作品を安定して制作することができます。今までの多くの作品は日本のビジネスという枠組みの中で作られてきたものですが、Netflixとの包括的業務提携はその枠組みを超え、Production I.GとWIT STUDIOらしさが前面に出たコンテンツをどんどん世界へ送り出すきっかけになると思っています。

ボンズ社 代表取締役 南雅彦氏:
世界中の視聴者に対して作品を発信できる今回の提携は、弊社のクリエーターにとって大きな意味があることだと感じています。今後Netflixと一緒に、国籍や年齢を問わず多くの人に感動を与え、末永く見続けてもらえる良い作品を制作していきたいと思います。

デイヴィッドプロダクション社 代表取締役 梶田浩司氏:
今回の提携で、私達は作品毎ではなく長期的な視野で制作に取り組めるようになり、日本だけでなく海外のファンを視野に入れた作品の企画開発、様々な技術の開発や向上、映像表現へのチャレンジをするとても良い機会を得る事ができました。このチャンスを活かし、日本のアニメスタジオの一員として、全力で制作に取り組んでいきたいと思います。

サブリメイション社 代表取締役 小石川淳氏:
サブリメイションは今まで他社案件のCGパートのみを請ける事がほとんどでしたが、いつか自社の作品を発表する事を目標に掲げておりました。それをNetflixとの包括的提携により実現できる事を、本当に嬉しく感じております。我々の得意とする、手書きのテイストを損なわないセルルックCGで、従来と一味違うアニメーション体験を世界のファンにお届けし、楽しんで頂ける事を願っております。

アニマ社 代表取締役 笹原晋也氏:
今回の包括的提携により、今まで以上にコンテンツ制作に集中することができることを嬉しく思っています。提携の1作目として「オルタード・カーボン」というメジャーなタイトルに関わらせていただいたことは大変光栄ですし、自分たちの制作したコンテンツが全世界の人たちに見てもらえると思うと今からとてもワクワクします。“アニマらしい”アニメーションをご期待ください。

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in ネットサービス,   アニメ, Posted by logc_nt

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