KDDI、Androidスマートフォン3機種を含めた2010年冬モデルを発表、「Skype」も解禁
10月4日に行われたシャープ製Androidスマートフォン「IS03」の発表会において、KDDIが複数台のスマートフォンや「禁断のアプリケーション」を10月18日にお披露目することを告知していましたが、本日行われた2010年秋冬モデル発表会で、Androidスマートフォン3機種や「Skype」の解禁などが正式に発表されました。
詳細は以下から。
■Skypeが「解禁」されました
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■Androidスマートフォン「IS04」「IS05」「SIRIUSα IS06」の3機種が発表されました
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■さらにSkypeは音声端末にも搭載へ
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■10月29日、iidaブランド初のスマートフォンのコンセプトモデルが発表されることが明らかに
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■今後はスマートフォンの割合を半数程度にまで引き上げる予定
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■会場での質疑応答
■フリーランス石野
Q:
Skypeの料金はどれくらいなのでしょうか
田中:
Skypeの料金を発表していないとインパクトがないというご質問だが、11月に発表させていただきたい。どのように考えているかというヒントですが、「Skype」と言いますと無料ですよね?当然無料は前提に考えていますけれども、いろんなところがあるので、全部無料にするというのはなかなか大変です。無料というコンセプトは守りつつ、新たな料金体系を考えていこうと思っています。
さきほどのプレゼンでもあったとおり、日本で過去1年間にSkypeを使ったユーザーは1900万もいて、そのうちの人のほとんどはPCから使っている。ユーザの希望である「モバイルで使いたい」という価値を新たにユーザに提供していきたい。Skypeの基本は無料だと思っているので、11月に合わせてまたご説明できれば。
Q:
日本向けと海外モデルのローカライズ版というように、スマートフォン展開に軸が2つあるようだが、その指針は?
増田:
確かにご指摘の通り、今回オーシャンオブザベーションズのユーザーインターフェース(UI)が入っているものをかなり発表している。スマートフォンについては、「OSの進化を追求するのか、それとも日本向けの機能を追加するのか」と聞かれますが、ニーズとしてはどちらもあると考えている。
他社から発売されているXPERIAは海外からの最新のUIを取った。このあいだのGALAXY Sのようなものもあるかもしれないし、メーカー1社1社が考えるインターフェースがあると思う。それだけでなく、auならではのUIを作っていく。オーシャンオブザベーションズのUIが搭載されたものも、メーカー自身で考案したUIも出てくる。
■フリー岡部
Q:
・今市場では携帯にかわる新しいモバイル端末というとiPhoneの浸透率が高いが、ISシリーズのターゲットはどこに?マーケティング戦略は?
A:
本日見ていただくと分かるように、「IS05」というのは「コテコテの最新デバイス」というよりはカジュアルな雰囲気を出しました。スマートフォンはいろいろ各社から出ていくと思うが、ディープ層だけでなく1台持ちをしたい人にも手にとってほしい。こういった新しいサービスに真っ先に飛びつく方、つまりディープ層から順に広いマーケットは広がっていくわけですが、下期はこういったラインナップをそろえることで若い人を中心に多くの人に手にとってもらえるのではないかと思っています。
CMなどで打ち出していくと共に、より具体的になにができるか考えていきます。
Q:
今回Skypeとの提携で、回線交換方式を使うと言うことだが、通話チャネルの占有問題が出てくると思うがどうするのか。設備面への負担はどうするのか。
A:
どれくらいのお客様がどういう使い方をするか検討して最終判断している。現状ではそんなに大きなインパクトはないと踏んでいるが、お客さんの広がりや想定外の使い方があると思うので、適宜設備などは検討していきます。
Q:
・2010年後半~2011年に発表があるわけだが、ISシリーズと通常の携帯のすみ分けをどう行っていくのか。新たなauとしてどう展開していくのか。
田中:
1900万人もの方が使っていらっしゃるSkypeですが、そのユーザーが全てauのユーザーになるとしたらかなりインパクトがあります。しかし外国の事例などは知っているので、設備にインパクトはないと思っています。
KDDIのスマートフォンはどうなのということだが、今日発表させていただいたのは第2弾で、これから発表会を10/29にミッドタウンでやりますけれど、スマートフォンにおいてもデザインでの差別化をお見せしたい。フィーチャーフォンの割合は少なくなっていき、来年度は半数ほどがスマートフォンにシフトしていくが、スマートフォンに力を入れる一方、フィーチャーがどうしてもいいお客さんもいる。しかしこれから約半数がスマートフォンに変わっていくので、新たな価値観をお見せしたい。まずはミッドタウンの発表をご覧いただければ。
我々自身はモバイルだけの会社ではない。CATVなども重要視している。まずはスマートフォンだが、タブレットなども合わせて新たな軸を来年度は打ち出していきたいです。
◆日経PC金子
Q:
スマートフォンのサポートについて。先行のiPhoneの事例でいうとOSのバージョンアップでエンドユーザーが困っていたりする。これだけ一気にスマートフォン展開すると、買った時はいいが1年、2年使い続けてもらえるのか。ショップ店頭や電話・ネットなどで何かアフターサービスを充実させていくのか?
田中:
後発なので、先行2社の事例を本当によく検討していて、うちの部下ってがんばるなと感動しているところです。発売にむけて社内体制をととのえ、お客様にご迷惑をかけないようスタートしたいとがんばっています。なにぶん固定回線の経験もございますし、サポセンにも経験者が多々います。PCのインターフェースっぽいところもあるので、サポートはしっかりやっていきます。
Q:
Skypeを始め、ハイスピードを始め、ISの機種を増やし、ルータもリリースして、ソフバンに比べればマシだが回線について心配になってしまう。設備投資や回線への対策は?
田中:
トラフィックはどんどん増えていくので、他社さんのようにオーバーフローしないのかという質問ですが、auのネットワークはまだまだ大丈夫です。中長期的に見るとまだまだいろんなネットワークを使って行かなくては。2011年には固定もやっているので、複数のネットワークで回収していきたい。
Q:
Androidにフィーチャーしていらっしゃいますが、Windows PhoneやCDMAのiPhoneなどに興味はありますか?
増田:
ほかのスマートフォンに興味はないのかという質問だが、最終的にわれわれの興味ではなく、お客様の興味のあるものに取り組んでいきたい。Androidをベースにしたスマートフォンに当面は注力する。Windows Phoneについてはお客様の評判もいいと聞いているので、ほかのものをauとしてどうやってラインナップに入れていくかは検討し続けていく。
KDDIの2010年秋冬モデル公式ページは以下。
au 冬のニューモデル新登場! | au WINTER COLLECTION | au by KDDI
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