渡り鳥のように数千kmを移動する「旅するチョウ」の居場所を自動追跡するための超軽量タグが登場
オオカバマダラはアメリカ大陸やオセアニアに分布するチョウの一種であり、1年のうちに南北3500~5000kmにわたって移動する習性で知られています。そんなオオカバマダラに「位置情報を自動発信する超軽量タグ」を取り付け、長距離移動する過程を追跡する試みが進んでいます。
Monarch Research Launches BluMorpho Tagging Study - Monarch Research
https://monarchresearch.org/news-and-events/monarch-research-launches-blumorpho-tagging-study
Monarchs report their locations via… cell phone? | Virginia Tech News | Virginia Tech
https://news.vt.edu/articles/2026/10/cmi-monarchs.html
Tiny Tracking Tags for Big Monarch Journeys – Your Connection to Wildlife
https://blog.cwf-fcf.org/index.php/en/tiny-tracking-tags-for-big-monarch-journeys/
北アメリカのオオカバマダラは、個体群によって異なるルートで長距離移動を行っています。たとえば、カナダおよびアメリカ西部のロッキー山脈の東側に生息する個体群は、メキシコ西部のミチョアカン州に南下して越冬します。一方でロッキー山脈の西側の個体群は海を渡らず、カリフォルニア州の海岸で越冬することが多いそうです。
近年、オオカバマダラの個体数は急速に減少しており、1996~2016年には約80%も減ったといわれています。個体数の減少には極端な気候変動や違法な森林伐採、農薬の散布などが関係しているとみられます。
渡り鳥のように大規模移動をするチョウ「オオカバマダラ」の数が急速に減少中 - GIGAZINE

オオカバマダラの保護が重要となる中で、「位置情報を自動発信する超軽量タグをオオカバマダラに取り付けて居場所を追跡する」という試みが進んでいます。超軽量タグは「BluMorpho」という名称で、野生動物追跡装置を手がけるCellular Tracking Technologiesが2025年に開発したものです。
BluMorphoは極めて小型の太陽電池で駆動し、バッテリーを一切使用せず、わずか60mgの重さしかありません。Bluetoothと携帯電話通信機能が搭載されており、オオカバマダラが付けたBluMorphoの通信範囲内にBluetoothとGPSを搭載したスマートフォンが入るとデータポイントが生成されます。各データポイントにはタグが信号を受信した時刻と位置情報が含まれており、このデータを集めることで特定のオオカバマダラがどのようなルートで移動したのかが追跡できます。
以下の動画では、バージニア工科大学のチームがBluMorphoをオオカバマダラに取り付けて、追跡している様子が確認できます。
Can we save an imperiled pollinator? - YouTube

花に止まっているオオカバマダラ。
バージニア工科大学保全管理研究所のチームが虫取り網でオオカバマダラを捕まえています。
これがオオカバマダラに装着するBluMorpho。
BluMorphoを取り付けるとこんな感じです。非常に軽量であり、記事作成時点ではオオカバマダラの飛行を妨げる兆候は確認されていません。
BluMorphoを取り付けたオオカバマダラは野生に放たれて、越冬のルートが追跡されます。従来の「研究者の連絡先情報を書いたステッカーを貼る」という手法では、移動先で誰かがオオカバマダラを捕まえて、さらに連絡するという手間をかけてくれないとデータを収集できません。しかしBluMorphoは自動で位置情報を発信するため、多くの個体からデータを収集可能だというわけです。
バージニア工科大学のデータによると、バージニア州のフレデリックスバーグでBluMorphoを取り付けられたある個体はメキシコ湾岸沿いに進み、メキシコ南部のコアツァコアルコスという都市の近くまで到達していたとのこと。
オオカバマダラは広く知られたチョウであるものの、その生態について完全に解明されているわけではありません。BluMorphoによる追跡でオオカバマダラの生態を解明することで、渡りのルートにある土地でオオカバマダラにとって有益な植物を育てるなどの対策を取ることが可能となります。
なお、かつてバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」では、卵から羽化させたチョウを追いかけるという企画が放送されました。今回のテクノロジーは、この企画を人間の労力を最小限に抑えて実現するものと言えるかもしれません。
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https://togetter.com/li/2758472
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You can read the machine translated English article An ultralight tag has been developed to ….






