「Google Chrome 152」安定版リリース、CPU性能に応じてウェブサイトを最適化できる「CPU Performance API」が追加

Googleがウェブブラウザ「Google Chrome」のバージョン152安定版をリリースしました。ウェブサイトがユーザー端末のCPU性能を判定できる「CPU Performance API」や、ユーザー入力に自動修正を適用するかどうかを制御できる「autocorrect」などが追加されています。
Stable Channel Update for Desktop | Chrome Releases
https://chromereleases.googleblog.com/
Chrome 152 ベータ版 | Blog | Chrome for Developers
https://developer.chrome.com/blog/chrome-152-beta?hl=ja#css_and_ui
Google Chrome 152は2026年8月25日にWindows・Mac・Linux向けの安定版チャンネルに移行しました。アップデートは今後数日から数週間かけて順次展開されます。
◆CSSとUI
CSSの疑似要素「CSSPseudoElement」の対応範囲が拡大し、「::backdrop」「::scroll-marker」「::view-transition」が利用可能になりました。新しい疑似要素は以下の通り。
「::backdrop」:ダイアログコンテンツ内のクリックを妨げることなく、背景をクリックしたときにダイアログを閉じることができます。複雑な交差ロジックは不要になります。
「::scroll-marker」:クリック統計の収集に使用されます。
「::view-transition」:GeometryUtilsがリリースされると、ジオメトリを認識するビュー遷移のサポートと、ビュー遷移の途中のインターセプトが可能になります。
加えて、HTMLでは「autocorrect」属性が公開されます。HTMLのautocorrect属性を使用すると、ウェブ作成者は「input」「textarea」および「contenteditableホスト」などの編集可能な要素で、ユーザー入力に自動修正を適用するかどうかを制御できます。

また、CSSには動画や音声の再生状態に応じて表示を変更できる「メディア要素の疑似クラス」が追加されました。対応するのは「:playing:再生中」「:paused:一時停止中」「:seeking:再生位置を移動中」「:buffering:バッファリング中」「:stalled:再生が停止している状態」「:muted:ミュート中」「:volume-locked:音量がロックされている状態」です。これらの疑似クラスは、複数のブラウザでウェブ機能の互換性を高める取り組み「Interop 2026」の重点分野の1つです。
そのほか、CSSで既存の色値に対して相対的に透明度を設定できる「相対アルファ色CSS Color 5 alpha()関数」に対応しています。相対アルファ色は元の色を参照してアルファチャンネルのみを変更できます。
デスクトップウェブアプリのタイトルバーをドラッグ可能なウィンドウタイトルバー領域として自由に設定できる「window-drag」プロパティもCSSに追加されました。適用すると、その領域でのクリック&ドラッグなどのユーザーポインタ操作では通常のページ操作はトリガーされず、最上位のアプリケーションウィンドウが移動します。通常はウィンドウの最上部をドラッグすることで動かす場合が多いですが、画面上のどの部分をドラッグしてウィンドウを動かすか自由に指定できるというわけです。
◆CPU Performance APIの追加
Chrome 152から、「CPU Performance API」が導入されます。このAPIにより、ウェブアプリケーションはユーザーデバイスのCPUパフォーマンス階層を特定できるようになります。ウェブアプリケーションはこの情報を使用してユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。必要に応じて、Compute Pressure APIと組み合わせてCPU負荷の変化に対応することもできます。より詳しい情報はGitHubで公開されています。
GitHub - WICG/cpu-performance: An API that exposes some information about how powerful the user device is. · GitHub
https://github.com/WICG/cpu-performance
◆外部サーバーへの接続先を制限する「接続許可リスト」
セキュリティ関連では「接続許可リスト」が追加されました。接続許可リストを使用すると、ドキュメントまたはワーカーからFetch APIやその他のウェブプラットフォームAPIを介して開始された接続を制限することで、外部エンドポイントを明示的に制御できます。Chromeは接続を確立する前にこの許可リストに対して宛先を評価し、検証済みエンドポイントへの接続は許可されますが、一致しない接続はブロックされます。
さらに、Chromeでは、macOSにインストールされたプログレッシブウェブアプリ(PWA)を対象とした通知アトリビューションの導入を進めていることも告知されています。
◆フレームなし表示モードとWindow Shape API
フレームなし表示モードでは、標準のウィンドウ枠とタイトルバーが削除されるため、独立したウェブアプリがブラウザウィンドウ全体を占有し、カスタムブランディングとメニュー階層をサポートします。
また、Window Shape APIを使用すると、ChromeOS上の独立したウェブアプリで、「window.chromeos.isolatedWebApp.setShape」を使用してカスタマイズされた非長方形のウィンドウ形状を設定できます。これには、ウィンドウがフレームなし表示モードであることと、ウィンドウ管理権限が必要です。
◆WebGPU:サブグループサイズの制御
GPUを利用して高速な計算を行う「WebGPU」にオプションのGPU機能「subgroup-size-control」が追加されました。これにより、GPUで計算処理を行う「コンピューティングシェーダー」で、一度に処理するグループの大きさを開発者が指定できるようになります。パフォーマンスを最適化できるため、特にAIワークロードに適しています。
◆「Private Aggregation API」を削除
Chrome 152では「Private Aggregation API」およびその他のプライバシーサンドボックスAPIのサポートを終了し、削除する予定であることも発表されました。Private Aggregation APIは、Privacy Sandbox関連のAPIとして、ユーザーのプライバシーを保護しながら広告などに利用する集計データを取得するための仕組みです。このAPIは、Shared Storage APIとProtected Audience APIを介してのみ公開され、これらのAPIも非推奨となり、削除される予定です。
◆セキュリティ修正
Chrome 152では、327件のセキュリティ修正も含まれています。「Critical(重大)」に分類される脆弱(ぜいじゃく)性は10件。詳しくはセキュリティページから見ることができます。
Chromium Security
https://www.chromium.org/Home/chromium-security/
次期バージョンの「Google Chrome 153」は2026年8月20日にベータ版が公開されています。なお、Googleは2021年以降Chromeを4週間ごとにアップデートして新しいバージョンのものをリリースしてきましたが、2026年3月にリリースサイクルを4週間から2週間に短縮することを発表しており、Chrome 153から新しいリリースサイクルに切り替えられます。そのため、「Google Chrome 153」安定版は2026年9月8日にリリース予定です。
GoogleがChromeのリリースサイクルを4週間から2週間に短縮 - GIGAZINE

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in ソフトウェア, Posted by log1e_dh
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