デザイン

AI搭載の監視カメラを混乱させる「デジタル迷彩シャツ」


AI搭載のカメラで監視されることを嫌った人物が、着ている人をAIが人と認識できなくなる特製の迷彩柄シャツを作り上げました。

SIMON WECKERT — Digital Camouflage
https://simonweckert.com/digitalcamouflage.html?ref=404media.co

This 'Digital Camouflage' Shirt Confuses AI-Powered Surveillance Cameras
https://www.404media.co/this-digital-camouflage-shirt-confuses-ai-powered-surveillance-cameras/

ベルリン在住のアーティスト、サイモン・ウェッカート氏が考案したシャツは、多くの物体検出システムが採用しているオープンソースのモデル「YOLO」を標的に、着ている人を人と認識できないようにするデザインを組み込んだものです。

YOLOはこのシャツを着た人を人と認識できないといいます。以下の動画では、人に対して「PERSON」と表示するYOLOのシステムがこのシャツに反応していないことが示されています。

DIGITAL CAMOUFLAGE - YouTube


ベルリンでは政府による監視カメラが公共の空間を撮影していて、AIにより通行人の行動が「正常」または「不審」に分類されているとのこと。


ただ、この監視カメラがYOLOを採用しているかどうかまでは分かりません。ウェッカート氏は「まさにこうした不透明性こそが問題で、このシャツで訴えたかったことでもある」と伝えています。

ウェッカート氏は「当然ながら、このようなカメラを人々は好ましく思いません。AIが人々の動きや行動を追跡することを意味するからです。このシャツは警察の目を逃れるための道具でもなければ、匿名性を約束するものでもありません。どんなパターンもあらゆる状況下で全てのシステムを突破できるわけではありませんし、この迷彩もそれをうたうものではありません。しかし、公共の場で着用すれば、『機械に読み取られることを全員が望んでいるわけではない』というアピールにつながります」と述べました。


ウェッカート氏はこれまでにもデジタル監視社会に対する問題提起を行っていて、以前にはスマートフォンを大量に入れたワゴンを引いて道路を行き来することでGoogleマップに「この道は渋滞している」と錯覚させるという取り組みを行っていました。

Google Maps Hacks by Simon Weckert - YouTube


今回考案されたシャツは1万1835円~で購入可能。ウェッカート氏は「新しいYOLOが出るたびに新しいデザインが出る予定」と付け加えました。

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