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映画『バックルームズ』の劇場限定16分映像『Everything Must Go』がYouTubeで公開、ケイン・パーソンズのシリーズ最新作として視聴可能に


インターネット発の都市伝説「The Backrooms」を独自の映像作品へ発展させてきた映像作家ケイン・パーソンズが、シリーズ最新作『Backrooms - Everything Must Go』を2026年8月18日にYouTubeで公開しました。約16分の『Everything Must Go』は2026年5月29日にアメリカで公開された映画『バックルームズ』のエンドロール後に上映されていた追加映像で、パーソンズがYouTubeで展開してきたシリーズと映画版を結ぶ作品になっています。

Backrooms - Everything Must Go - YouTube


そもそも「The Backrooms」は2019年5月に匿名掲示板4chanの超常現象を扱う「/x/」へ投稿された1枚の画像から広まったインターネット上の怪談です。黄色がかった壁紙と蛍光灯が並ぶ誰もいない部屋に「現実から間違って抜け落ちると、果てしなく続くBackroomsへ到達する」という設定が加わり、不自然なほど無人でどこか見覚えのある「リミナルスペース」と呼ばれる空間の代表例として知られるようになりました。元になった写真の出所は後に特定され、アメリカ・ウィスコンシン州オシュコシュにあった建物の改装時に撮影された写真が2003年にウェブサイトへ掲載されていたことが判明しています。

インターネットの都市伝説「The Backrooms」の起源となった画像の正体はどうやって判明したのか? - GIGAZINE


匿名の画像と短い文章だけだったBackroomsに独自の物語を与えた人物の1人が、オンラインでは「Kane Pixels」として活動するケイン・パーソンズです。当時16歳だったパーソンズは2022年1月7日に約9分の短編『The Backrooms (Found Footage)』をYouTubeへ投稿しました。撮影者が突然現実世界からBackroomsへ落下し、ビデオカメラを回したまま黄色い部屋をさまようという内容です。

The Backrooms (Found Footage) - YouTube


『The Backrooms (Found Footage)』で特に特徴的なのが、大部分のBackroomsを実在する建物で撮影したのではなく3DCGで作り上げている点。パーソンズは無料で利用できる3DCG制作ソフト「Blender」や映像編集ソフト「Adobe After Effects」を使い、低画質のビデオテープで撮影されたような映像へ仕上げました。個人制作の短編から始まった作品は、その後「Async Research Institute」という架空の研究組織による調査記録などを加えながらシリーズ化されました。


YouTubeシリーズではBackroomsを単に「迷い込んだら危険な異空間」として描くのではなく、研究者たちが空間を測定したり未知の現象を記録したりする映像が公開されてきました。2025年2月12日の『Backrooms - Static Dead End』を最後に約1年半にわたって新たなBackrooms本編の投稿がなく、その間パーソンズは長編映画版の制作を進めていました。

そして完成したのがA24による長編映画『バックルームズ』です。パーソンズ自身が監督を務め、家具店の地下に現れた奇妙な入口から終わりのない空間へ足を踏み入れる人物を描いています。アメリカでは映画本編が2026年5月29日に公開されました。映画版には通常版とは別に、本編終了後に16分の映像を追加した『Backrooms: Everything Must Go Edition』も用意されました。『Everything Must Go』はエンドロールがすべて終わった後に独立した映像として上映される形式とのこと。アメリカでは2026年7月3日から『Backrooms: Everything Must Go Edition』の上映が始まりました。

『バックルームズ』は日本では2026年9月4日に全国公開予定で、16分の追加映像である『Backrooms: Everything Must Go Edition』も劇場で上映される予定です。

9月4日(金)全国公開|映画『バックルームズ』本予告 - YouTube


タイトルになっている「Everything Must Go」は「在庫一掃」といった意味で、映画版の主人公クラークが経営する家具店でもセールの文句として使われています。『Everything Must Go』は1990年6月18日付のAsync Research Instituteの調査記録という形式で、調査員がBackrooms内に現れた「Everything Must Go」と書かれた看板や家具などを調べていきます。映画用に制作された映像ですが、調査記録を追う構成は従来のYouTubeシリーズに近いものになっています。


映画版は大規模なセットを使った商業映画になりましたが、『Everything Must Go』の制作方法はパーソンズがYouTube時代に使っていた手法とかなり近くなっています。パーソンズは追加映像についてノートPC上のBlenderを使って2週間弱で制作したと説明し、YouTube作品と同じ制作工程で作った映像を、映画館という大規模な場で届けられたと語りました。

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