トルコのデモで「ピカチュウ」が電光石火で走る動画がバズって抵抗の象徴に、「中の人」も登場

Pikachu’yu bile etkileyen biber gazı sana bana ne yapmaz!#DirenPikachu pic.twitter.com/uvNeU6DzRY

— CHP İletişim (@CHP_iletisim) March 27, 2025

その後、ピカチュウの着ぐるみを着ていたのは地元の大学に通うハサン・タシュカン氏だということが判明しました。すさまじい逃げ足だったのもそのはずで、スポーツに取り組んでいるタシュカン氏はInstagramで筋骨隆々の肉体を披露しています。

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ドイツのメディア・Der Spiegelの取材によると、タシュカン氏は当初デモを遠くで見守るつもりだったとのこと。しかし、抗議活動が8日目に突入し、緊張の高まりを感じたタシュカン氏は、場を和ませるためにピカチュウに変装してデモに参加することしました。

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タシュカン氏は「みんなを少しでも楽しませ、友人たちを落ち着かせるためのアイデアを考えました。それで、仮装してアンタルヤの群衆の中を歩くことに決めたんです」と話しました。また、ピカチュウを選んだ理由については「ピカチュウはとても可愛く、人気があり、ある意味で最も親しみやすいキャラクターだからです」と述べています。

ピカチュウの魅力を生かそうとしたタシュカン氏の狙いは大当たりし、抵抗の象徴になったピカチュウと、その着ぐるみを着たタシュカン氏は大人気になりました。タシュカン氏のInstagramアカウントには楽しげに町を練り歩いたり、記念撮影をしたりするピカチュウの動画がいくつか投稿されています。

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インターネットでは好意的な意見が多く見られる一方、現地のマスメディアからはよく思われておらず、トルコ政府寄りの放送局はタシュカン氏を「抗議活動を魅力的に見せる心理戦の道具としてピカチュウを利用している」と非難。番組では、ピカチュウが電撃で敵を攻撃することが強調されました。

良くも悪くも注目の的となったタシュカン氏は、バッシングを避けるために身を潜めており、数日間家に帰れていないとのこと。

タシュカン氏はDer Spiegelに、「すべての若者が幸せに暮らせるトルコ、誰もが自由に意見を表明できるトルコになることを願っています。私はこの国を何よりも愛していますから」と語りました。