メッセージアプリ「Signal」にアメリカ政府の重要情報流出問題で注目が集まりダウンロード数が大幅増加、イエメンでも42％増

アメリカ政府高官がメッセージアプリ「Signal」を使用して秘密の軍事作戦に関する話し合いを行っていた上に、誤ってメディア関係者をグループに招待してしまっていたことが発覚した一件に関連して、「Signal」のダウンロード数が増加していることをニュースサイトのTechCrunchが報じました。

Signal downloads spike in the US and Yemen amid government scandal | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/03/27/signal-downloads-spike-in-the-u-s-and-yemen-amid-government-scandal/

「Singal」は安全性が高いと評されているメッセージアプリで、トランプ政権で情報機関を統括しているトゥルシー・ギャバード国家情報長官は「対面会議が不可能な場合はSignalのように通信が暗号化されたアプリを使用するよう推奨されており、Signalは政府のデバイスにプリインストールされている」と説明しています。

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しかし、マイケル・ウォルツ大統領補佐官がThe Atlanticのジェフリー・ゴールドバーグ編集長を誤って、イエメンの武装組織・フーシ派への対応を話し合っている「フーシ派PC小グループ」に招待する事態が発生。ゴールドバーグ氏の見ている中で、フーシ派への攻撃計画を話し合ったことで、機密情報と考えられる情報が民間人に筒抜けになる事態が発生しました。ゴールドバーグ氏は、ホワイトハウスや各情報機関が「当該チャットに機密情報は含まれない」と説明したことを受けて、チャットの内容をCIA職員の名前だけ伏せて公開しました。

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一連の騒動では、政府高官がアメリカ政府によって管理されていない民間アプリで軍事計画を共有したことが問題視されていますが、追及を受けた閣僚らが公聴会でSignalの使用を擁護したことで、かえってエンドツーエンド暗号化が施されたSignalのセキュリティに注目が集まる事態にもなっています。TechCrunchはアプリストアのダウンロード数動向を分析しているAppfiguresのデータとして、ゴールドバーグ氏が「Signal」に関する情報を公開して以降、「Signal」のダウンロード数が過去30日平均より28％増加したと報告しています。

The Atlanticが問題を初めて明らかにした当日である2025年3月24日には、Signalのダウンロード数が過去30日間の1日平均に対して、アメリカで45％増加。問題の舞台の1つであるイエメンでも42％増加していたとのこと。イエメンの場合、Signalは「ソーシャルメディアアプリ」のランキングで50位から9位へと一足飛びにランクアップしたそうです。

なお、この件についてSignalはコメントしていません。

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• Discord | "メッセージアプリ「Signal」が注目を集めているらしいけれど「周りで使ってる人が増えた」などの変化はある？" | GIGAZINE(ギガジン)
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