ハードウェア

手で物を見ることができるウェアラブルデバイスが開発される


カメラで捉えた物体を触覚に変換して装着者に伝えるウェアラブルデバイスが開発されました。視力の弱い人や盲目の人の日常生活をサポートするものとして期待されています。

Seeing with the Hands | A sensory substitution that supports manual interactions
https://seeingwiththehands.com/

Microsoft Word - preprint.docx - SeeingWithTheHands_CHI25_Preprint.pdf
(PDFファイル)https://seeingwiththehands.com/assets/SeeingWithTheHands_CHI25_Preprint.pdf

シカゴ大学の研究チームが作成したウェアラブルデバイスはこんな感じ。手首にカメラ、手の甲に「電子触覚ディスプレイ」が着きます。


カメラで捉えた映像は触覚に変換され、電子触覚ディスプレイに伝えられます。すると、電子触覚ディスプレイにある電極が皮膚の下にある触覚受容体を刺激し、装着者に「物に触れている感覚」を伝えます。


これにより、手をかざすだけで電気ケトルの取っ手の形状や位置を正確に把握することができます。


加えて、頭部にも装着することで、新しい視点から物を「見る」ことが可能になります。


盲目、低視力の人を含む参加者に試してもらったところ、参加者は従来の補助デバイスと比較して「扱いやすい」と感じたとのこと。


目的の行動を成し遂げるのがよりスムーズになるそうです。


主に「階段を下って歩いているときに手すりを探し当てる」というユースケースが想定されています。


このデバイスに関連するプレプリントが既に公開されていて、2025年4月26日から開催される「計算機システムにおけるヒューマンファクターに関する会合(ACM CHI 2025)」にて正式にお披露目される予定です。

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in ハードウェア,   サイエンス, Posted by log1p_kr

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