Googleは評価を高めるために偽のレビューを使用する企業に対してより強力な措置を講じる予定
Googleが2025年1月24日に、評価を高めるために偽のレビューを書く企業やサービスに対し、新しいレビューの追加を無効にするなど厳しい措置を講じることを発表しました。この決定は、イギリスの競争・市場庁(CMA)がGoogleに対し「偽のレビューに参加するレビュアーや企業に適切な措置を下すための十分な対策を講じなかった」として消費者法違反の調査対象となったことを受けて行われたとのことです。
CMA secures important changes from Google to tackle fake reviews - GOV.UK
https://www.gov.uk/government/news/cma-secures-important-changes-from-google-to-tackle-fake-reviews
Google agrees to crack down on fake reviews for UK businesses - The Verge
https://www.theverge.com/2025/1/24/24350932/google-cma-cracks-down-fake-reviews-uk-businesses
Google commits to combating fake reviews in the UK after 5-year probe | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/01/24/google-commits-to-combatting-fake-reviews-in-the-uk-after-5-year-probe/
Google agrees to crack down on fake reviews for UK businesses | Google | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2025/jan/24/google-fake-reviews-uk-star-ratings-cma
CMAはイギリスの消費者支出のうち年間230億ポンド(約4兆4600億円)がオンラインレビューの影響を受けていると(PDFファイル)推定しているほか、消費者の89%が製品やサービスを調べる際にオンラインのカスタマーレビューを用いていることが明らかになっています。
CMAは「プラットフォーム上の不正なレビューからユーザーを保護するための十分な措置を講じなかったことにより、消費者法に違反している可能性がある」という懸念から、2021年からGoogleに対し調査を開始。CMAの最高経営責任者であるサラ・カーデル氏は「不正なレビューを放置すると、人々の信頼が損なわれ、正しいレビューを掲載する企業が不利な立場に立たされます」と指摘しました。
2025年1月24日に、GoogleはCMAとの取引の一環として、Google検索およびGoogleマップ上の不正なレビューを特定して削除するための厳格な措置を採用することを発表しました。具体的な取り組みが以下。
・不正なレビューを掲載して利益を得ている企業やレビュアーを迅速に特定して調査できるようにする
・イギリス国内の企業に対して虚偽のレビューや誤解を招くレビューを繰り返し投稿したユーザーは、居住地に関係なくレビューが削除され、新規でレビューを投稿することが禁止される
・不正なレビューで評価を高めていることが判明した企業には、不審なアクティビティが検出されたことを消費者に警告するために、Googleプロフィールに目立つ「警告」アラートが表示される
・不正なレビューで評価を高めていることが判明した企業はレビュー機能が無効になり、新しいレビューを受け取ることができなくなり、6カ月以上にわたって既存のレビューすべてが削除される
・消費者がレビューに関するレポートをGoogleに簡単に報告できる機能を導入する
Googleには2025年から3年間にわたり、今回署名した規則を順守していることをCMAに報告する義務が課せられるとのこと。
カーデル氏は「Googleと交わした約束により、強固なプロセスが実施されるようになります。ユーザーは掲載されたレビューに信頼を置き、可能な限り最善の選択をすることが可能です」と述べています。また、CMAはレビューを公開する企業に対し、自社の慣行を変更すべきかどうか確認するためにCMAのガイダンスをチェックすることを義務付けています。もしも変更を怠った場合には、CMAによる調査が行われ、罰金が科せられる可能性があるそうです。
Googleの広報担当者は「我々は年間数百万件にも上る不正なレビューを公開前にブロックしています。CMAを含む世界中の規制当局との協力は、フェイクコンテンツや悪質なユーザーと戦うための継続的な取り組みの一環です」と語りました。
なお、CMAは同様の調査をAmazonでも実施中ですが、CMAは「Amazonの調査は現在も進行中です」と述べています。
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