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Metaはアメリカ国外でファクトチェックプログラムを維持する予定


Metaは2025年1月に入ってから、長らく続けてきたファクトチェックプログラムを廃止することを発表していました。しかし、このファクトチェックプログラムの終了はアメリカ国内に限定されたものになるようです。

Meta Will Use Fact Checkers Outside the US ‘for Now’ - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-01-20/meta-will-keep-its-fact-checkers-outside-of-the-us-for-now

Meta confirms it will keep fact-checkers outside the U.S. 'for now' | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/01/20/meta-confirms-it-will-keep-fact-checkers-outside-the-u-s-for-now/


2025年1月8日、MetaはFacebookでの誤情報拡散を防止するために2016年に設立した独立機関によるファクトチェックをやめ、X(旧Twitter)と同じようなコミュニティノートに移行すると発表しました。Metaのマーク・ザッカーバーグCEOはファクトチェックを廃止する理由を「表現の自由と、プラットフォーム上で人々に声(発言権)を与えるという原点に立ち返るときが来た」と説明しています。Metaの方針転換はトランプ政権に対応するための変更であると指摘されています。

Metaのマーク・ザッカーバーグが「表現の自由という原点に立ち返る」宣言、ファクトチェック機能をやめてコミュニティノート形態への移行を表明 - GIGAZINE


Metaがファクトチェックの終了を発表した直後から、Google検索ではFacebook・Instagram・Threadsのアカウントを削除する方法を検索する人が急増していることも明らかになっており、ユーザーの反感を買っていることが明らかになっていました。

Metaが独立機関によるファクトチェックを終了した結果、Google検索でFacebook・Instagram・Threadsのアカウント削除方法の検索が急増 - GIGAZINE


Metaのグローバル事業責任者であるニコラ・メンデルソン氏は、海外メディアのBloombergに対して「(新しいコミュニティノートを)1年かけて展開していく中で、どうなるかを見ていく予定です。そのため、現時点で世界の他の地域(アメリカ国外)では何も変わっていません。我々は世界中のファクトチェッカーと引き続き協力しています」と述べ、新しいコミュニティノートはゆっくりと展開予定であるため、アメリカ国外では引き続きファクトチェックを継続する予定であることを明かしました。

当面はアメリカ国外ではファクトチェックプログラムが維持される予定ではあるものの、最終的には他の地域にもコミュニティノートが拡大する可能性があるとのことです。

なお、欧州連合(EU)には虚偽コンテンツの拡散を抑制するためのデジタルサービス法(DSA)が存在するため、EUでファクトチェックを廃止してコミュニティノートに移行しようとすれば、Metaが規制を受ける可能性もあります。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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