AppleがSiriによるプライバシー侵害疑惑に関して150億円を支払うことで和解
「音声アシスタントのSiriがプライベートな会話を録音し、かつデータを第三者と共有してターゲティング広告に利用していた」と訴えられていた問題で、Appleが原告側に対して9500万ドル(約149億3700万円)を支払うことで和解しました。
Apple to pay $95 million to settle Siri privacy lawsuit | Reuters
https://www.reuters.com/legal/apple-pay-95-million-settle-siri-privacy-lawsuit-2025-01-02/
Apple proposes $95M settlement in lawsuit over alleged Siri eavesdropping - UPI.com
https://www.upi.com/Top_News/US/2025/01/02/apple-siri-eavesdropping-95m-settlement-offer/6281735855789/
Siri “unintentionally” recorded private convos; Apple agrees to pay $95M - Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2025/01/apple-agrees-to-pay-95m-delete-private-conversations-siri-recorded/
Apple to Shell Out $95 Million to Settle Siri Spying Lawsuit - MacRumors
https://www.macrumors.com/2025/01/02/apple-settles-siri-spying-lawsuit/
Apple agrees to $95M settlement to end Siri recordings lawsuit
https://appleinsider.com/articles/25/01/02/apple-agrees-to-95m-settlement-to-end-privacy-lawsuit-over-siri-recordings
「Siriがユーザーのプライバシーを侵害している」として起こされていた集団訴訟の解決のため、Appleが最大9500万ドルの和解金支払いに合意しました。
和解が承認された場合、2014年9月17日から2024年12月31日までにSiri対応端末を購入したすべての顧客に最大20ドル(約3100円)が支払われるとのこと。対象の数がどれぐらいになるのかは不明です。
問題の訴訟は、ユーザーがSiriを起動している状態以外のときでも、Siriが周囲の会話を録音していたと主張するもの。その後の調べで、データは内容を分析するために外部の請負業者と共有されていたこともわかっていて、Appleは謝罪した上でデータ運用を改めています。
AppleがユーザーとSiriの会話を録音して外部の業者に聞き取りさせていたことについて正式に謝罪 - GIGAZINE
by iphonedigital
なお、Appleは「Siriが意図せずプライベートな会話を録音したことがあった」ことは認めているものの、「データをターゲティング広告に利用していた」という部分については否定しています。
ニュースサイトのArs Technicaは「裁判所の書類に基づけば、もし集団訴訟が進んで原告側が勝利していた場合、Appleは『意図的な盗聴を行っていた』として15億ドル(約2360億円)規模の罰金を科されていた可能性があり、Appleからするとかなり安く責任を免れられたのではないかと指摘しています。
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