「VAIO SX14-R」はバッテリーのみでどれぐらい駆動するのか実測してみた

VAIOが「モバイルPCの最上位」として発売した「VAIO SX14-R」のモバイル性能、特に、持ち歩き時にバッテリーはどれぐらい持つのか、使っていてどういう発熱をするのかといった点を実測してみました。

モバイルPCの最上位に1kgを切る軽量の「VAIO SX14-R / Pro PK-R」を発表
https://vaio.com/news/sx14r_propkr_241031/

「VAIO SX14-R」の外観については以下の記事にまとめています。

1kg切りの軽量・堅牢ボディにモバイルワークを助ける力を詰め込んだ「VAIO SX14-R」レビュー - GIGAZINE

また、ベンチマークの測定結果は以下の記事にまとめています。

実測1kg切りでパワフルなモバイルノートPC「VAIO SX14-R」でベンチマークを実行してみた - GIGAZINE

まずは、バッテリー駆動時間を複数パターンで実測してみました。測定時の室温はおよそ25度、画面輝度は最大、音量を10にした状態。Windowsのデフォルト設定通りで、バッテリー残量が30％になると省エネ機能がオンになります。バッテリー残量は5分ごとに取得しました。

以下は左から「『原神』を普通にプレイした場合」「『原神』を起動して放置し続けた場合」「YouTubeで動画を見続けた場合」の3種類。結果、ゲームをプレイした場合は1時間45分で10％まで減少しましたが、ゲームを放置した場合は2時間20分で2.5％まで減少、YouTube視聴の場合は6時間30分で0％にまで減少しました。

それぞれ同じ条件で充電を行った結果が以下のグラフ。なお、いたわり充電はオフにしていますが、99％から100％への充電には相当な時間がかかるため、99％までの充電で測定しました。左が「YouTubeで動画を見続けた場合」で0％から99％までの充電に1時間55分かかり、中央が「『原神』を起動して放置した場合」で2.5％から99％まで2時間35分、右が「『原神』を普通にプレイした場合」で8.9％から99％まで3時間5分でした。

PC使用時のファン動作音は、ベンチマークソフトを実行してPCに高い負荷がかかっている状態でも、部屋のエアコンと大きく変わらないぐらいの音。デジタル騒音計「GM1351」を用いて測定したところ、座ってPC作業をしているときの姿勢であれば、「静かな環境」に分類されるおよそ40dBAほどとなりました。

また、同様の環境でどれぐらい発熱しているかサーモカメラ「FLIR ONE Pro」で測定したところ、キーボード部分は30度ぐらいでした。

本体左側面に設けられた排熱口部分では50度ほどの熱風が吹き出していました。

背面側への排熱はありません。

本体を持ち上げて底面を確認してみると、底面の左側が30度オーバーになっていました。

PCを置いていた机の温度はおよそ30度ぐらい。

ACアダプターは35度弱でした。熱は、排熱口部分以外で使用時に気になるところはありませんでした。

およそ一週間にわたっていろいろ使い込んでみましたが、中に詰め込まれたパワフルな能力に比べると1kgを切る本体重量は「軽い」と言って差し支えなく、また、本体の重量バランスもほどよいので持ち歩きに適した端末だと感じました。バッテリー駆動時間に関しても、負荷がかかる作業を継続して行うには厳しいものの、これぐらいの長さがあればモバイルバッテリーを持ち運ぶことである程度カバーすることは可能という印象。そして、今回借りたPC構成で30万円を余裕で切っているところまで含めると、文句は何もないという結論です。

なお、今回使用した構成はデフォルトから、OSのみWindows 11 Proに変更したもの(＋8000円)で、税込25万9800円。プロセッサーはCore Ultra 7-155Hに変更できるほか、メモリーは64GB/32GB/16GB、ストレージは第四世代ハイスピードSSDの2TB/1TB/512GBへの変更が可能です。

VAIO SX14-R | VAIO｜VAIO公式 オンラインストア｜VAIO STORE
https://store.vaio.com/shop/pages/sx14r1.aspx