読書中の本に直接メモを書き込める「Active Canvas」機能など着実なアップデートを遂げたAmazonの電子書籍リーダー「Kindle Scribe」2024年最新モデルでの手書き機能を確かめてみた
2024年12月にAmazonがリリースした「Kindle Scribe」は、Kindleシリーズ唯一の手書きメモに対応したモデルで、2022年11月発売モデルから外観やディスプレイ性能こそ変更はないものの、さまざまな便利な機能が追加されています。そんなKindle Scribeの2024年モデルを使う機会を得られたので、外観のチェックに続いて、手書きメモの性能を確かめてみました。
Amazon.co.jp: New Kindle Scribe Notebook Design - 10.2インチディスプレイ、32GBストレージ、ノート機能搭載、プレミアムペン付き、タングステン (2024年発売)
◆手書きノートを書いてみた
Kindle Scribeには、ノートを作成して自由にメモできる機能や本を読みながら手書きのメモを作成する機能などが搭載されています。まずはノートを作成してメモする機能を使ってみます。新たなノートを作成するには、ホーム画面最下部の「ノート」をタップ。
右上の「+」ボタンをタップ後、「ノートを作成」をタップします。
続いて、枠線のテンプレートを選択して「作成」をタップします。テンプレートの数は合計18個。
作成したノートブックはこんな感じ。
線は指では書き込めず、付属のプレミアムペンを使って書き込む必要があります。書き心地はまるで本物の紙に書いているかのような滑らかさで、ペンを素早く走らせても遅延はなく、思い通りに描画してくれました。
画面左側に配置されたメニューでは、使用するペンの種類を「ペン」「万年筆」「サインペン」「鉛筆」の4つから選択可能。また、文字の太さを5段階で選択できます。
それぞれの文字の太さがこんな感じ。極細はかなり細いので、画数の多い漢字もつぶれずに書くことが可能です。
赤枠のボタンをタップすると、ハイライトモードに変更可能。また、ハイライトの太さも5段階で設定できます。
以下のボタンをタップすることで、消しゴムモードに切り替えることも可能。
プレミアムペンをひっくり返して、頭部分を消しゴムとして使用することもできます。
さらに、ペンの先端付近にはショートカットボタンが搭載されており、「ハイライト」「ペン」「消しゴム」などの機能を選択可能。デフォルトでは、ショートカットボタンを押しながら書くことでハイライトモードに切り替えられるように設定されています。
以下の動画では、ペン機能やハイライト機能、消しゴムモードを使ってノートを作成する様子を確認できます。
Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Scribe」の2024年モデルのノート機能を使ってみた - YouTube
作成したノートは、ホーム画面の「ノート」タブで確認できます。
◆Active Canvas機能
従来のKindle Scribeでは、個別のメモ欄を表示することで読書中の本へのメモが可能でした。しかし、2024年モデルには読書中の本に直接メモを書き込める「Active Canvas」という機能が追加されています。
以下はActive Canvasを使って書籍中にメモを書き込む様子を示した動画です。
Amazonの電子書籍リーダー「Kindle Scribe」の2024年モデルのノート機能を使ってみた - YouTube
Active Canvasでは、ショートカットやメニューを選択しなくても読書中の本にプレミアムペンで文字を書き込むだけで、本の文字の上からメモを残すことが可能。なお、記事作成時点でActive Canvasが利用できるのは横書きの書籍のみで、縦書きおよびマンガなどの電子書籍には対応していません。
メモが完成したらチェックマークをタップします。
すると、作成したメモが書籍中に埋め込まれます。
Amazonによると、作成したメモの位置はテキストに紐付けられるので、フォントサイズを変更しても問題なく表示されるとのこと。
作成したメモを確認したい場合は、上部メニュー内のアイコンをタップします。
すると、作成したメモを一覧で閲覧することが可能です。
◆メモを外部と共有する手順
書籍に登録したメモは、PDFファイルとしてエクスポートできます。エクスポートするには、メモ一覧画面の右上にあるアイコンをタップ。
画面下部に現れる「(自分のメールアドレス)にクイック送信」をタップして完了です。
エクスポート完了後にメールの受信箱を確認すると、以下のようなメールがAmazonから届いていました。エクスポートしたメモをダウンロードするには「PDFをダウンロード」をクリック。
ダウンロードしたPDFファイルの内容が以下。これで、Kindle Scribeで登録したメモの内容を他のデバイスでも閲覧できます。
なお、Kindle Scribeの16GBプレミアムペン付きモデルは、記事作成時点ではAmazon.co.jpで税込5万6980円で入手できます。
Amazon.co.jp: New Kindle Scribe Notebook Design - 10.2インチディスプレイ、32GBストレージ、ノート機能搭載、プレミアムペン付き、タングステン (2024年発売)
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