サウジアラビアに巨大な鏡張り空間を作る計画などで2万人以上が死亡していたことが明らかに
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子が進めるインフラ強化計画「サウジ・ビジョン2030」をめぐり、携わった労働者のうち2万1000人が死亡していることや、労働者が1日16時間も働かされているなどいくつかの情報が暴露されました。
21,000 laborers killed working on Saudi Vision 2030, documentary shows
https://www.archpaper.com/2024/10/documentary-reveals-21000-workers-killed-saudi-vision-2030-neom/
21,000 workers dead in 8 years of Mohammed bin Salman's ‘Saudi vision 2030’: Report | World News - Hindustan Times
https://www.hindustantimes.com/world-news/21000-workers-dead-in-8-years-of-mohammed-bin-salmans-saudi-vision-2030-report-101730127065962.html
Saudi Arabia: Neom workers speak of '16-hour work days' in ITV undercover film | Middle East Eye
https://www.middleeasteye.net/news/neom-line-workers-long-hours-accidents-anxiety
サルマン皇太子はインフラや経済の強化を図るサウジ・ビジョン2030に数百兆円規模のお金を費やしていて、スマートシティ建設計画「NEOM」や、NEOMの一環として建設される巨大都市「THE LINE」の構築などを推し進めています。
全長170km・高さ500mの鏡張り巨大空間に900万人を詰め込む未来都市計画「THE LINE」をサウジアラビア皇太子が発表 - GIGAZINE
イギリスのテレビ局ITVによると、サルマン皇太子の一連の計画に関連し、労働環境が過酷であることや、多くの労働者が死亡または失踪していることなどがわかったといいます。
ITVによると、2017年以降にサウジ・ビジョン2030に携わった労働者の死亡者数は2万1000人以上でした。死亡者の中にはインド人やバングラデシュ人、ネパール人が含まれており、鉄パイプの落下や壁の崩壊、爆薬の誤操作などで亡くなったとのことですが、ネパールの外国人雇用委員会は「650人以上のネパール人労働者の死因は依然として原因不明である」と報告しています。また、10万人以上の労働者が失踪しました。
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