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オリンパスのシュテファン・カウフマン社長兼CEOが「違法薬物疑惑」で辞任


日本の精密機器メーカーのオリンパスが2024年10月28日(月)に、取締役代表執行役社長兼CEOであるシュテファン・カウフマン氏が、同日付で辞任したと発表しました。辞任の理由についてオリンパスは、カウフマン氏が違法薬物を購入していたとの通報を受けて内部調査を実施し、その結果を踏まえて辞任を求めたところ同氏がこれに応じたためと説明しています。

代表執行役の異動について
(PDFファイル)https://www.olympus.co.jp/ir/data/announcement/2024/contents/ir00031.pdf


報道によると、オリンパスは2024年9月末ごろに警視庁に「シュテファン・カウフマン社長兼CEOが違法薬物を購入している疑いがある」と相談していたとのこと。

オリンパスは「当社は、シュテファン・カウフマン氏が違法薬物を購入していた旨の通報を受け、外部の法律事務所とも相談の上、直ちに事実確認を行うとともに、捜査機関に対して報告し、捜査に全面的に協力してまいりました」と述べています。

内部調査の結果、オリンパスの取締役会はカウフマン氏が同社の行動規範や企業文化とは相容れない行為をしていた可能性が高いと全会一致で判断し、カウフマン氏に辞任を求め、カウフマン氏はこれに応じました。


ドイツ出身で、記事作成時点で56歳のカウフマン氏は、2003年にオリンパスの欧州および中東の地域統括会社であるOlympus Europaに入社。2019年に最高管理責任者として東京のオリンパス本社に入社し、2023年4月からはCEOとしてオリンパスを指揮してきましたが、就任からわずか1年半で職を退くこととなりました。

カウフマン氏の辞任を受けて、当面の間、取締役代表執行役会長である竹内康雄氏がCEOの職務を担います。また、指名委員会はCEOの後任としてあらゆる選択肢を検討していると、オリンパスは述べました。

CEOの電撃辞任を受けて、記事作成時点でのオリンパスの株価は前日の終値から5.95%下落した2669円で取引されています。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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