2024年10月19日 19時00分レビュー

DJIの広角・中望遠カメラ搭載高性能ドローン「DJI Air 3S」を飛ばして4K空撮映像を撮影してみたよレビュー

2024年10月15日(火)にDJIから登場したドローン「DJI Air 3S」は、広角・中望遠撮影に対応した2個のカメラを搭載しており、最大4K・120fpsでのムービー撮影が可能です。そんなDJI Air 3Sの撮影性能を検証すべく、実際に飛ばして4K空撮映像を撮影してみました。

DJI Air 3S - 見つけに行こう、まだ見ぬ景色を - DJI
https://www.dji.com/jp/air-3s

DJI Air 3Sは1インチセンサーを備えた広角カメラと焦点距離70mmの中望遠カメラを搭載したドローンで、2種類のカメラを切り替えながら高画質な空撮映像を撮影できます。DJI Air 3Sの外観や送信機など付属品に関しては、以下の記事で詳しくチェックできます。

広角・中望遠カメラで最大4K・120fpsでの動画撮影が可能な高性能ドローン「DJI Air 3S」外観レビュー、1インチセンサー搭載で低照度撮影にも対応 - GIGAZINE

なお、今回DJIからレンタルしたDJI Air 3Sは無人航空機登録手続きを済ませており、実際の飛行は無人航空機の飛行禁止空域の外で実施しています。

DJI Air 3Sは電源を入れると広角カメラが起動します。以下の空撮映像は初期設定から何も設定を変えずにオートで撮影したもので、解像度は4K、フレームレートは60fps。高度は約25mです。

DJIの高性能ドローン「DJI Air 3S」で撮影できる映像 - YouTube

空撮映像の一部を抜き出した画像が以下。時に風速3m/sの風が吹く日に撮影を実施しましたが、ブレることなく撮影できていることが分かります。

ドローンの操縦中は、カメラに映る映像がスマートフォンまたはDJI RC 2送信機の画面上部にリアルタイム表示されます。操縦中のDJI RC 2送信機の画面は以下の動画で確認できます。

DJIの高性能ドローン「DJI Air 3S」はリアルタイムで撮影中の映像を確認できる - YouTube

DJI Air 3Sには焦点距離24mm(35mm判換算)の広角カメラのほか、焦点距離70mm(35mm判換算)の中望遠カメラが搭載されています。中望遠カメラを使って撮影したムービーが以下。中望遠カメラで9倍にズームした場合でもブレを抑えたムービー撮影が可能なことが分かります。

「DJI Air 3S」の中望遠カメラで空撮した映像はこんな感じ - YouTube

以下は約40mの高さで広角カメラを使って撮影した写真です。解像度は4096×2304。

ほぼ同じ高度・位置で中望遠カメラを使って撮影した写真が以下。解像度は4032×2268です。

続いて飛行するドローンからおよそ1.7m離れた位置で広角カメラと中望遠カメラを切り替えて撮影してみました。

撮影した映像が以下。中望遠では安全な距離から被写体にグッと接近した映像を撮影可能。また、中望遠ではボケ効果が目立ち、背景をぼかした印象深い映像を撮影可能です。

DJI Air 3Sの広角カメラと中望遠カメラを至近距離で比較 - YouTube

DJI Air 3Sには被写体追跡と自動操縦を組み合わせて複雑なカメラワークを簡単に実現できる「クイックショット」という機能が搭載されています。操縦するユーザーを追跡対象に指定し、クイックショット機能の1つ「アステロイド」を用いて空撮映像を撮影した結果が以下。ドローンの複雑な操縦が苦手な人でも自動操縦で手軽に撮影可能です。

DJI Fly 3Sの「クイックショット機能」を使って撮影した映像 - YouTube

さらに、DJI Air 3Sでは撮影範囲を柔軟に選択できる「フリーパノラマ機能」が利用可能です。フリーパノラマ機能では、開始地点と終了地点を設定するだけで、ドローンが自動的に旋回し、指定された範囲のパノラマ写真を撮影してくれます。

DJI Air 3Sの「フリーパノラマ機能」で撮影する様子 - YouTube

フリーパノラマ機能を使って実際に撮影した写真が以下。

DJI Air 3Sの風に対する安定性は非常に高く、日常的な風ではほとんどブレずに撮影することが可能です。また、今回レンタルした「DJI Air 3S Fly Moreコンボ(DJI RC 2付属)」には合計3本のバッテリーが付属していますが、1本当たり約50分の飛行でバッテリーの交換・充電が必要になりました。

DJI Air 3Sは多少の風でも安定して飛行可能 - YouTube